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ザイアンス効果をマーケティングに活かす|接触頻度で売上を作る

「うちの料理は本当においしい。でも、なぜかお客さんが増えない」

この悩みを抱えている飲食店オーナーに、少し意外な話をさせてください。

心理学の研究によると、人は「良いものだから選ぶ」のではなく「知っているものを選ぶ」傾向がある、ということが繰り返し実証されています。1960年代にアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが発表した「単純接触効果(ザイアンス効果)」では、人は接触回数が増えるほど、そのものへの好意や信頼が高まると証明されました。

つまり、あなたのお店がどれだけおいしくても、お客さんが「知らない」「最近見ていない」状態では、選ばれることすらないのです。

これは飲食店オーナーにとって、ちょっとショッキングな話かもしれません。でも同時に、すごく「希望のある話」でもあります。なぜなら、接触頻度を増やすことは、値引きをすることでも、大きな設備投資をすることでもない。仕組みを作るだけでいい、からです。

今日は、このザイアンス効果を使って「接触頻度で売上を作る仕組み」を、具体的にお話しします。

📋 この記事でわかること

  1. ザイアンス効果とは何か、なぜ飲食店・美容室の集客に直結するのか
  2. 接触頻度を増やす具体的な3つの仕組みの作り方
  3. 「知る→再来店」の7段階の購買行動にザイアンス効果をどう組み込むか
  4. SNS・LINE・Googleビジネスプロフィールを使った接触設計の実例

こんな方におすすめ

  • ✅ 「料理の質には自信があるのに、なぜか新規客が増えない」と感じている方
  • ✅ ホットペッパーや食べログへの依存から抜け出したい方
  • ✅ 値引きやクーポンに頼らずにリピーターを増やしたい方
  • ✅ SNSやLINEを使い始めたいが、何を発信すればいいか分からない方
  • ✅ 集客の「仕組み」を作りたいが、どこから手をつけていいか分からない方
ザイアンス効果をマーケティングに活かす|接触頻度で売上を作る | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

「知っている」が「選ばれる」に変わる——ザイアンス効果の本質

ザイアンス効果を一言で言うと、「人は繰り返し接触するものに対して、好意・信頼・安心感を持つようになる」という心理現象です。

日常生活で思い当たることはありませんか?よく流れているCMの商品をなんとなく手に取ってしまう。毎朝通勤路で見かける飲食店に、ある日ふと入ってみる。SNSで何度も投稿を見かけているお店に「一度行ってみようか」という気になる。

これが全部、ザイアンス効果です。

飲食店経営の現場に置き換えると、こういうことです。お客さんは「どこかでご飯を食べよう」と思ったとき、頭に浮かんだお店の中から選ぶ。頭に浮かぶかどうかは、そのお店をどれだけ最近「見ていたか」に左右される。

ということは、あなたのお店がどれだけ料理にこだわっていても、お客さんの日常に「登場していない」お店は、そもそも候補にすら上がらないのです。

「お客さんに選んでもらえないのは、料理が悪いのではなく、接触が足りないだけのことが多い。売上は接触頻度の積み重ねです。これを腹落ちするだけで、集客の考え方が180度変わります」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所 代表取締役)

接触頻度が売上に変わる「7段階の購買行動」との関係

私がコンサルティングで使っている「顧客購買行動7段階モデル」というフレームワークがあります。お客さんが実際にお金を払うまでの行動を、次の7つに分解したものです。

①知る → ②興味を持つ → ③来店を検討する → ④入店する → ⑤注文する → ⑥会計する → ⑦再来店する

ザイアンス効果が特に強力に機能するのは、この「①知る」と「③来店を検討する」と「⑦再来店する」の3カ所です。

まず「①知る」の段階——今まで全く知らなかったお店は選ばれない。だから、まず「知ってもらう」接触が必要です。
次に「③来店を検討する」段階——「知ってはいるけど、まだ行ったことがない」お店が山ほどある中で、なぜあなたのお店が選ばれるのか。それは「最近よく目にしているから、なんとなく気になる」というザイアンス効果です。
そして「⑦再来店する」段階——一度来たお客さんが戻ってくるかどうかも、来店後に接触を維持しているかどうかで大きく変わります。LINE配信、SNS投稿、ダイレクトメールが効くのはここです。

ひとつひとつの段階を1.2倍ずつ改善するだけで、全体では驚くほど売上が変わります。多くの経営者が「新規集客を増やす」ことにばかり目を向けていますが、実は「来たお客さんとの接触を継続する」ほうが、コストも低くて効果が出やすい。

✓ ここまでのポイント

  • ザイアンス効果とは「接触回数が増えると好意・信頼が高まる」心理現象。飲食店集客に直結する
  • お客さんは「良い店」を選ぶのではなく「頭に浮かんだ店」を選ぶ。接触が集客の基盤
  • 7段階の購買行動の「知る」「検討する」「再来店する」の3カ所で接触設計が重要

値引きなしで接触頻度を増やす3つの仕組み

「接触を増やすといっても、広告費をかければいいだけでしょ?」と思った方、少し待ってください。ザイアンス効果の面白いところは、接触の質よりも頻度のほうが効果に影響するという点です。1回の大きな広告より、小さくても毎週の接触のほうが、記憶に残ります。

具体的な仕組みを3つご紹介します。

仕組み① LINE公式アカウントでの定期配信

来店したお客さんにLINE友達登録をしてもらい、週1〜2回のペースでメッセージを届ける。内容はセール告知でなくていいのです。「今週入った旬の食材の話」「スタッフのちょっとした裏話」「おすすめの食べ方」——こういう「読んでよかった情報」を届けることで、お客さんの日常にあなたのお店が顔を出し続けます。

✅ ポイント:最初のLINE登録はPOPや卓上カードで促す。「登録してください」より「登録すると○○が得られます」というご利益の言葉で伝えると登録率が上がります。

仕組み② Instagramの毎日・隔日投稿

SNSは「うまい写真を投稿するメディア」ではなく「接触頻度を稼ぐメディア」と捉えてください。料理写真だけでなく、仕込みの様子、店内の雰囲気、スタッフの日常——お客さんが「あ、このお店今日もやってるな」「こんな風に作ってるんだ」と感じる投稿を続けることで、フォロワーの頭の中にお店の存在感が積み上がっていきます。

✅ ポイント:毎日投稿が難しければ、週3〜4回でもいい。「完璧な投稿を週1」より「普通の投稿を週4」のほうがザイアンス効果は高い。

仕組み③ Googleビジネスプロフィールの投稿機能活用

Googleマップでお店を検索したときに、最新の情報が表示されているかどうか——これも接触の一形態です。Googleビジネスプロフィールには投稿機能があり、週1〜2回更新することで「最近も活発に営業している店」という印象を与え、検索結果での表示回数も増えます。新メニュー情報、イベント、季節のおすすめなど、投稿ネタはInstagramと共通でかまいません。

✅ ポイント:口コミへの返信も接触の一つ。口コミに丁寧に返信する習慣をつけると、投稿者以外の読者にもお店の人柄が伝わります。

「『SNSは難しい』という経営者ほど、発信の質にこだわりすぎています。ザイアンス効果は質よりも頻度。まずは毎日顔を出す、それだけでいい。お客さんはいつの間にかファンになっています」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所 代表取締役)

実際にどう変わるか——全国の事例から

接触頻度の設計を変えただけで、売上の構造が変わった事例がいくつもあります。

「奈良県のうどん店では、既存メニューの麺の幅を広めに変えただけで、SNSへの投稿がきっかけでバズが発生。SNS経由の注文が1.5倍になりました。新しいことを何か始めたのではなく、『既存のものを少し変えて、それを発信し続けた』だけです。ザイアンス効果が最大限に機能した事例です」

増益繁盛クラブ会員・奈良県うどん店(接触設計改善後)

また、鳥取県のラーメン店では、GoogleビジネスプロフィールとSNSの口コミをAIで分析し、「スープの質」「懐かしさ」「立地の便利さ」という3つの強みを言語化。それをメニューのキャッチコピーや投稿内容に反映し続けることで、オンライン上での接触効果が高まり、新規客の来店動機が明確になっていきました。

共通しているのは、特別な設備投資ゼロ・値引きゼロ・3ヶ月以内に効果が出たという点です。

「長期繁盛の基盤」としての接触設計——仕組みにして回し続ける

接触頻度を増やすことは、単発の施策ではなく「仕組み」として継続することが大切です。1回うまくいった投稿があっても、そこで止まってしまえば、お客さんの記憶から薄れていきます。

私が会員の経営者にお伝えしているのは、「接触設計の3フェーズ」です。

まず第1フェーズは、今いるお客さんとの接触を維持する仕組みを作ること。LINE登録促進、Googleビジネスプロフィールへの定期投稿、Instagram運用がここに入ります。
第2フェーズは、再来店を促す仕組みを作ること。LINE配信での「来店後フォロー」、次回来店を促すメッセージ、季節のお知らせなどです。
第3フェーズは、新規の方との接触を増やす仕組みを作ること。Google広告(月3万円〜)、Googleマップの最適化、LINE友達追加広告がここに入ります。

多くの経営者がいきなり第3フェーズから始めようとします。でも本当は、すでに来てくれているお客さんへの接触維持から始めるほうが、コストも低く、効果も早い。

「10年・20年と続く店にしたい」という理想は、この接触設計の積み重ねの上に成り立ちます。江戸時代から現代まで続く老舗商店には必ず「地域のお客さんとの継続的な接点」があります。その原理は、現代でもまったく変わっていません。

まとめ——今日から動ける「接触を増やす第一歩」

ザイアンス効果をマーケティングに活かすとは、難しいことではありません。「お客さんの日常に、あなたのお店が顔を出し続ける状態を作る」——たったこれだけです。

高い広告費は要りません。値引きも要りません。まず今日できることは、SNSに一つ投稿する。Googleビジネスプロフィールに今週のメニューを載せる。来店したお客さんにLINE登録を促すPOPを一枚作る。

そこから始めて、接触の仕組みを一つずつ積み上げていくことが、値引きに頼らない繁盛店への道です。

20年以上にわたり全国の飲食店・美容室・小売店経営者を指導し、北海道から沖縄、アメリカ在住の日本人経営者まで、接触設計を改善することで業績を伸ばした方が続出しています。「接触の仕組みを作りたい」「でも何から始めればいいか分からない」という方には、まず無料メールマガジンからご覧いただくのが一番です。

毎日ブログでも実践的な情報を発信していますので、まずはメルマガに登録して、あなたのお店に合った接触設計のヒントを持ち帰ってください。

集客の仕組みをゼロから体系的に学びたい方には、購買行動を軸にした販促改善の教材もご用意しています。

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ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。あなたのお店が地域のお客さんの「頭の中の1番」になる日を、一緒に作っていきましょう。

  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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