飲食店の新規集客で「SNSをやれば客が来る」と信じている経営者の方は、実は8割以上いると言われています。でも郊外の飲食店に限ると、SNSで集客できているお店の割合はぐっと下がる。これ、肌感覚ではなく実際に私がコンサルティングの現場で見てきたリアルな数字です。
今日はその話をしたくて、キーボードを打っています。
「Googleマップを整える」と聞くと、「それくらいはやってるよ」と思う方もいるかもしれません。でも「整える」の中身を聞いてみると、ほとんどの方が「お店の基本情報を登録してある」程度で止まっている。そこには大きな伸びしろが眠っているんです。
📋 この記事でわかること
- 郊外の飲食店でSNSより先にGoogleマップを整えるべき理由
- Googleビジネスプロフィール最適化で自力集客が動き出す仕組み
- ポータルサイト依存から抜け出すための3ヶ月ステップ
- 実際に変化が出た事例と、今日から手をつけられる具体策
こんな方におすすめ
- ✅ ホットペッパーや食べログへの掲載費が毎月重くのしかかっている飲食店オーナーの方
- ✅ SNSを始めてみたけれど、フォロワーは増えても来店につながらないと感じている方
- ✅ 郊外立地で「駅から遠い」ことを言い訳にしてきたが、本当に手の打ちようがないのか確かめたい方
- ✅ クーポン目当ての客ばかりで、常連さんがなかなか育たないと悩んでいる方
- ✅ 自力集客に興味はあるけれど、何から始めればいいか分からない方

目次
「SNSをやれば来る」という思い込みに、3年間振り回された話
少し前の話をさせてください。
私がコンサルティングで伴走していた、郊外の和食居酒屋のオーナーさんのことです。駅から車で15分、田んぼと住宅地に囲まれた立地。料理は本当においしい。地元の常連さんからの評判は抜群なのに、新規客がなかなか入ってこない。
そのオーナーさんは3年間、Instagramを続けていました。毎日投稿、丁寧な写真、ハッシュタグも工夫している。でも月商はほとんど動いていなかった。「SNSをやっているのに、なんで客が来ないんだ」と、半分あきらめの境地になっていたんです。
私が最初にお願いしたのは、Instagramをいったん週1回に減らすこと。そして、その代わりにGoogleビジネスプロフィールの整備に集中してもらうことでした。最初はかなり抵抗されました。「Googleマップなんてとっくに登録してある」と。
でもそのお店のGoogleマップ情報を確認したとき、こんな状態でした。
- 写真は3年前に登録した料理写真が2枚だけ
- 営業時間が実際と違う(変更し忘れていた)
- 口コミへの返信が一切なし(口コミは8件あった)
- 「席数」「個室あり」「駐車場あり」といった情報が未入力
- お店のカテゴリが「レストラン」のみ(「居酒屋」「和食」などが未設定)
これは、お店の前を歩く人が「何のお店かよくわからないから入るのをやめた」のと、まったく同じことがオンラインで起きている状態です。
「SNSをやっているのに来店につながらない」「Googleマップは登録してあると思っていたら、穴だらけだった」——この記事を読んで、そう気づいた方もいるはずです。お客さんの購買行動を8つのステップに分解して、どの段階で新規客を逃しているかを自己診断できる無料小冊子を用意しています。メールアドレスだけで、30秒で受け取れます。
郊外の飲食店でSNSが刺さりにくい、根本的な理由
SNSが集客に強い業態というのは確かに存在します。トレンドに敏感な20代が多いエリアのカフェ、インスタ映えを狙えるスイーツ店、話題性がある新業態。そういうお店では、SNSはものすごい威力を発揮します。
でも郊外の飲食店、とくに客単価が3,000〜8,000円帯の居酒屋・和食・焼肉・専門店といった業態では、事情が違う。
郊外のお客さんが「今夜どこで飲もう」と考えるとき、多くの場合やることはシンプルです。スマホで「〇〇市 居酒屋」「〇〇インター 近く 焼肉」と検索する。そこでGoogleマップが開いて、地図上に表示されたお店を見る。写真、評価、口コミ、営業時間、駐車場があるかどうか——この5秒で決める。
SNSを見てお店を探している人と、Googleで「今いる場所の近くのお店」を探している人では、来店の確度がまるで違います。Googleから来る人はすでに「行く気がある」。SNSから来る人は「気になった」程度が多い。この差は、実際の来店率に直結します。
「SNSのフォロワーは増えているのに売上が動かない、という相談を受けたとき、まず確認するのはGoogleマップです。集客の順番を間違えているお店が本当に多い。お客さんが今夜どこで食べるかを決める場所がどこかを考えれば、何を先にやるべきかは自然と見えてくるんです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士/繁盛店研究所 代表)
✓ ここまでのポイント
- 郊外の飲食店では、SNSより「今すぐ検索」のGoogleマップ経由の来店確度が高い
- Googleビジネスプロフィールは「登録してある」だけでは不十分。整備の中身が集客を左右する
- お客さんが来ない原因は「料理の質」ではなく「見つけてもらえていない」ことが多い
Googleマップを整えた次に何をすべきか——写真・口コミ・投稿の先に、再来店の仕組みと新規集客の順番があります。その全体の流れを「お客さんの購買行動8ステップ」で整理した無料小冊子に、今日からできる具体策をまとめています。登録はメールアドレスだけで完了します。
Googleマップを整えるとは、具体的に何をするのか
「整える」という言葉は漠然としているので、実際にやることを具体的に書きます。
チェックポイント1:写真は最低20枚・定期更新しているか
Googleビジネスプロフィールに登録する写真は、料理・外観・内観・スタッフの表情・駐車場・個室——これを合わせて最低20枚は必要です。写真の質より枚数と鮮度が先。スマホで撮った自然光の写真でも、更新されていることのほうが評価されます。
✅ ポイント:月に2〜3枚ずつ追加し続けることで「活発なお店」とGoogleに認識されやすくなり、検索順位にも影響します。
チェックポイント2:口コミに必ず返信しているか
口コミへの返信は、口コミを書いた人だけでなく、そのページを見た未来のお客さんへのメッセージです。「オーナーが返信するお店」は、それだけで信頼感が上がります。返信が1件もない状態は「このお店、ちゃんと運営されているの?」という不安を与えます。
✅ ポイント:口コミ返信はGoogle検索順位への直接的な影響もあると言われています。良い口コミへのお礼、厳しい口コミへの誠実な返信、どちらも必ず行うことが大切です。
チェックポイント3:カテゴリと属性が正確に設定されているか
「居酒屋」で検索されたとき、カテゴリに「居酒屋」が入っていなければそもそも候補に出てきません。また「個室あり」「駐車場あり」「子ども連れOK」といった属性は、お客さんの検索条件に直結します。郊外のお店で「駐車場あり」を設定していないのは、大きな機会損失です。
✅ ポイント:カテゴリはメインカテゴリ1つ+サブカテゴリ複数を設定できます。業態を正確に反映させることで、関連検索での表示機会が増えます。美容室のGoogleマップ集客で効果的な整え方の考え方は飲食店でも応用できます。
チェックポイント4:Googleの投稿機能を使っているか
Googleビジネスプロフィールには「投稿」という機能があります。新メニュー情報・季節限定の告知・イベント情報などを直接Googleマップ上に掲載できる機能で、これを使っているお店はまだ少ない。使っているだけで「他店と違う」状態になれます。
✅ ポイント:投稿は1週間で自動的に非表示になるものが多いため、週1回の更新を習慣化することが効果的です。
SNSとGoogleマップの「正しい順番」で3ヶ月動いた結果
先ほどの郊外居酒屋のオーナーさんの話に戻ります。Googleビジネスプロフィールを整えることに集中した1ヶ月で、何が変わったか。
まずGoogleマップでの表示回数が増えました。そしてその1ヶ月後、「Googleマップで見つけました」と来てくれたお客さんが月に数組出始めた。少ないように聞こえるかもしれませんが、それまでゼロだったのが動き始めたということの意味は大きい。
2ヶ月目からは、来てくれたお客さんに口コミをお願いする声かけを始めました。「もし良かったら、Googleに感想を書いてもらえると嬉しいです」という一言。飲食店のGoogle口コミを自然に増やす声かけの方法はシンプルですが、続けることで口コミ件数が着実に積み上がっていきます。
3ヶ月目に入ったところで、はじめてSNSとGoogle広告を組み合わせた動きを始めました。この順番が大事です。土台のないところに広告費を使っても、来たお客さんが「思ってたのと違う」と感じてリピートしない。でもGoogleマップが整い、口コミが10件以上あり、写真も充実しているお店には、広告費が乗っかってくる力が全然違う。
そして今、このオーナーさんのお店では新規のお客さんの約4割が「Googleマップで見つけた」という状態になっています。ホットペッパーへの掲載は続けていますが、依存度は大きく下がりました。
「奈良県のうどん店さんでは、既存メニューの麺の幅を少し変えただけでSNSで話題になって注文が1.5倍になりました。でも面白いのは、そのバズが起きたとき、Googleマップも同時に整えていたから、SNSで興味を持った人が検索したときにちゃんとお店が出てきた。SNSとGoogleマップは順番の問題で、どちらかだけでは片手落ちなんです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士/繁盛店研究所 代表)
「郊外サロンでGoogleマップを徹底的に整えたら、月商が18%増えました。難しいことは何もやっていなくて、写真を増やして口コミに返信して投稿を続けただけです。でもそれだけで、掲載サイトに頼らなくてもお客さんが来る実感が生まれました」
郊外サロン経営者(女性・40代)
ポータルサイト依存から抜け出す、3ヶ月の現実的なステップ
最後に、実際に動くための流れを整理します。
自力集客への移行 STEP 1(1ヶ月目)
Googleビジネスプロフィールの完全整備と、店内での口コミ促進
写真を20枚以上に増やす、営業時間・駐車場・席数・カテゴリを正確に設定する、既存の口コミすべてに返信する、週1回Googleへの投稿を始める——これを1ヶ月集中してやります。同時に、来店しているお客さんに口コミをお願いする声かけを習慣にします。広告費はまだかけません。
⚠️ よくある失敗:最初から広告やSNS強化に走ってしまい、Googleマップの土台が整わないまま費用だけかかってしまう。
自力集客への移行 STEP 2(2ヶ月目)
再来店の仕組みを作る(LINE公式アカウント・次回予約の声かけ)
せっかく来てくれたお客さんを「1回きり」で終わらせない仕組みを先に作ります。LINE公式アカウントを開設して友だち追加を促す、お会計のタイミングで「次回のご予約はいかがですか」と声をかける。新規集客のコストは既存客へのアプローチの5倍かかると言われています。まずリピート率を高めてから、新規を増やす。この順番が利益を守ります。売上が頭打ちになったときに最初に見直すべき数字も、リピート率に深く関係しています。
⚠️ よくある失敗:LINEを登録してもらっても配信しないまま放置してしまい、せっかくの接点が死んでいる。
自力集客への移行 STEP 3(3ヶ月目)
Google広告(月3万円〜)でターゲットを絞った新規集客を開始
ここで初めて新規集客に予算をかけます。キーワードは「〇〇市 居酒屋」「〇〇エリア 焼肉 駐車場」など、来てほしいお客さんが使う言葉を選びます。ランディングページは用途ごとに分けるのが理想です(1人利用向け・宴会向け・接待向け)。Googleビジネスプロフィールが整い、口コミが積み上がっているこのタイミングで広告を出すと、費用対効果が大きく変わります。
⚠️ よくある失敗:広告の誘導先がトップページや食べログになっていて、お客さんが知りたい情報にたどり着けない。広告文とランディングページの一貫性が集客の鍵です。
まとめ:「整える」ことが、郊外の飲食店の一番のブランディングになる
Googleマップを整えることは、地味に見えます。でも考えてみてください。お客さんが「今夜どこに行こう」と検索したとき、最初に出てくる場所に自分のお店があるかどうか。これは、駅前の好立地を持つことと同じくらいの価値があります。郊外のお店だからこそ、その「オンライン上の立地」を整えることが最優先になる。
ポータルサイトへの依存を一気にやめる必要はありません。でも「掲載をやめたら新規がゼロになる」という恐怖から抜け出すための第一歩として、Googleマップを整えることは、今日から始められる最も現実的な手段です。
飲食店の経営改善チェックリストと合わせて使うと、Googleマップ整備のどの部分が今の自分のお店に最も効くかが見えてきます。SNSより先にGoogleマップ。この順番を、ぜひ一度試してみてください。
Googleマップを整え、口コミを積み上げ、LINE配信でリピートを作り、Google広告で新規を引き込む——この仕組みを、一人でゼロから動かすのはなかなかしんどいものです。増益繁盛クラブでは、全国の飲食店・美容室経営者がこの順番を一緒に実践しながら、毎月の成果を共有しています。入会案内ページで、クラブの中身と会員クラスを確認してみてください。