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飲食店のサンキューDM|来店後に送るハガキ・LINEで変わる再来店率

結論から言うと、飲食店の再来店率を上げる最も費用対効果の高い施策は、来店後24〜48時間以内に送るサンキューDM(お礼の一言)です。

新規集客に月何万円もかけているのに、一度来てくれたお客さんへのフォローが何もない——思い当たる方は多いんじゃないかと思います。せっかく来てくれたお客さんが「また行こう」と思ってくれているうちに、何かしらの接点を作る。その仕組みがあるかないかで、3ヶ月後・半年後のお店の売上は大きく変わります。

この記事では、来店後に送るハガキやLINEメッセージが再来店率にどう影響するのか、どんな内容を送れば「うれしい」と思ってもらえるのか、そして継続的に仕組みとして回すにはどうすればいいか——具体的な事例を交えながらお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. サンキューDMが再来店率を上げる理由(ザイアンス効果の活用法)
  2. ハガキとLINEそれぞれの使い分けと、効果が出るメッセージの中身
  3. 単発で終わらせず、継続するための仕組みの作り方
  4. 実際にサンキューDMで成果を出した飲食店・サロンの事例

こんな方におすすめ

  • ✅ 新規客は来るが、リピートに繋がらないと感じている飲食店経営者の方
  • ✅ ホットペッパーやポータルサイト依存から抜け出したい方
  • ✅ LINEを登録してもらったはいいが、何を配信すればいいか分からない方
  • ✅ チラシやSNS投稿を単発でやって終わり、という状態から抜け出したい方
  • ✅ 顧客リストをどう活用すれば再来店につながるか知りたい方

「また来ようと思っていたけど、行かなかった」——その理由はお店側にある

お客さんが一度来てそれきりになる理由は、「お店が嫌いになったから」ではありません。ほとんどの場合、「きっかけがなかった」だけです。

人は、日常の中で膨大な情報にさらされています。「あの居酒屋、また行きたいな」と思っていても、翌朝には忘れてしまう。来週には別の店の看板が目に入る。それが現実です。

心理学に「ザイアンス効果」という考え方があります。人は接触頻度が高いほど、その相手に親しみや好意を感じやすくなる——というものです。一度来てくれたお客さんと、来店後も接点を作り続けることで、「また行こう」という気持ちが自然と育まれます。

サンキューDMは、まさにこのザイアンス効果を活用した再来店の仕組みです。「来てくれてありがとう」という一言が、お客さんの記憶の中でお店の存在を鮮明に保ちます。そして「そういえば、あのお店また行こうかな」という行動を引き出す。シンプルですが、これをやっているお店とやっていないお店では、半年後のリピート率が大きく変わります。

飲食店のLINE公式アカウントを使った再来店対策の全体像については、別の記事でも詳しく解説しています。まず「なぜ接触頻度が大事なのか」を理解したうえで、サンキューDMの設計に入っていきましょう。

「ハガキでもLINEでも、何を書けば再来店につながるのか分からない」という詰まりを感じているとしたら、それは全体の設計図がないからです。無料小冊子『顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書』では、来店後の再来店対策を含む8ステップの購買行動全体と、各段階で今日からできる具体策を解説しています。メールアドレスだけで30秒で受け取れます。

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ハガキとLINE、どちらが効果的か——使い分けの事例

サンキューDMには大きく「ハガキ(郵送)」と「LINE(デジタル)」の2つがあります。どちらが正解というわけではなく、お客さんの層とお店の業態によって使い分けるのがポイントです。

チェックポイント1:ハガキが刺さるシーン

焼肉店や寿司店など、客単価が高めで「特別な日」に利用される機会が多いお店では、ハガキの温度感が力を発揮します。あるこだわり系和食店の経営者から伺った事例では、誕生日や記念日に来店したお客さんに対して、翌々日に手書きコメントを添えたハガキを送り始めたところ、そのお客さんの再来店率が送る前と比べて約2倍になったといいます。「まさかハガキが来るとは思わなかった」という驚きと感動が、口コミにまで発展したケースもありました。

✅ ポイント:ハガキは「物理的に手元に残る」ことが強みです。冷蔵庫に貼っておくお客さんも多く、次回来店の「きっかけ」として機能し続けます。

チェックポイント2:LINEが刺さるシーン

ランチ利用が多いカフェや、回転率重視の居酒屋では、LINE公式アカウントを活用したサンキューメッセージが効果的です。来店時にLINE友達登録を促し、来店翌日に「昨日はありがとうございました!次回使えるスープ1杯サービスのご案内です」などを配信する。ハガキと違い、リアルタイムで届き、コストもほぼかからない。

✅ ポイント:LINEは「開封率が高い(約60〜70%)」のが強みです。メールマガジンよりもはるかに読まれやすく、反応が早い。再来店クーポンや期間限定情報との相性も抜群です。

✓ ここまでのポイント

  • お客さんがリピートしない最大の理由は「嫌いになったから」ではなく「きっかけがなかったから」
  • ザイアンス効果を活用し、来店後も接点を作り続けることで再来店率が上がる
  • ハガキは「高単価・特別感」、LINEは「頻度・スピード」と用途で使い分ける

「来店周期の管理」「LINEステップ配信の設定」と書いてあっても、自分のお店でどう組み立てればいいか、具体的なイメージが湧かない方も多いと思います。無料小冊子では「取り組む正しい順番(なぜ新規集客を最初にやってはいけないのか)」と再来店対策の実践例を図解で整理しています。完全無料、必要なのはメールアドレスだけです。

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効果が出るサンキューDMの中身——「作業名」から「ご利益の言葉」へ

サンキューDMを送っているのに効果が出ない、というお店に多いのが「お礼しか書いていない」問題です。

たとえば、「先日はご来店ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」——これでは、お客さんの心は動きません。お礼を言うのはもちろん大切ですが、それだけでは「また行く理由」が生まれない。

大切なのは、次に来たらどんな良いことがあるかを、お客さんの言葉で伝えることです。私はこれを「ご利益の言葉」と呼んでいます。

具体的に比べてみましょう。

❌ よくあるサンキューDM(作業名で書いている)

  • 「先日はご来店ありがとうございました。スタッフ一同、またのご来店をお待ちしております」
  • 来月のおすすめメニューはAとBです

✅ 再来店を引き出すサンキューDM(ご利益の言葉で書く)

  • 「〇〇様、先日は記念日のご利用ありがとうございました。あの日のお二人の笑顔が忘れられません」という書き出しで「自分のことを覚えてくれている」という感動を生む
  • 「来月、旬の〇〇を使った限定コースを3週間だけ出します。先日のような特別な夜にぴったりかと思い、真っ先にお知らせしたくなりました」という、次に来る理由を具体的に伝える
  • 「次回ご来店時に、デザートを1品プレゼントします(このハガキをお持ちください)」という、行動を後押しする特典を添える

この3つを組み合わせるだけで、サンキューDMは「また行こう」を引き出す強力な道具になります。

「サンキューDMで大事なのは、お礼ではなく『次に来る理由』を渡すことです。お客さんは来てくれた当日より、帰った翌日のほうが『また行きたい』気持ちが高まっている。そのタイミングで背中を押してあげる仕組みを作ることが、再来店率を上げる最短ルートです」

ハワード・ジョイマン(中小企業診断士/有限会社繁盛店研究所 代表取締役)

単発で終わらせない——サンキューDMを「仕組み」にする3つのステップ

多くのお店が「一度やってみたけど続かなかった」という状態に陥ります。その原因のほとんどは、「誰が・いつ・何を・どのタイミングで送るか」が決まっていないからです。

サンキューDM仕組み化 STEP 1

顧客リストの作成ルールを決める

LINEであれば来店時に友達登録を促す流れをスタッフ全員で統一する。ハガキであれば、予約台帳や来店記録に住所を記録するタイミングと担当者を決める。「集める仕組み」がないと、そもそもDMを送る相手がいません。まずは「今週来てくれたお客さんの情報をどこに記録するか」から決めましょう。

⚠️ よくある失敗:「気が向いたときだけ聞く」では情報が貯まらない。スタッフ全員が同じ動きをするためのトークスクリプト(「LINE登録いただくと次回使えるサービスをご案内できます」など一言)を準備しておくことが必要です。

サンキューDM仕組み化 STEP 2

送るタイミングとメッセージのテンプレートを作る

来店翌日または翌々日が黄金タイミングです。「余韻がある」うちに接触することで、記憶の鮮度が高い状態でお礼とご利益の言葉が届きます。LINE配信であれば、ステップ配信(自動配信)の設定を一度作れば、その後は自動で送られます。ハガキであれば、文面テンプレートを印刷したラベルや台紙を用意しておき、担当スタッフが名前と一言だけ手書きで添えるだけにする。

⚠️ よくある失敗:「毎回オリジナルの文章を考えよう」とすると、忙しい日が続くだけで止まります。8割はテンプレート、2割は手書きの一言、というバランスが継続のコツです。

サンキューDM仕組み化 STEP 3

「次のDM」を見越した来店周期の管理

サンキューDMは1回で終わりではありません。お客さんの来店周期(月1回なのか、3ヶ月に1回なのか)を把握し、次の来店タイミングの少し手前にもう一度メッセージを送る。これをやっているお店と、やっていないお店では、年間の来店回数が平均で1〜2回違ってきます。

⚠️ よくある失敗:来店周期の管理を「感覚」でやろうとすること。LINEのタグ機能や、Excelで簡単な来店記録表を作るだけで管理できます。難しく考えず、まず「最後に来たのはいつか」だけ記録するところから始めましょう。

ホットペッパーグルメの掲載費を回収する使い方と見切りのタイミングでも解説していますが、ポータルサイトに依存した集客は「来てもらうためのコスト」が永遠にかかり続けます。一方でサンキューDMは、すでに来てくれたお客さんとの関係を深める施策なので、投資したコストが「リピート」という形で積み上がっていきます。

実際に変わった——サンキューDMで成果を出した事例

「LINE配信でリピート導線を自動化したことで、自力集客の新規が月8名安定するようになりました。以前は何をすればいいか分からず、相談できる人もいなかった。でも仕組みが動き始めてから、毎月の数字が読めるようになって精神的にすごく楽になりました」

個人サロン経営者(女性・30代)

これは美容サロンの事例ですが、飲食店でも同じ原理が働きます。「LINE配信でリピート導線を自動化した」という部分がポイントで、一度設定してしまえば毎回手動で対応しなくていい。来店後に自動でサンキューメッセージが届き、来店周期に合わせて次のアプローチも自動で走る。これがサンキューDMを「仕組み化」するということです。

また、鳥取県のラーメン店の事例では、Googleビジネスプロフィールと食べログの口コミをAIで分析し、お客さんが評価しているポイント(スープの質・懐かしさ・立地利便性)を言語化してメニューのキャッチコピーに反映しました。この「お客さんが評価している言葉を使う」という発想は、サンキューDMにも直結します。お客さんが喜んでくれたポイントをDMの文中に盛り込む——たとえば「あの夜のあごだしスープ、喜んでいただけましたか?」という一言が、お客さんの記憶を鮮明に蘇らせ、再来店を引き出します。

「集客の仕組みを作るのに、専門用語も特別なスキルも必要ありません。今のお客さんに、次来る理由を渡すだけでいい。それをどのタイミングで、どんな言葉で届けるかを決めて、毎月回し続ける。それだけで3ヶ月後の売上は確実に変わります」

ハワード・ジョイマン(中小企業診断士/有限会社繁盛店研究所 代表取締役)

テレビ東京「ガイアの夜明け」にも取り上げられた私のメソッドでは、売上は「知る→興味→来店→入店→注文→会計→再来店」という7段階の購買行動の結果だと考えています。多くのお店が新規集客(「知る」の段階)にばかり力を入れますが、実は最もコストが低くて効果が出やすいのは「再来店」の段階です。サンキューDMはまさに、この最後の段階を改善する施策です。

飲食店経営でどんな悩みをコンサルタントに相談すれば前進するかというテーマも関連しますが、再来店の仕組みが整っていないまま新規集客を強化しても、「穴の開いたバケツに水を注ぎ続ける」状態になります。まず今来てくれているお客さんを大切にする仕組みを作ること——これが繁盛店への最短ルートです。

まとめ:サンキューDMは「やるかやらないか」で結果が変わる

飲食店のサンキューDMは、難しい技術でも大きな設備投資でもありません。来店後のお客さんに、適切なタイミングで適切な言葉を届けるだけ。でも、それをやっているお店は驚くほど少ない。

ハガキであれLINEであれ、大事なのは「お礼」ではなく「次に来る理由」を渡すことです。お客さんの言葉で喜びを思い出させて、次の来店を自然に引き出す。この仕組みを一度作ってしまえば、あとは回し続けるだけです。

まず明日からできることは1つです。今週来てくれたお客さんのLINE登録情報か住所を記録するルールを、スタッフと一緒に決める。そこから始めてみてください。

サンキューDMの仕組みを作っても、「続けられるかどうか」「本当に効果が出ているか」が見えないと、また単発で終わってしまいます。増益繁盛クラブでは、全国の飲食店・サロン経営者が毎月実践報告を共有し合いながら、仕組みを回し続ける環境があります。「相談できる仲間ができた」という声が続くのは、孤独に続けなくていい場所だからです。

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  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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