お客さんを増やしたい

飲食店の集客セミナーに参加した店主の体験談、学びより先に動いたこと

10月に入ると、街のあちこちで秋の気配がぐっと深まります。食欲の秋、ともよく言われますが、飲食店の現場にとっては年末に向けた書き入れ時の助走期間でもある。「そろそろ忘年会の問い合わせが来るかな」「今年こそ客単価を改善したい」と、この時期にじっくり経営を見直す店主の方が増えてくるのを毎年感じます。

そして最近、こんな相談をいただくことが増えてきました。

「先日、集客セミナーに参加してきたんです。でも正直、話を聞いているときは『なるほど!』と思うんですが、店に戻ったら何から手をつけていいか分からなくて……」

思い当たる方は多いんじゃないかと思います。セミナーで学ぶことが悪いわけじゃない。でも「学んだ」と「動いた」の間には、実は大きな溝があります。今回は、その溝を越えた店主の話を軸に、売上と利益を伸ばすための「動き方の順番」を整理していきます。

📋 この記事でわかること

  1. 集客セミナーに参加した後、なぜ「動けない」が起きるのか
  2. 売上を「客数×客単価」の2次元ではなく7段階で分解する考え方
  3. SNS苦手・販促初心者の店主でも先に動けた実践の起点
  4. 値引きなしで利益が残る経営に切り替えるための最短ルート

こんな方におすすめ

  • ✅ 集客セミナーや勉強会に参加したが、その後なかなか実践に移せていない方
  • ✅ 売上は立っているのに手元に利益が残らないと感じている飲食店の店主
  • ✅ SNSやデジタル販促に苦手意識があり、何から始めればいいか分からない方
  • ✅ 値引きやクーポン以外の方法でお客さんを増やしたいと思っている方
  • ✅ 「学ぶこと」は続けているが、売上・利益の数字がなかなか動かない方
飲食店の集客セミナーに参加した店主の体験談、学びより先に動いたこと | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

「セミナーに行ったのに動けない」のは、知識の量の問題じゃない

集客セミナーを受けた後に動けなくなる理由は、だいたい決まっています。「やることが多すぎて、どこから手をつけていいか分からない」。これに尽きます。

SNS運用、MEO対策、LINE公式アカウント、メニューの見直し、接客トレーニング……セミナーで話される内容は「どれも正しい」。でも、それを全部同時にやろうとすると、人間は動けなくなる。特に一人で厨房に立ちながら店を回している店主にとっては、「正しい情報の量」が逆に足を引っ張ることがあります。

先日お話を聞かせてもらった、ある焼鳥居酒屋の50代の店主がまさにそうでした。複数の集客セミナーに足を運び、ノートにびっしりとメモを取って帰ってくる。でも店に戻ると、仕込みと接客と仕入れの電話に追われて、「あの話、どこに書いたっけ」で終わる日々が続いていたそうです。

この方が変わったのは、「全部やろう」をやめてからでした。

「学んだのに動けない」という詰まりの正体は、どこを改善すればいいかが見えていないことにあります。購買行動の7段階のどこが弱いかを自分で診断できる無料小冊子『顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書』では、各ステップごとに今日から手が動く具体策を整理しています。メールアドレスだけで、30秒で受け取れます。

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「学びより先に動いたこと」とは何だったのか

その店主が最初に動いたのは、実はデジタルツールでも新しいメニュー開発でもありませんでした。「今いるお客さんの注文を1品増やすこと」だけに集中したんです。

具体的には、テーブルに置いていたメニュー表の「おすすめ欄」に、手書きで一言コメントを添えただけ。「今日の地酒はこれが最高です」「〇〇との相性が抜群」といった、店主自身の言葉でご利益を書いた一言です。

この一手で、客単価が1回あたり平均900円近く上がったとのことでした。セミナーで何十のノウハウを学ぶより、「今日できる一つ」を動かす方が先だったわけです。

この話を聞いて改めて実感するのが、売上というのは「客数×客単価」という掛け算で語られがちですが、そこには見えていない部分がたくさんあるということ。

私がいつもお伝えしているのは、売上を「知る→興味→来店→入店→注文→会計→再来店」という7段階の購買行動で分解して考えることです。この7段階のどこかが詰まっているから、売上が伸びない。新規集客(「知る」の段階)ばかり強化しても、「注文」や「単価」の段階が弱ければ、いくらお客さんを呼んでも利益は残りません。

その焼鳥居酒屋の店主がやったのは、まさに「注文」の段階の改善でした。しかも、SNSも広告もポータルサイトも一切使わずに。

✓ ここまでのポイント

  • 集客セミナー後に動けないのは「やることが多すぎる」から。まず一つに絞ることが先決
  • 売上は「客数×客単価」ではなく7段階の購買行動で分解して考える
  • 新規集客より先に、今いるお客さんからの売上(注文点数・客単価)を改善するのが最短ルート

「注文点数を増やす」「客単価の中身を見直す」――チェックポイントで気になった項目があるなら、それがあなたの店の改善の起点です。無料小冊子では「なぜ新規集客を最初にやってはいけないのか」「取り組む正しい順番」も章ごとに解説しており、SNS苦手・販促初心者の方でも読み進めやすい構成になっています。

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「販促初心者」「SNS苦手」な店主が実際に動けた理由

増益繁盛クラブの会員の方々から共通してよく聞くのが、「販促初心者でもSNSが苦手でも、実行できた」という声です。これは偶然ではなく、動き始める「起点」の設計が合っているからだと思っています。

SNSが苦手な店主が最初にSNS運用を始めようとしたら、ほぼ確実に挫折します。でも「今のメニュー表の一言を書き直す」「常連さんへの手書きのメッセージカードを用意する」「会計時にひと言添える」といった、今の現場の延長線上で完結できる一手なら、パソコンもスマホも関係なく動ける。

「売上はお客さんの購買行動の結果です。だから行動を変えるには、まずお客さんがどこで詰まっているかを見る。SNSより先にやるべきことが、必ず店の中にある。」

ハワード・ジョイマン(中小企業診断士・繁盛店経営コンサルタント)

もう一つ、こんな声もいただいています。

「販促初心者でSNSも苦手だったけれど、教えてもらった順番通りに動いたら、3か月で客単価が変わった。難しいことは何もしていない。」

焼鳥居酒屋(50代・男性)

この「順番通り」というのが大事です。
飲食店のSNS集客で何から始めるかを整えるための順番でも触れていますが、ツールを先に選ぶのではなく、「今どの段階が弱いか」を先に診断することが、実践の入り口として正しい。

「利益が残らない」問題は、集客の前にある

集客セミナーでよく語られる「新規集客」の話。でも多くの飲食店が抱えているのは、「お客さんが来ないこと」ではなく、「来ているのにお金が残らないこと」だったりします。

忙しい。料理は評判がいい。でも月末に手元に残るお金が薄い。これは売上の問題ではなく、利益の構造の問題です。

売上より利益を基準に逆算して経営を組み立てると、何が見えてくるか。

チェックポイント①:客単価の中身を見たことがあるか

「客単価3,500円」と言っても、その内訳は千差万別です。ドリンクの注文率、追加注文の有無、デザートの出数。単価を上げるとは「値上げする」ではなく、「注文の選択肢を増やして選んでもらう」こと。

✅ ポイント:今週1週間、テーブルごとの注文点数を数えてみてください。平均注文数が分かれば、「1品追加」の効果が数字で見えてきます。

チェックポイント②:再来店のきっかけを意図して作っているか

「また来てね」で終わっている店と、「次回こう使えます」という理由を渡して帰す店では、リピート率が変わってきます。値引きクーポンを渡さなくても、「きっかけ」は作れます。

✅ ポイント:会計の瞬間に何か一言添えられているか確認してみてください。「次は○○のシーズンに合わせた新メニューが入ります」など、未来の理由を渡すだけで変わります。

チェックポイント③:集客コストの出どころを整理しているか

ポータルサイトの掲載費、SNS広告、チラシ。販促費が売上を作っているのか、それとも利益を削っているだけなのか。売上ではなく利益ベースで費用対効果を確認しているかどうかが分岐点です。

✅ ポイント:飲食店の集客コンサルに依頼する前によくある疑問と選び方も参考にしながら、今の販促コストが「利益を生んでいるか」を一度棚卸ししてみてください。

「売上を増やす努力は店主全員がしています。でも、利益を設計する努力をしている店主はまだ少ない。そこに、伸びる店と頭打ちの店の差が出ます。」

ハワード・ジョイマン(中小企業診断士・繁盛店経営コンサルタント)

学びは「動いてから深める」がちょうどいい

私自身、20年以上にわたって全国の飲食店・美容室の経営者と一緒に動いてきた中で気づいたことがあります。成果が出る店主と出ない店主の差は、「知識の量」ではないということ。

成果が出る人は、「一つ動いて、結果を見て、次に学ぶ」というサイクルを回しています。成果が出にくい人は、「完全に理解してから動く」を目指すあまり、永遠にスタートラインに立てない。

集客セミナーで学んだことを活かすには、帰り道に「今週中にできる一つだけ」を決めることです。それだけでいい。
クリスマス・忘年会商戦の集客を10月から仕込む手順にもあるように、今この時期に「一手を決める」ことが、年末の結果を左右します。

セミナーの内容をノートに写すより、「今日の注文に一言添える」ことを先にやる。それが、学びを利益に変える一番の近道です。

まとめ:先に動いた店主が口をそろえて言うこと

今回ご紹介した焼鳥居酒屋の店主も、増益繁盛クラブの会員の方々も、最初から「完璧な販促計画」を持っていたわけではありません。「販促初心者」「SNSは苦手」そんなところから出発して、一つ動いた。その一手が客単価を変え、利益の構造を変えていった。

売上・利益を大きく伸ばしたいと思うなら、まず「今いるお客さん」に目を向けることから始めてください。7段階の購買行動のどこを改善するか。値引きしなくても選ばれる理由を、どうやって店の中で作るか。その問いを持って店頭に立つだけで、見える景色が変わってきます。

学びは、動きながら深めるものです。今日のあなたの「一手」が、来月の利益につながります。

「一手を決めた」その先を、一人で続けていくのは正直しんどい。増益繁盛クラブでは、全国の飲食店・美容室経営者が毎月の実践ノウハウを共有しながら、売上より利益を基準にした経営への切り替えを進めています。月1回のセミナー・会員掲示板での相談・経営計画合宿など、動き続けるための環境が整っています。

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  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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