結論から言うと、飲食店のオンライン相談は「時間が余ったらやるもの」ではなく、「時間を作るためにやるもの」です。
この順番を逆に考えているうちは、いつまでたっても相談の時間は取れません。朝から仕込みに入り、ランチを回し、夕方の準備をして、夜の営業を終えたら片付けと翌日の発注——そのサイクルが365日続く。「経営のことを考えたい」と思いながら、気づいたら日付が変わっている。思い当たる方は多いんじゃないかと思います。
今日は私・ハワードジョイマンの一日の動きを追いながら、朝から晩まで忙しい飲食店の店主がオンライン相談をどう使えば「経営業務に集中できる環境」に近づけるのか、その具体的な使い方をお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 現場に追われる店主が「経営の時間」を作るための考え方と手順
- ハワードジョイマンの一日の動きから見えるオンライン相談の活用タイミング
- 「自分にしかできない仕事」を絞り込む24時間棚下ろしのやり方
- AI活用と仕組み化で、社長が本来の仕事に戻るための具体的ステップ
こんな方におすすめ
- ✅ ランチから夜営業まで自分が現場に入り続けており、経営を考える時間が取れていない店主
- ✅ オンライン相談に興味はあるが「いつ、どうやって使えばいいか」が分からない方
- ✅ 「自分が抜けたら店が止まる」という状況から抜け出したい飲食店経営者
- ✅ 売上は立っているのに手元に利益が残らず、何から手をつければいいか見えていない方
- ✅ AI・オンラインツールを経営に取り入れたいが、どこから始めるか分からない方

目次
朝10時、静岡・清水のオフィスで始まる一日
私のオフィスは静岡市清水区、新清水駅から歩いて1分のところにあります。営業時間は平日10時から15時。一見、短いと感じるかもしれません。でもこれは意図して設計した時間です。
朝10時にパソコンを開くと、前夜から届いている会員さんからのメッセージが並んでいます。増益繁盛クラブの会員掲示板、メール相談、そしてZoomの予約確認——。飲食店の店主は夜遅くまで営業しているので、「今日の売上を見ながら考えたこと」を深夜や早朝に送ってくれることが多い。
私がまず最初にやることは、その内容を読んで「今日のオンライン相談で何を扱うか」を決めることです。相談の内容を事前に把握しておくことで、30分や45分のZoomを無駄なく使い切れる。飲食店の店主にとって、営業前の時間は文字通り「命の時間」です。その時間を使ってオンライン相談に来てくれているなら、私の側も全力で準備をしておく。それが私の流儀です。
「経営者が現場から抜け出せない本当の理由は、体力の問題でも根性の問題でもない。『自分がやらないと店が止まる』という構造を、誰も変えようとしてこなかっただけです。この構造に気づいた経営者から、必ず変わっていきます。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店コンサルタント)
「自分にしかできない仕事」だけを残すと決めても、何をどの順番で手放せばいいかが見えないまま止まっている方が多いです。無料小冊子『顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書』では、社長が本来集中すべき「売上を作る仕組み」を8つのステップに分解し、どこから手をつければいいかを具体的に示しています。メールアドレスだけで、30秒で受け取れます。
午前中のZoom相談——店主の「詰まっている場所」を15分で特定する
私がオンライン相談で最初にやることは、「どこが詰まっているか」を素早く見つけることです。
飲食店の店主がオンラインで相談してくれる内容は、表面上は「集客が弱い」「売上が伸びない」という言葉で来ます。でも、実際に話を聞いてみると、根っこにあるのはほぼ例外なく「社長がやらなくていい仕事に時間を使いすぎている」という構造です。
私は相談の冒頭で必ずこう聞きます。「先週1週間、何に時間を使いましたか?」。そこから話が始まると、たいてい仕込み・発注・スタッフへの声かけ・SNSの更新・食べログの返信……と、「社長がやらなくてもいい仕事」のリストが出てきます。
ここで私が提案するのが24時間の棚下ろしです。1週間分、15分単位で自分が何をしているかを書き出す。そして「やめること」「他の人に任せること」「自動化できること」の3つに仕分けする。「自分にしかできない仕事」だけを手元に残す。オンライン相談は、この棚下ろしを一緒にやるための時間として使うのが、最も効果が出やすい使い方です。
飲食店の経営コンサルにどんな悩みを相談すれば前進するかについても別の記事で整理していますので、相談前に読んでおくと時間を有効に使えます。
✓ ここまでのポイント
- オンライン相談は「時間が余ったらやるもの」ではなく、「時間を作るためにやるもの」と捉え直すことが出発点
- 相談で最初にやるべきは「集客策を考える」ことではなく、「社長の時間の使い方を仕分けする」こと
- 24時間棚下ろしで「自分にしかできない仕事」を絞ると、委譲・自動化の余地が見える
24時間の棚下ろしをやってみると「社長がやらなくていい仕事」の多さに驚く方がほとんどです。次に必要なのは、空いた時間で何をやるかの優先順位を整えることで、無料小冊子では「新規集客を最初にやってはいけない理由」と取り組む正しい順番を章ごとに解説しています。登録はメールアドレスだけ、すぐに手元に届きます。
「経営業務に集中できる環境」を作るための4ステップ
経営の時間を作る STEP 1
今週1週間分の時間を15分単位で書き出す
「経営について考える時間がない」という状態は、感覚ではなく事実として書き出して初めて変えられます。手帳でもメモアプリでも構いません。朝起きてから寝るまで、15分ごとに何をしていたかを記録する。これを1週間続けると、「社長の時間」がどこに消えているかがくっきり見えてきます。
⚠️ よくある失敗:「だいたいこんな感じ」で済ませてしまい、実際の時間と感覚がずれたままになる。必ず記録してから仕分けすること。
経営の時間を作る STEP 2
「やめる・任せる・自動化する」の3つに仕分ける
書き出したリストを見て、「これは本当に社長がやらないと店が止まるか?」を一つひとつ問い直します。実際にやってみると、「慣習でやってきただけで、アルバイトでもできる作業」が意外なほど多い。食材の受け取り、定型的なSNS投稿、電話の取次ぎ——これらを任せるか自動化するだけで、週に数時間が戻ってきます。
⚠️ よくある失敗:「任せるより自分でやった方が早い」と判断してしまい、何も変わらないまま終わる。短期的な効率より、中長期的な時間の設計を優先すること。
経営の時間を作る STEP 3
AI活用で販促・マニュアル作成の時間を圧縮する
私が会員さんに実際に使ってもらっているのは、ChatGPTやClaudeを使ったメニューコピーの作成、Googleビジネスプロフィールの返信文の雛形づくり、スタッフマニュアルの草案作成などです。以前は店主が夜中に1〜2時間かけていた作業が、AIを使えば15〜20分に縮まる。浮いた時間を「来月の販促を考える時間」に充てる——この積み重ねが、経営の時間を確保する現実的な道です。
⚠️ よくある失敗:AIに任せっぱなしで、出てきた文章をそのままポップやSNSに使ってしまう。必ず店主自身の言葉で確認・修正することで、お店の個性が守られます。
経営の時間を作る STEP 4
「社長の仕事」を2つだけに絞る
社長の仕事は「売上を作る仕組みを考えること」と「儲かる仕組みを作ること」の2つだけです。この2つに時間を使えている経営者は、業績が安定して伸びていきます。逆に、この2つ以外のことに追われている経営者は、忙しいのに利益が残らない状態が続きます。これを腹落ちさせた経営者から、現場のやり方が変わり始めます。
⚠️ よくある失敗:「社長の仕事を絞る」と決めたが、翌日からまた現場に引っ張り込まれる。「この仕事は今日から○○さんに任せる」と具体的な名前と日付で決めておかないと、元の状態に戻りやすい。
「月商300万円から、最終的に月商2億5,000万円を達成した飲食店経営者がいます。増益繁盛クラブのメンバーです。最初の一手は派手な広告でも新メニューでもなかった。社長が現場から出て、経営に集中できる時間を作ることから始めたんです。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店コンサルタント)
この事例が示すのは、月商300万円→月商2億5,000万円という数字の大きさではなく、「社長が経営業務に集中できる環境を作る」ことが業績拡大の出発点だったという事実です。
「ランチは満席なのに、月末になると手元にお金がほとんど残っていなかった。相談してから仕事の仕分けをやってみたら、自分が毎日2時間以上『任せられる仕事』に使っていたことが分かりました。その時間を販促と数字の管理に使い始めてから、初めて利益が積み上がるようになってきました。」
飲食店経営者(40代・男性)
午後のオンライン相談——「次の一手」を一緒に決める時間
午後の相談枠では、主に「今月どの施策を実行するか」の優先順位を一緒に決めます。
飲食店の店主は真面目な方が多いので、「やるべきこと」のリストがどんどん増えていく。SNSも、Googleマップの返信も、メニューの見直しも、スタッフ教育も——全部大事だと知っているから、全部手をつけようとして、全部中途半端になる。
私がオンライン相談でよく言うのは、「やることを増やす前に、やめることから決めましょう」という言葉です。今月やることを1つに絞る。その1つを確実にやり切る。この積み重ねが、3ヶ月後に数字として現れます。
飲食店のSNS集客を何から始めればいいか迷っている店主に向けた整理も参考にしてみてください。SNSに限らず、「順番を整える」ことの大切さが伝わると思います。
また、オンライン相談を使い始めて「次のステップに進みたい」と感じたら、居酒屋の集客課題を自店でチェックするリストも合わせて使うと、相談前に自分の店の弱い部分を言語化できて相談時間がより充実します。
15時、オフィスを閉めて「経営の仕事」に向かう
私のオフィスは15時に閉まります。ここから先の時間が、私にとっての「経営業務に集中する時間」です。会員さんへのコンテンツ作成、新しい教材の企画、メールマガジンの執筆——これらは誰かに任せることができない、私にしかできない仕事です。
この設計は、飲食店の店主にも同じことが言えます。営業時間が終わった後の30分でも1時間でも、「社長にしかできない仕事」——来月の販促の方向性を決める、常連さんへのアプローチを考える、数字を見て次の手を考える——その時間を意識的に確保することが、経営を前に進める唯一の方法です。
私がコンサルティングを通じて20年以上・全国の飲食店経営者と向き合ってきた中で、業績が変わった経営者には共通点があります。「いつか時間ができたら考えよう」をやめて、「今日から15分だけ経営の時間を作る」と決めた人たちです。
まとめ——オンライン相談は「経営に戻るための入口」として使う
飲食店のオンライン相談は、便利なツールという以上に「社長が現場から出て経営に集中するための構造を作る場」として機能します。
朝の仕込みから夜の片付けまで全部一人でこなしている店主に、「もっと経営を勉強してください」と言うのは酷な話です。でも、その構造を変えずにいる限り、売上が伸びても利益が積み上がらない状態は続きます。
まずは自分の1週間の時間を15分単位で書き出す。「やめること」「任せること」「自動化すること」を決める。そして、社長の仕事を「売上を作る仕組みを考えること」と「儲かる仕組みを作ること」の2つに絞り込む。
この順番で動いた経営者が、業績を変えてきた現実があります。月商300万円から始まり、最終的に月商2億5,000万円を達成した増益繁盛クラブの会員も、この「構造を変える」ことから始めています。
オンライン相談を、経営に戻るための最初の一歩として使ってみてください。
「社長が経営業務に集中できる環境を作る」という構造の変え方を、一人で考え続けるには限界があります。増益繁盛クラブでは、月次セミナーと会員掲示板を通じて全国の飲食店・美容室経営者が実践ノウハウを共有しており、孤独な判断を一人にしない伴走型のサポートが続きます。入会案内ページで会員クラスと内容を確認してから、次のステップを決めてください。