お客さんを増やしたい

飲食店が2次会の集客を宴会と一緒に伸ばすために整えるべきことを始めた理由

結論から言うと、2次会の集客を宴会と一緒に伸ばそうとするなら、「もっと営業を頑張る」より先に、お客さんの購買行動のどこに空白があるかを見つけることが最初にやるべきことです。

これは2次会に限った話ではなく、「忙しいのに業績が頭打ち」「宴会シーズンに動員できているのに手元に残らない」という状態に共通する根っこの問題でもあります。その理由を、ある飲食店オーナーの体験をもとにお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 2次会集客が「宴会と一緒に動かない」本当の理由
  2. 業績を7段階に分解して「伸びしろ」を見つける考え方
  3. 同じ店舗・同じスタッフで売上の天井を突破する仕組みの入口
  4. 実際に月商が動き始めたラーメン店の事例

こんな方におすすめ

  • ✅ 宴会の集客は一定数取れているのに、2次会につながらないと感じている方
  • ✅ 頑張っているのに月商が横ばいで、何を変えれば動くかわからない方
  • ✅ 「売上を増やせ」と言われても、どこから手をつければいいか見えていない方
  • ✅ 値引きやクーポンに頼らず、利益の出る集客の仕組みを作りたい方
  • ✅ 自分の店の「どこが弱いか」を客観的に診断したい飲食店オーナーの方
飲食店が2次会の集客を宴会と一緒に伸ばすために整えるべきことを始めた理由 | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

「2次会も取りたい」と思い始めたのは、宴会が満席になった夜だった

先日、居酒屋を経営している40代の男性オーナーから、こんな相談をいただきました。

「宴会は取れてるんです。でも1次会が終わって、お客さんがそのまま帰ってしまう。2次会は近くのカラオケとかチェーン系の店に流れていく。うちで2次会まで取れたら、もう少し売上が変わるはずなんですけど……」

この話を聞いたとき、正直に言うと、私が最初に確認したのは「2次会の集客方法」ではありませんでした。

「その宴会のお客さんが帰るとき、2次会をやりたいと思えるような状態になっていますか?」という問いです。

つまり、2次会の集客は「宴会の場でどんな体験を作れているか」が土台になる。集客の前に、まず整えるべき場所がある、ということです。

思い当たる方は多いんじゃないかと思います。「もっと広告を打とう」「SNSで発信しよう」と考える前に、今すでに来てくれているお客さんの行動を分解してみると、見えていなかった空白が必ず出てくるのです。

「宴会は取れているのに2次会につながらない」と感じているなら、それは集客の問題ではなく、お客さんの購買行動のどこかに空白があるサインです。その空白を「認知→興味→来店→入店→購入→単価UP→再来店→継続」の8ステップで自己診断できる無料小冊子『顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書』では、どのステップから手をつけるべきかを具体的に解説しています。メールアドレスだけで、30秒で受け取れます。

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業績の頭打ちは「努力不足」ではなく「分解不足」から来ている

私がコンサルティングの現場でよく使う考え方に、「知る→興味→来店→入店→注文→会計→再来店」という7段階の購買行動モデルがあります。

多くのオーナーさんが「売上が頭打ち」と感じているとき、実は売上全体を1つの塊として見ていて、どの段階が詰まっているかを把握できていないことがほとんどです。

先ほどの居酒屋オーナーの場合、宴会の予約数(=来店)は一定数ある。でも、2次会への移行(=再来店の別バージョン)が抜け落ちている。これは「集客が弱い」のではなく、「入店から会計までの体験設計が、次の行動を生んでいない」という問題です。

宴会が終わるころにお客さんが「もう少し飲みたい」「このまま続けたい」と思えているか。会計のタイミングで「また来ます」「2次会もここで」という一言が自然に生まれる接点を作れているか。これを意図的に設計しているかどうかで、結果は大きく変わります。

「もっと頑張る」という方向ではなく、「どこを変えると全体が動くか」を特定することが、業績の頭打ちを突破する最初の一手です。

「売上の伸び悩みを、努力の量で解決しようとするほど、消耗していく。分解して、一番伸びしろのある場所に集中投下する。それだけで、同じ店・同じスタッフで業績は動き始める。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 代表)

✓ ここまでのポイント

  • 2次会の集客問題は、実は「宴会中の体験設計」と「購買行動の分解」から始まる
  • 業績の頭打ちは努力不足ではなく、7段階のどこが詰まっているかを見ていないことが原因
  • 「もっと頑張る」より「どこを変えるか」を特定することが突破口になる

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2次会を宴会と連動させるために「整えるべきこと」の順番

集客の整え方 STEP 1

宴会の「出口体験」を設計する

2次会の集客は、宴会の終わりにどんな体験と情報を渡せているかで決まります。会計時に「2次会向けのプラン」をさらっと伝えられる仕組み(卓上のカード1枚、スタッフの一言トーク)があるだけで、お客さんの行動は変わります。派手な施策は不要です。今ある宴会の流れの中に、小さな「仕掛け」を埋め込むことが先です。

⚠️ よくある失敗:「2次会プランを作ったのに誰も使わない」という場合、多くはプランの存在がお客さんに届いていないケース。告知の方法ではなく、告知のタイミングと誰が伝えるかを先に決めること。

集客の整え方 STEP 2

再来店の「きっかけ」を会計前に渡す

宴会の1次会が終わったとき、次回以降の再来店につながる何かを渡せていますか?たとえば「次回使える特典カード」「幹事さん向けのお礼メッセージ」でも、次の接触を生むきっかけになります。「また来てください」という言葉だけでは弱い。具体的な「次来る理由」を作ることが、リピートと2次会誘導の両方に効きます。

⚠️ よくある失敗:特典やカードを作っても、渡すタイミングがバラバラでスタッフによって対応が違う。「誰が・いつ・どうやって渡すか」をマニュアル1枚で固定すること。

集客の整え方 STEP 3

注文点数と客単価の「空白」を埋める

2次会を店内でやってもらうなら、2次会向けのシンプルな飲み放題プランや、少人数でも楽しめる小皿メニューのセットがあると、注文のハードルが下がります。ここで大切なのは値引きではなく、「選びやすい構成」を用意すること。松竹梅の法則で言えば、「梅(入りやすい2次会プラン)」があることで、選択肢として認識されるようになります。

⚠️ よくある失敗:2次会プランを高単価に設定しすぎて、1次会と金額が変わらないと思われてしまう。「気軽に延長できる」という感覚を作ることが先。

「客単価250円上がって、月商が330万を超えてきました。数字を追う経営をするようになって、何が動いていて何が止まっているかが見えるようになった。それが一番大きかったです。」

ラーメン店経営者(男性・30代)

このラーメン店のオーナーが変えたのも、最初から大きな施策ではありませんでした。注文点数の設計を見直し、回転の仕組みを整えることで、同じ席数・同じスタッフで実働を短縮しながら月商が動き始めた。これはまさに「努力の量ではなく、仕組みの質を変えた」事例です。

店内売上の天井を突破する「お賽銭箱を複数持つ」発想

2次会と宴会の連動を整えながら、もう一つ考えておきたいのが「店内売上だけに頼らない収益設計」です。

宴会は季節や曜日に左右されやすい売上です。夏の時期(この記事を読んでいる2026年8月時点)であれば、忘年会・新年会シーズンに比べて宴会需要が落ちやすい。だからこそ、宴会以外の収益の柱を持っておくことが、年間を通じた業績の安定につながります。

私がよく使う表現で「お賽銭箱を複数持つ」という考え方があります。1つのお賽銭箱(店内売上)だけに全部を頼るのではなく、法人向けの弁当・テイクアウト・物販・デリバリーといった別の入口を、小さくてもいいから持っておく。宴会と2次会を連動させながら、さらにこうした収益の多角化を意識することで、業績の頭打ちは突破できます。

飲食店の経営コンサルにどんな悩みを相談すれば前進するかという記事でも触れていますが、「何を相談すればいいかわからない」状態の多くは、業績を分解する視点が抜けているところから来ています。

また、宴会・2次会の集客を考えるうえで、飲食店のSNS集客を何から始めればよいかわからない店主が整えるべき順番を知っておくと、発信の優先度も整理しやすくなります。

まとめ:「整えるべきこと」は、遠くにはない

2次会の集客を宴会と一緒に伸ばしたいなら、新しい集客施策を足すより先に、今すでに来てくれているお客さんの行動を7段階で分解することから始めてください。

宴会で一定数のお客さんが来ている店なら、「入店→注文→会計→再来店」の流れを少し変えるだけで、2次会への誘導も、リピートも、客単価も動き始めます。

頑張る量を増やすのではなく、どこを変えると全体が動くかを見つける。それが、私がコンサルティングの現場で20年以上、全国の飲食店オーナーに最初に伝えてきたことです。

「うちはどこが詰まっているんだろう」と感じた方は、まず購買行動の8ステップを自分の店に当てはめて診断するところから始めてみてください。その入口として、飲食店の集客コンサルに依頼する前によくある質問も参考になります。

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  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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