最新繁盛店ノウハウ

飲食店のメニュー開発の方法|既存要素の組み合わせで新商品を生む

「新メニューを作りたいけど、何をどう開発すればいいかわからない」――そう感じて、ずっとメニュー構成が変わっていないお店、実は多いです。

料理の腕は上がっている。素材へのこだわりだって負けていない。でも、お客さんが「また来たい」「友達に教えたい」と思うような目玉メニューが作れていない。そんなジレンマを抱えながら、今日もランチの仕込みをしている店主の顔が浮かびます。

私、ハワードジョイマンは静岡市清水区を拠点に、20年以上にわたって全国の飲食店・美容室・小売店の経営者をサポートしてきました。中小企業診断士(経済産業省登録番号402345)として、また元お笑い芸人として培った「意外な組み合わせで笑いを生む」発想を経営に応用した「笑人の繁盛術」を提唱しています。

そのなかで断言できることがあります。「メニュー開発はゼロから作る必要はない」ということです。むしろ、すでに手元にある素材・技術・仕掛けを「組み合わせ直す」だけで、競合が真似できないオリジナルメニューが生まれます。

📋 この記事でわかること

  1. なぜ「ゼロから作る」メニュー開発が行き詰まるのか
  2. 既存要素の組み合わせでヒットメニューを生む具体的な発想法
  3. 実際に月商が伸びた飲食店の事例と共通パターン
  4. 今日から試せる「組み合わせメニュー開発」の3ステップ

こんな方におすすめ

  • ✅ 新メニューを作りたいが何から始めればいいかわからない方
  • ✅ 売上が横ばいで、客単価や集客数を上げたい飲食店オーナー
  • ✅ 設備投資なしで差別化できる方法を探している方
  • ✅ SNSで話題になるような看板メニューを持ちたい方
  • ✅ 既存メニューのポテンシャルをもっと引き出したい方
飲食店のメニュー開発の方法|既存要素の組み合わせで新商品を生む | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

「ゼロから作る」発想がメニュー開発を難しくしている

多くの飲食店主が「新メニュー=まったく新しいものを作ること」だと思い込んでいます。でも、世の中のヒット商品を振り返ってみてください。

カツカレーは「カツ」と「カレー」の組み合わせです。消しゴム付き鉛筆は「鉛筆」と「消しゴム」の組み合わせ。シュークリームだって、シュー生地とカスタードクリームという既存の要素が合わさったものです。

革命的に見えるヒット商品のほとんどが、実は「既存要素の新しい組み合わせ」なのです。

逆に、「全く新しいもの」を作ろうとして失敗するパターンがあります。食材にこだわりすぎて原価率が爆発する。珍しすぎてお客さんに刺さらない。そもそも調理オペレーションが複雑になりすぎてスタッフが対応できない。こういった落とし穴にはまるのは、「ゼロから作らなければ」というプレッシャーが原因であることが多いです。

「漫才だって、全く見たことのない表現を出してくるより、お客さんが知っている何かと何かを予想外の形でつなげたときに一番笑いが生まれる。メニュー開発もまったく同じ原理なんですよね。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店グループ総代表)

お笑い芸人として舞台に立っていた経験が、こういう場面で思わぬ形で生きてきます。「驚き」は新しさから生まれるのではなく、「予想外の組み合わせ」から生まれる。これはお笑いも商売も変わりません。

ヒットメニューを生む「既存要素の組み合わせ発想法」

では具体的にどう考えるか。私がよく使う発想の軸を紹介します。

チェックポイント1:自店の「素材・技術・器・提供形式」を書き出す

まず紙に、今自分の店で持っている要素を全部並べてみてください。食材(地元の野菜、特定の魚介、仕入れルート)、調理技術(薪焼き、低温調理、出汁の引き方)、器(土鍋、鉄板、木桶)、提供形式(ランチセット、コース、テイクアウト)。この棚卸しが出発点です。

✅ ポイント:「持っているのに使っていない要素」が必ずあります。そこに組み合わせのヒントが眠っています。

チェックポイント2:他の業態・他のメニューを「横に並べて」みる

自店のAとBを組み合わせるだけでなく、他の業態・他の文化圏のCを持ち込む発想も有効です。「和食の出汁技術」×「イタリアンのパスタ形式」、「焼肉の網焼き体験」×「海鮮丼の素材」、「定食の安心感」×「インスタ映えする盛り付け」。業種の壁を越えた組み合わせが、地域で唯一の存在になる近道です。

✅ ポイント:「うちは和食店だから和食しかできない」という枠を外してみると、一気に選択肢が広がります。

チェックポイント3:「量・形・見た目」の組み合わせも立派な開発

実は素材や味だけが組み合わせの対象ではありません。「麺の幅を変える」「盛り付けを1皿に複数のメインを同時に乗せる」「サイズを極端に大きくまたは小さくする」――こうした「量・形・見た目の変更」だけで、お客さんの反応がガラリと変わることがあります。

✅ ポイント:既存メニューのひとつの「要素」だけを変える実験を繰り返すことで、投資ゼロでメニュー開発ができます。

✓ ここまでのポイント

  • メニュー開発は「ゼロから作る」ではなく「既存要素の組み合わせ直し」が正解
  • 素材・技術・器・提供形式・他業態の発想を棚卸しすることが出発点
  • 量・形・見た目の変更だけでも、お客さんの反応は大きく変わる

実際に売上が伸びた飲食店の「組み合わせメニュー開発」事例

ここで、増益繁盛クラブの会員さんから届いた実際の事例をご紹介します。

「ランチにハンバーグ・ハラミステーキ・エビフライを1つのプレートに同時盛りにしたメニューを作ったところ、地域に同じようなお店がなかったこともあり、口コミで広がって客数と客単価が同時に上がりました。2,300〜2,500円のランチでも『これだけのものが食べられるなら』とお客さんに納得していただけています。」

和歌山県の飲食店オーナー(月商130万円→450万円へ伸長)

これはまさに「組み合わせメニュー開発」の典型例です。ハンバーグ、ハラミステーキ、エビフライ、それぞれは珍しくない。でも「3つを1皿に同時に乗せる」という提供形式の工夫だけで、地域唯一の存在になりました。

「麺の幅を広めに変えただけなのに、SNSで写真を撮って投稿してくれるお客さんが一気に増えました。既存メニューのひとつの要素を変えるだけでこれだけ反応が変わるとは思っていませんでした。」

奈良県のうどん店オーナー(SNS経由の注文が1.5倍に)

麺の幅という「見た目の要素」を変えただけです。食材も出汁も変えていない。それだけでSNSでバズが起きて、新規客が増えた。これが「既存要素の組み合わせ」の力です。

共通しているのは、特別な設備投資なしで3ヶ月以内に効果が出たという点。大きなリスクを取らずに始められるのが、この方法の最大の強みです。

今日から動ける「組み合わせメニュー開発」3ステップ

メニュー開発 STEP 1

自店の「持っている要素」を紙に全部書き出す

食材・技術・器・提供形式・スタッフの得意分野・立地の特性(駅前か、住宅街か、観光地か)まで、思いつく限り書き出してください。この棚卸しが、組み合わせ開発のすべての出発点になります。A4用紙1枚、15分でできます。

⚠️ よくある失敗:「書いても意味がない」とスキップしてしまうこと。頭の中で考えるだけでは組み合わせの可能性が見えません。必ず書き出すことで「使っていなかった要素」が見えてきます。

メニュー開発 STEP 2

書き出した要素を「2つ以上」組み合わせたリストを作る

棚卸しした要素を、片っ端から組み合わせてみてください。「これは違う」と感じても、とにかく量を出すことが大切です。10個書けば2〜3個は「面白いかも」と思えるものが出てきます。さらに「他業態の要素」を1つ混ぜると、一気に発想が広がります。

⚠️ よくある失敗:最初から「売れるかどうか」を考えて発想を絞ってしまうこと。このステップは量が命です。評価は次のステップで行います。

メニュー開発 STEP 3

「お客さんにどう良くなるか(ご利益)」の言葉で名前をつける

新しいメニューができたとき、名前のつけ方で売れ方がまるで変わります。「特製プレート」ではなく「3種の主役が揃う欲張りランチプレート」、「幅広うどん」ではなく「もちもち食感が続く大満足太うどん」――作業名ではなく、食べた後の体験・気持ちが伝わる言葉に変えてください。これだけで注文率が変わります。

⚠️ よくある失敗:せっかく良いメニューを作ったのに、メニュー名が「素材名+料理法」のままになっていること。お客さんはメニュー名から「自分がどう嬉しくなるか」を判断しています。

「鳥取のラーメン店の方が、AIでGoogleや食べログの口コミを分析したら、『スープの懐かしさ』がお客さんの評価ポイントだったとわかった。それをそのままメニューのキャッチコピーにしたら訴求力が上がった。お客さんの言葉がそのままメニュー開発のヒントになるんです。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店グループ総代表)

Googleビジネスプロフィールや食べログの口コミをAIで分析すると、自分では気づいていなかった「お客さんが評価しているポイント」が言語化できます。その言葉こそが、次のメニュー開発のヒントになります。

まとめ|メニュー開発は「組み合わせ直し」から始めよう

新しいメニューを開発するために、大きなコストも革新的なアイデアも必要ありません。今手元にある素材・技術・提供形式を「組み合わせ直す」だけで、地域に唯一の存在になれるメニューは生まれます。

和歌山の飲食店が月商130万円から450万円へ伸びたのも、奈良のうどん店のSNS注文が1.5倍になったのも、どちらも特別な設備投資なしで実現したことです。「自分の店にはそんな可能性はない」と思う必要はありません。棚卸しして、組み合わせて、名前をつける。この3ステップを今週試してみてください。

もっと体系的に「売上より利益が残るメニュー構成の作り方」を学びたい方には、以下の教材・サポートをご用意しています。専門用語なし、実践重視で、飲食店経営者の方が実際に動ける内容になっています。まずはお気軽にのぞいてみてください。

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  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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