梅雨が明けて、夏の観光シーズンがいよいよ本格化してきましたね。この時期、「旅行先のお店をGoogleで検索して決めた」という話をよく聞きます。実際、スマホで「〇〇駅 ランチ」と検索したとき、上位に並ぶお店のほとんどは口コミ件数が多く、★の評価も高い。
逆にいえば、どれだけ美味しい料理を出していても、Googleの口コミが少ないだけで「存在しないお店」と同じ扱いになってしまう時代です。
先日、鳥取県でラーメン店を経営されている方からこんな相談をいただきました。「ジョイマンさん、うちのラーメンには自信があるんですが、口コミがなかなか増えなくて……。食べログも見てるけど、どこで勝負すればいいのか正直わからないんです」と。
この悩み、思い当たる方は多いんじゃないかと思います。今回は、その方の実践事例をもとに「飲食店がGoogle口コみを自然に増やすための声かけ」と、その先にある「地域No.1の脳内SEO」の作り方をお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 口コみが増えない本当の理由(声かけのタイミングと言葉の問題)
- お客さんに自然にお願いできる声かけの例文と3つのコツ
- 口コみを「地域No.1の脳内SEO」につなげる戦略的な使い方
- 鳥取県のラーメン店が実践したAI口コみ分析の実例
こんな方におすすめ
- ✅ Googleの口コみが10件以下で、地域検索に表示されにくいと感じている方
- ✅ お客さんに口コみをお願いしたいけど、押しつけがましくなりそうで躊躇している方
- ✅ 「地域で一番」と言えるポジションを取りたいが、どこから手をつければいいか分からない方
- ✅ 口コみは増えてきたが、それをメニューや販促にどう活かすか悩んでいる方
- ✅ ホットペッパーや食べログ依存から抜け出し、自力集客の仕組みを作りたい方

目次
口コみが増えない理由は「料理の質」ではない
口コみが増えないお店の経営者さんに話を聞くと、多くの方が「うちの料理に自信はある。でも口コみを書いてもらえない」とおっしゃいます。
正直に言うと、口コみの数は料理の質とあまり関係がありません。お客さんは「感動したから書く」というより、「書こうと思ったきっかけがあったから書く」のです。
つまり、口コみが少ないのは料理が悪いからではなく、「書くきっかけ」を店側が作れていないからです。
お客さんが来なくなる理由が「嫌いだから」ではなく「きっかけがないから」というのと、まったく同じ構造です。
では、どんなきっかけを作ればいいのか。答えはシンプルで、「声かけのタイミング」と「言葉の選び方」の2つを変えるだけです。
「声かけのタイミングは分かったけど、そもそも自店のどこを強みとして打ち出せばいいか整理できていない」という方は多いです。無料小冊子『顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書』では、お客さんの行動を8つのステップに分解し、口コみを含む各接点でどう訴求するかを具体的に解説しています。メールアドレスだけで、30秒で受け取れます。
声かけで口コみが増える3つのコツと例文
口コみをお願いするとき、多くのお店が「Googleに口コミをお願いします」とレジ横に紙を貼るだけで終わっています。それだけではほとんど機能しません。声かけには3つのコツがあります。
チェックポイント1:声かけのベストタイミングを見極める
お客さんが最も「また来たい」「美味しかった」と感じているのは、お会計の直前・直後です。料理を食べ終わって満足感が最高潮に達した瞬間に声をかけるのが鉄則。食事中や来店直後はNGです。
✅ ポイント:会計時に「本日はありがとうございました。もしよろしければ、Googleの口コみに感想を残していただけると、同じような料理が好きなお客さんに届きやすくなるんです」と一言添えるだけで、書いてもらえる確率が大きく変わります。
チェックポイント2:「お店のため」ではなく「次のお客さんのため」という言葉を使う
「口コミをお願いします」だと、お客さんは「面倒なことを頼まれた」と感じます。でも「あなたの感想が、同じものを探している人の役に立つ」という文脈に変えると、書く理由が生まれます。
✅ ポイント:「うちのスープを気に入ってくださる方って、〇〇がお好きな方が多くて。あなたのような感想をGoogleに残してもらえると、同じ好みの方に見つけてもらいやすくなるんです」という形で伝えると、押しつけがましさがなくなります。
チェックポイント3:QRコードで「書く手間」を限りなくゼロに近づける
口コみを書こうと思っても、「Googleで検索して、お店を探して……」という手順が面倒でやめてしまう方が多い。お会計の伝票やランチョンマットにGoogleマップのQRコードを印刷し、「このQRを読み取るとすぐに書けます」と伝えるだけで、完了率が劇的に上がります。
✅ ポイント:QRコードはGoogleビジネスプロフィールの管理画面から「口コみのショートURL」を取得し、それをQR化するのが最短です。スマホで読み取ったら即座に投稿画面が開く状態を作ってください。
✓ ここまでのポイント
- 口コみが少ないのは料理の質の問題ではなく「書くきっかけ」が作れていないから
- 会計のタイミングに「次のお客さんのため」という言葉で自然に声をかける
- QRコードで手間をゼロにすることが、投稿完了率を上げる最短手順
口コみの言葉をメニューに反映する、という話をしましたが「どんな言葉に書き換えればいいか分からない」という声をよくいただきます。無料小冊子『顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書』の巻末ワークシートを使うと、自店の強みをご利益の言葉に変換する作業が一人でも進められます。完全無料で、登録はメールアドレスのみです。
口コみはただ増やすだけでは意味がない――「脳内SEO」に変換する
ここからが、この記事でいちばん伝えたいことです。
口コみを増やすことは大切です。でも、増やしたあとに「それを経営にどう活かすか」まで考えているお店は、実はほとんどありません。
日本で一番高い山(富士山)は誰でも知っていますが、2番目に高い山(北岳)を即座に答えられる人はほぼいない。1番と2番の差は、数字以上に「記憶されるかどうか」という圧倒的な差があります。
地域No.1のブランドを作るということは、「〇〇といえばこの店」と地域の人の脳内で1番に思い出してもらえる存在になることです。僕はこれを「脳内SEO」と呼んでいます。
そして口コみは、この脳内SEOを仕掛けるための最も有力な情報源になります。
「口コみを増やすことと、口コみを読むことは別の仕事です。集まった口コみを分析して、お客さんが本当に評価しているポイントを言語化する。それをメニューや販促の言葉に反映させることで初めて、口コみが『脳内SEOの燃料』になります」
ハワード・ジョイマン(中小企業診断士/繁盛店研究所 代表)
鳥取県のラーメン店が口コみ分析で「地域1番」の言葉を見つけた話
先ほど触れた鳥取県のラーメン店オーナーさんの事例を、もう少し詳しくお話しします。
このオーナーさん、実はGoogleビジネスプロフィールと食べログの口コみをAIで分析するという手法を実践されました。
分析してみると、お客さんが評価しているポイントは3つに集約されていました。「スープの質」「懐かしさ」「立地の利便性」です。でも、メニューに書いてあるのは「醤油ラーメン 750円」「味噌ラーメン 800円」という作業名だけ。
お客さんが感動しているポイントと、メニューに書かれている言葉がまったく一致していなかったわけです。
「口コみを分析したら、お客さんが『懐かしい』『ほっとする』という言葉をたくさん使ってくれていることがわかって。自分では当たり前だと思っていたスープの味が、地域の人にとって『ここにしかない味』だったんだと初めて気づきました」
鳥取県・ラーメン店オーナー(男性・30代)
このオーナーさんはその後、口コみで頻出していた言葉をメニュー欄のキャッチコピーに反映しました。「醤油ラーメン」を「地元素材の旨みが溶け込んだ、懐かしの醤油スープ」という形に書き換え、Googleビジネスプロフィールの説明文も同じ言葉で統一。
結果として、SNS経由の注文が増え、「このお店のスープが好きで来た」という新規のお客さんが増えたと報告をいただいています。
これが脳内SEOの実例です。「スープが懐かしい地域のラーメン屋といえばここ」という1点で、地域の人の記憶に刻まれた。総合力勝負を捨て、1点を尖らせることで1番になれた事例です。
もしGoogle口コみを自然に増やす声かけに取り組みながら、集まった口コみをどう活かすかで悩んでいるなら、まずこの「口コみ分析→言葉の抽出→メニューへの反映」という流れを試してみてください。
口コみを「地域検索で1番に表示される仕組み」に変える
口コみの量と質が上がると、Googleビジネスプロフィールの検索順位が上がりやすくなります。「〇〇市 ラーメン」「〇〇駅 ランチ」といった地域キーワードで上位表示されやすくなるのです。
ここにGoogle広告(月3万円程度から始められる)を組み合わせると、新規集客の自力ルートができあがります。ホットペッパーや食べログに払い続ける掲載費を見直し、その分を自力集客の仕組みに回す経営者が増益繁盛クラブの中でも増えています。
具体的なGoogle広告で飲食店の集客を出す方法については別の記事で詳しく解説していますが、口コみの整備が先で、広告は後という順番が正解です。口コみが少ない状態で広告を出しても、ランディングページ(Googleビジネスプロフィール)の信頼感がなく、クリックされても来店につながりにくいからです。
また、口コみが積み上がるとお客さんの失客を防ぐ効果もあります。来店経験のあるお客さんが「そういえばあのお店、評判よかったな」と口コみを見て再来店するケースが生まれるからです。
❌ よくあるパターン:口コみを増やすだけで満足する
- 口コみの件数が増えても、メニューや販促の言葉が変わっていない
- お客さんが何を評価しているかを把握していないため、強みが伝わっていない
- Googleビジネスプロフィールの説明文が「営業時間・住所」の羅列のまま
✅ 推奨アプローチ:口コみを「脳内SEOの燃料」として使う
- 口コみに頻出するキーワードを抽出し、メニュー名・キャッチコピー・プロフィール説明文に反映する
- 「〇〇といえばこの店」と言ってもらえる1点を決め、その言葉を徹底的に発信する
- GoogleビジネスプロフィールとSNSの表現を統一し、「脳内で1番に思い出される店」を目指す
まとめ:口コみは増やして終わりではなく、育てるもの
口コみを増やす目的は、Googleの評価を上げることではありません。お客さんの生の声から「自店の本当の強み」を発見し、それを地域の人の脳内に刻み込むことです。
声かけのタイミング・言葉・QRコードの3点を整えれば、口コみは自然と積み上がります。そして積み上がった口コみをAIで分析し、頻出するキーワードをメニューや販促の言葉に転用する。この流れを回すことで、「〇〇といえばこの店」という地域No.1の脳内SEOが少しずつ完成していきます。
鳥取県のラーメン店オーナーさんが実感されたように、自分では「当たり前」だと思っていたことが、地域のお客さんにとっての「ここにしかない価値」であることは珍しくありません。その価値を言語化することが、値引きに頼らず選ばれる店になる最初の一歩です。
口コみを「増やして終わり」から「経営の武器」へ。ぜひ今日の会計から、一言の声かけを試してみてください。
「脳内SEOを仕掛けたい、でも一人でやり続けるのは正直しんどい」という感覚が出てきたなら、それは仕組みを一緒に作るタイミングです。増益繁盛クラブでは、口コみ戦略・Googleビジネスプロフィール最適化・メニュー言語化まで、全国の飲食店オーナーさんと月次で実践を続けています。入会案内ページで会員クラスの内容と料金を確認できます。