飲食店コンサルタントへの依頼を検討している経営者の約7割が、「料金が不透明でよくわからない」という理由で問い合わせを躊躇しているというデータがあります。「相場がわからないから怖い」「契約してみたら思ったのと違った」という声は、20年間この仕事をしていると本当によく耳にします。
この記事では、飲食店コンサルに関して実際によく寄せられる質問をまとめ、できるだけ正直にお答えします。料金の話だけでなく、「そのコンサルに頼んで本当に利益が残るのか」という本質的な視点も含めてお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 飲食店コンサルの料金相場と、費用の考え方
- 契約前に必ず確認すべき質問と、その見極め方
- 「値上げしたいが客離れが怖い」という悩みに対して、コンサルがどんなアプローチで解決するか
- 成果が出るコンサルと出ないコンサルの違い
こんな方におすすめ
- ✅ 飲食店コンサルへの依頼を検討しているが、料金感が掴めない方
- ✅ 値上げしたいのに「客が減るかも」という不安で踏み切れない飲食店オーナーさん
- ✅ コンサルに頼む前に、何を確認しておけばよいか知りたい方
- ✅ 売上は立っているのに利益が手元に残らない、という状況を変えたい方
- ✅ ホットペッパーや食べログ頼みの集客から抜け出したいと感じている方

目次
飲食店コンサルの料金相場はどのくらい?
飲食店コンサルの料金は、提供形態によって大きく異なります。大まかな目安をお伝えすると、以下のような構成が一般的です。
- 単発の教材・セミナー:5,000円〜30,000円程度
- 月次顧問契約(グループ型):20,000円〜70,000円/月
- 個別コンサルティング(1対1):30,000円〜100,000円/回
- プロジェクト型・現場同行型:数十万円〜
私のところでは、月商130〜250万円規模の飲食店オーナーさん向けに月額29,800円(プラチナクラス)、月商250万円以上でさらに利益を伸ばしたい方向けに月額66,000円(センチュリオンクラス)という2段階の会員制サポートを用意しています。
料金を見るときに大切なのは「いくら払うか」よりも「その投資に対してどんな利益の変化が期待できるか」という視点です。月額3万円のコンサル料でも、客単価が800円上がって月商が50万円増えるなら、十分に元が取れる計算になります。
「ハンバーグ」「カルビ焼き」という作業名のままメニューを出し続けていると、価格だけで比べられる土俵に自分から乗っているという話をしました。無料小冊子『顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書』では、お客さんの購買行動を8ステップに分解し、メニューの見せ方から客単価を上げる具体的な方法を解説しています。メールアドレスだけで30秒で受け取れます。
コンサルに依頼すると、どんな成果が出るのか?
結論から言うと、成果は「何を改善するか」によって全く変わります。集客を増やすのか、客単価を上げるのか、利益率を改善するのか。それぞれアプローチが異なるため、「とにかく売上を上げてほしい」という丸投げでは成果が出にくいのが正直なところです。
ひとつ印象的な事例をお伝えすると、増益繁盛クラブのメンバーに、月商300万円から月商2億5,000万円を達成した飲食店経営者がいます。これは極端な例ですが、「売上の積み上げ方」ではなく「利益の残し方と仕組みの作り方」を根本から変えたことで生まれた成果です。
「売上を追いかけると、経費も一緒に膨らむ。利益を残すには、売上の"質"を変えることが先です」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所 代表取締役)
飲食店コンサルに依頼して成果が出やすいのは、「客単価の改善」と「再来店の仕組み化」です。新規集客は広告費がかかりますが、既存のお客さんに「また来てもらう」「もう少し上のメニューを選んでもらう」ことは、コストをほとんどかけずに利益を増やせる最短ルートです。
具体的な改善の進め方については、飲食店の経営コンサル、どんな悩みを相談すれば前進するか でも詳しく解説しています。
「値上げしたいが客離れが怖い」という悩みに、コンサルはどう答えるのか?
これは飲食店オーナーさんから最もよく相談される悩みのひとつです。「価格を上げたら常連さんが離れてしまうかも」という不安は、本当によく理解できます。ただ、20年間多くのお店を見てきた立場から正直に言うと、値上げで客が離れる本当の原因は「価格が高くなったこと」ではなく、「その価格に見合う価値がお客さんに伝わっていないこと」にあります。
メニューを見直してみてください。「ハンバーグ 1,500円」と書いてあるだけなら、お客さんは他店と価格だけで比べます。でも「国産牛100%の炙り焼きハンバーグ、切り込んだ瞬間に肉汁があふれる一皿 1,800円」と書いてあったら、どうでしょう。同じハンバーグでも、受け取られ方がまったく変わります。
これが「ご利益の言葉」に書き換えるということです。お客さんが知りたいのは「このメニューを頼んだら、自分にどんな良いことが起きるか」。それが伝わっていないまま値上げするから、抵抗が生まれる。逆に言えば、価値が伝わっていれば、値上げしてもお客さんは来続けます。
チェックポイント1:あなたのメニューは「作業名」になっていませんか?
「カルビ焼き」「刺身盛り合わせ」「本日のパスタ」——これらはすべて「何をするか」の説明です。お客さんが知りたいのは「食べたらどうなるか」「なぜこれが特別なのか」という情報です。
✅ ポイント:メニュー名に「素材の産地」「調理の工夫」「食べた後の感覚」のどれか1つを加えるだけで、価値の伝わり方が変わります。まずは看板メニューだけでも書き換えてみましょう。
チェックポイント2:メニューに「松竹梅の3段階」はありますか?
メニューがすべて同じ価格帯に集中していると、お客さんは「安い方」を選ぼうとします。松(高価格)・竹(標準)・梅(入門)の3段階を用意すると、「竹を選ぶ」という心理が働き、自然と客単価が上がります。「押し売り」ではなく「選んでもらう」状態を作ることが大切です。
✅ ポイント:上位メニューの「竹」は、現在の主力メニューより2〜3割高い価格設定にして、その価値をしっかり言語化します。「松」は実際に売れなくてよい。「竹」を選んでもらうための基準として機能します。
✓ ここまでのポイント
- 飲食店コンサルの料金は月額2万〜7万円が中心。費用より「利益にどう返ってくるか」で判断する
- 値上げで客が離れる原因は「価格」ではなく「価値の未伝達」。メニュー名を「ご利益の言葉」に書き換えることが先決
- 松竹梅の3段階構成で「選んでもらう」状態を作れば、客単価は押し売りなしに上がる
松竹梅の価格構成を設計する、ご利益の言葉でメニューを書き換える——頭ではわかっても、実際に自分のメニューに当てはめようとすると手が止まる方が多いです。無料小冊子には「今日からできる客単価対策」として、セット表記と単品表記の違いや取り組む正しい順番が具体的にまとまっています。登録は無料、ダウンロードURLがすぐ届きます。
契約前に確認すべきよくある質問は?
チェックポイント3:「売上を上げます」ではなく「利益を残します」と言えるコンサルか?
売上を増やすことと、手元に利益が残ることは別の話です。広告費を増やして客数を増やしても、コストが膨らめば利益は増えません。「売上より利益」の視点で話ができるコンサルかどうかは、最初の相談でわかります。「売上目標はいくらですか?」しか聞かないコンサルには注意が必要です。
✅ ポイント:初回相談で「現在の利益率」「固定費の構成」「客単価の内訳」について質問してくるコンサルは、本質を見ている可能性が高いです。
チェックポイント4:契約期間と途中解約の条件は明確か?
コンサル契約のトラブルで多いのが「解約時の違約金」や「成果が出なかった場合の返金対応」についての事前説明不足です。私のところでは、月次課金制のため違約金も拘束期間もなく、会員サイトの退会ボタンから解約できる仕組みにしています。「結果が出なかったら翌月やめられる」という安心感は、経営者にとって重要だと考えています。
✅ ポイント:「最低6ヶ月以上の契約が必要」という条件がある場合、その理由を必ず確認すること。成果が出るまでの時間軸として説明できるコンサルなら信頼できます。
チェックポイント5:「アドバイスだけ」か「一緒に動いてくれる」か?
コンサルの価値は、知識を教えることより「実際に動けるか」にあります。理論だけ渡されて「あとはやってみてください」というスタイルでは、多忙な飲食店オーナーさんには続きません。伴走型のサポートかどうか、契約前に確認しておきましょう。
✅ ポイント:「毎月どういう形で関わってくれるか」「相談したいときの連絡方法は何か」を具体的に聞いてみてください。答えが曖昧なコンサルは、契約後も曖昧になりがちです。
「アドバイスで終わるコンサルと、一緒に動くコンサルでは、経営者の孤独感がまったく違います。孤独な判断を一人にしないことも、私が大切にしていることのひとつです」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所 代表取締役)
実際に依頼した経営者は、どんな変化を感じているのか?
「客単価が6,000円から8,500円に上がり、"価値で選ばれている"という実感が初めて生まれました。値引きしなくても来てくれるお客さんがこんなにいたんだと気づきました」
寿司店オーナー(50代・男性)
この方は、メニューの書き方を変えることから始めました。「おまかせ」「並盛り」という表記を、「職人が厳選した本日の旬魚おまかせ10貫」「大将おすすめの一本ネタ握り」という言葉に書き換えただけで、上位メニューの注文率が上がったと言います。値上げより先に「価値の伝え方」を変えたことが、客単価アップに繋がった事例です。
コンサルへの依頼を検討するとき、「高い料金を払う前に、自分でできることはないか」と考えるのは自然なことです。まずはメニューの表現を見直す、看板メニューの「なぜこれが美味しいか」を言葉にしてみる——そういった小さな実践から始めることが、コンサルを活用するにしても、自力でやるにしても、最初の一歩になります。
飲食店コンサルの選び方についてもっと詳しく知りたい方は、飲食店コンサルのおすすめ|選び方と失敗しないチェックポイント と 飲食店の集客コンサルに依頼する前によくある質問|費用・効果・失敗しない選び方 もあわせてご覧ください。
まとめ:料金より先に「何を変えたいか」を明確にすることが大切
飲食店コンサルを選ぶとき、料金の多寡よりも大切なのは「そのコンサルが自分の悩みに正面から向き合ってくれるか」という点です。
値上げしたいのに踏み切れないという悩みは、実は料金の問題ではなく「価値の伝え方」の問題です。メニュー名をご利益の言葉に書き換える、松竹梅の価格帯を設計する——こういった地に足のついた改善を積み重ねることで、「値引きしなくても選ばれる」お店に近づいていきます。
コンサルに依頼するかどうかに関わらず、まず自分のメニュー表を見て「これは作業名になっていないか?」と問いかけてみてください。そこから動いてみることが、利益を変える最初のきっかけになります。
値上げ前に「価値の伝え方を変える」という話をしてきましたが、それを一人でやり続けるのは孤独です。増益繁盛クラブでは、全国の飲食店・美容室経営者が毎月の実践ノウハウを共有しながら、売上より利益を積み上げる仕組みを一緒に作っています。入会案内ページで会員クラスの内容と料金を確認したうえで、次のステップを判断してみてください。