お金を増やしたい

飲食店の資金繰り相談、タイミングを逃す前に動くための流れ

「売上はそこそこ立っているのに、月末になると手元にお金が残っていない」

「仕入れの支払いが近づくたびに、通帳の残高を何度も確認してしまう」

「このまま続けられるのか、誰かに相談したいけど、どこに行けばいいかわからない」

飲食店を経営されている方なら、こうした感覚を一度は味わったことがあるんじゃないかと思います。忙しく厨房を回しているのに、なぜかお金が残らない。原因はなんとなく分かっているようで、でも何から手をつければいいかが見えない。そのまま数ヶ月が過ぎていく——という流れが、資金繰りの問題を深刻にしていく典型的なパターンです。

この記事では、資金繰りの相談を「タイミングを逃す前に」動くための具体的な手順をお伝えします。ただ、ここで大事なのは「お金を借りる相談」だけで終わらせないことです。資金繰りが苦しくなる根本の原因は、多くの場合、集客と利益の仕組みが整っていないことにあります。そこを一緒に整理しながら読んでいただければと思います。

📋 この記事でわかること

  1. 資金繰り相談を「タイミングを逃す前に」動くための4つのステップ
  2. 資金が苦しくなる根本の原因と、集客の仕組みがない状態との関係
  3. お金を借りる前に整えるべき「利益が残る店づくり」の考え方
  4. 仕組みを作った飲食店が実際にどう変わったか(具体事例)

こんな方におすすめ

  • ✅ 売上は立っているのに月末に手元のお金が残らず、資金繰りに不安を感じている方
  • ✅ 資金繰り相談をしたいが、どこに・いつ・どう動けばいいか分からない方
  • ✅ 値引きやクーポンに頼らず、利益が積み上がる集客の仕組みを作りたい方
  • ✅ 「集客=難しいマーケティング」というイメージがあり、手が動いていない方
  • ✅ 銀行や公的機関に相談する前に、自店の課題を整理しておきたい方
飲食店の資金繰り相談、タイミングを逃す前に動くための流れ | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

資金繰りが苦しくなるのは「突然」ではない

資金繰りの問題は、ある日突然起きるわけではありません。多くの場合、じわじわと時間をかけて積み上がったものです。売上が横ばいのまま原価や人件費が上がり続ける。単発のチラシやSNS投稿を「やってみたけど効果がなかった」と感じて、結局何も続かない。クーポンや値引きで集客したら来てくれたけど、リピートにつながらない。気づいたら、毎月の固定費を売上がギリギリ上回っているだけの状態になっている——。

こうした状態が続いたとき、多くの経営者さんが最初にやることは「節約」か「値引きによる集客」のどちらかです。でも、この2つは根本的な解決にはなりません。節約にも限界がありますし、値引きで来てくれたお客さんは値引きがなくなると来なくなります。

資金繰りの問題を本当に解決するために必要なのは、「売上より利益が残る仕組み」を作ることです。そのためにまず、今自分の店がどの段階にいるかを確認することが必要です。

「集客の仕組みを作りたいけど、何から手をつければいいか分からない」——その感覚は、お客さんの購買行動のどの段階に穴があるかを整理できていないことから来ています。無料小冊子『顧客の購買行動を軸とした販促改善の教科書』では、「知る→興味→来店→購入→再来店」の8ステップに分解して、各段階ごとに今日からできる具体策を解説しています。メールアドレスだけで30秒で受け取れます。

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動くべきタイミングを逃さないための4ステップ

資金繰りの相談は、「ギリギリになってから動く」のが最も選択肢を狭くします。以下の4つのステップで、早めに・正しい順序で動いていただければと思います。

資金繰り改善 STEP 1

今の「お金の流れ」を1枚の紙に書き出す

まず、毎月の売上・仕入れ・人件費・家賃・光熱費・ポータルサイトの掲載費など、主な支出を紙に書き出してください。難しく考えず、「収入」と「出ていくお金」の2列に分けるだけで構いません。ここで多くの方が気づくのは、「ホットペッパーや食べログの掲載費が思っていたより大きい」「原価率が気になっていた感覚より高い」という事実です。数字を見える化するだけで、「何が利益を削っているか」がはっきりしてきます。

⚠️ よくある失敗:「大体こんな感じ」で済ませてしまい、数字を書き出さないまま相談に行くと、銀行や支援機関に「現状を把握されていない」と判断され、融資審査で不利になることがあります。

資金繰り改善 STEP 2

「お金が残らない原因」を売上側と費用側の両面で見る

資金繰りが苦しい原因は大きく2つに分かれます。①費用が多すぎる、②売上・利益が少なすぎる、です。多くの場合、この両方が少しずつ絡み合っています。費用の削減は限界があるので、ここで必ず「利益を増やす側」の視点を持つことが大事です。

具体的に言うと、客単価が低い・リピートが少ない・新規客が来ても定着しない——この3つのどれかが弱い場合、売上は立っても利益が残りにくい構造になっています。飲食店の客単価アップをコンサルに依頼する際に確認すべき5つの視点でも詳しく書いていますが、客単価と来店頻度を両方伸ばすことが、利益を積み上げる最短ルートです。

⚠️ よくある失敗:「費用を削るだけ」で終わると、サービスの質が落ちて客離れが加速することがあります。費用の見直しと同時に、売上・利益を伸ばす打ち手を必ずセットで考えてください。

資金繰り改善 STEP 3

相談先を「お金を借りる先」だけにしない

資金繰りが苦しくなったとき、多くの方が真っ先に考えるのは「銀行やよろず支援拠点への相談」です。もちろん、それは重要な一手です。ただ、融資は「今のピンチをしのぐための時間稼ぎ」であって、根本の問題を解決するものではありません。

融資を受けた後も同じ経営の仕方を続ければ、やがてまた同じ状態に戻ります。だからこそ、資金相談と並行して「利益が残る仕組みを作る相談」を動かすことが大切です。飲食店の経営コンサル、どんな悩みを相談すれば前進するかという記事でも触れていますが、「何をどこに相談すれば前進するか」を整理してから動くと、無駄な時間を使わずに済みます。

⚠️ よくある失敗:「融資が通ったから一段落」と思い、経営改善の手を止めてしまうケースが非常に多いです。融資を受けた直後が、仕組みを作る最大のチャンスです。

資金繰り改善 STEP 4

集客の仕組みを「3フェーズ」で順番に組み立てる

ここが、資金繰りを根本から改善するための核心です。多くの飲食店さんが「集客=難しいマーケティング」というイメージを持っていて、チラシを1回撒いてみたり、SNSを数回投稿してみたりして、「効果がなかった」と感じて終わってしまっています。でも、それは「仕組み」ではなく「単発の作業」です。

集客の仕組みは、次の3つのフェーズを順番に整えることで初めて動き始めます。

  • フェーズ① 店内販促(まずここから):POP・メニューブック・名物メニューの見せ方を整える。来てくれているお客さんに、もっと注文してもらう・もっと満足してもらう仕組みを先に作る。
  • フェーズ② 再来店対策:LINE公式アカウント・次回予約の仕組み・顧客リストの整備。一度来てくれたお客さんに「また来たい」と思ってもらう接触頻度を作る(これをザイアンス効果と呼んでいます)。
  • フェーズ③ 新規集客:Googleビジネスプロフィール・Google広告・LINE友達追加広告。フェーズ①②が整ってから新規を呼び込む順序が正しい。

この順番を逆にして「まず新規客を増やそう」とすると、来てもリピートしない・単価が上がらない・結果的に集客コストだけがかかるという状態になりがちです。

✓ ここまでのポイント

  • 資金繰りの問題は「お金を借りる相談」だけで解決しない。利益が残る仕組みを同時に動かすことが必要。
  • 集客の仕組みは「単発の販促」ではなく、①店内販促→②再来店対策→③新規集客の3フェーズを順番に組み立てるもの。
  • フェーズを逆にして新規集客から始めると、コストだけがかかってリピートが生まれない悪循環に入りやすい。

「値引き以外で来てもらう方法が一つもない」と気づいたとき、次に知りたいのは「では具体的に何をすればいいか」の手順のはずです。無料小冊子では、客単価対策・再来店対策・取り組む正しい順番を巻末のワークシート付きで整理しています。ダウンロードは無料で、登録後すぐにURLが届きます。

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「集客の仕組みがない」が、利益を消し続ける

ここで少し立ち止まって考えてほしいのですが、今のお店に「集客の仕組み」はありますか?

食べログやホットペッパーへの掲載はある。でも、掲載をやめたら新規客がゼロになる感覚がある。クーポンで来てくれる方は多いけど、リピートにつながらない。SNSは「やらないといけない」と思っているけど、何を投稿すればいいか分からないまま止まっている——。

こうした状態は、実は「集客している」のではなく「集客にお金をかけているだけ」の状態です。仕組みではなく、掲載費という固定費を払い続けているだけ。それが毎月の利益を削り続けています。

お客さんの行動を「知る→興味→来店→入店→注文→会計→再来店」の7段階に分解して考えると、どの段階に穴があるかが見えてきます。多くの場合、「知る」の部分にだけお金をかけていて、「再来店」の部分には何もしていない、というのが実態です。

「マーケティングを難しく考えすぎているうちは、手が動きません。専門用語を全部捨てて、『どうすればまた来てもらえるか』という一点から考え直すと、やるべきことはシンプルになります」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所 代表取締役)

月商300万円から2億5,000万円へ——仕組みが変えた現実

ここで、増益繁盛クラブのメンバーの方の話をさせてください。

「入会したときは月商300万円でした。それが今では月商2億5,000万円になっています」

増益繁盛クラブメンバー(飲食店経営者)

これは特別な立地や特別な業態だったからではありません。集客の仕組みを一つひとつ積み上げた結果です。最初から「月商2億を目指す」と動いたわけではなく、「今月、リピートを増やすためにLINEを整える」「メニューのPOPを1枚書き直す」「名物メニューの見せ方を変える」——そういった小さな実践の積み重ねです。

資金繰りが苦しいときほど、一発逆転の奇策を探したくなります。でも、繁盛店が実際にやっていることは「地味だけど再現性のある仕組みを一つずつ作ること」です。派手なスケール拡大ではなく、今のお客さんに喜んでもらい、また来てもらう仕組みを先に作る。それが利益を積み上げる最も確実な順序です。

資金繰り相談の前に整えておくと動きやすいこと

最後に、具体的に動き始める前に整えておくと相談がスムーズになることをまとめます。

チェックポイント①:数字を「見える化」しているか

月次の売上・原価・人件費・広告費(ポータルサイト掲載費含む)を一覧にしておくと、相談先(銀行・支援機関・経営コンサルタント)が課題を把握しやすくなります。「なんとなく苦しい」ではなく「原価率が〇%で、広告費が月〇万円かかっている」という状態で相談する方が、具体的なアドバイスを受けられます。

✅ ポイント:Excelや手書きの一覧で構いません。「正確な数字」より「全体の流れが見える状態」を優先してください。

チェックポイント②:リピーターとの接点は何か整理できているか

「今いるお客さんが、また来てくれる仕組み」が何かあるかを確認してください。LINEの友だちリスト・ポイントカード・顧客台帳など、何らかの形で「また来てもらうための接点」があるかどうかは、経営改善の出発点になります。何もない場合は、フェーズ②の再来店対策が最初の一手になります。

✅ ポイント:接点がゼロの場合でも、今日から始められる最小の一歩(LINE公式アカウントの開設など)があります。まず一つ動かすことが大事です。

チェックポイント③:「値引き以外の集客方法」を一つでも持っているか

クーポン・値引き以外で、お客さんに来てもらう方法が今の店にあるかを確認してください。名物メニューのPOP、Googleビジネスプロフィールの口コミへの返信、LINE配信でのお知らせ——どれも特別なスキルは不要です。居酒屋の集客コンサルに相談する前に自店の課題を見極めるチェックリストも参考にしながら、今の店の「穴」がどこにあるかを確認しておくと、相談の質が上がります。

✅ ポイント:「値引きしなくても選ばれる理由」を言葉にできると、それがそのまま販促の武器になります。まず「うちの店に来てくれているお客さんが、何を気に入ってくれているか」を書き出すところから始めてみてください。

まとめ:タイミングを逃す前に「仕組みを作る側」に動く

資金繰りの相談は、早く動くほど選択肢が増えます。ただ、「お金を借りる」だけで終わらせず、「利益が残る仕組みを作る」という動きを同時に起こすことが、本当の意味でのタイミングを逃さない動き方です。

集客の仕組みは難しくありません。専門用語も、特別なツールも、最初からすべて揃える必要はない。①店内販促、②再来店対策、③新規集客——この3フェーズを、今の自分の店の状態に合わせた順番で一つずつ積み上げていくだけです。

月商300万円から2億5,000万円への変化も、最初の一歩はそこにありました。大事なのは「どんな仕組みを作るか」を決めて、今日から手を動かし始めることです。

①店内販促→②再来店対策→③新規集客の3フェーズが「頭では分かった」でも、一人で動き続けるのは簡単ではありません。増益繁盛クラブでは、この仕組みを全国の飲食店・美容室経営者が毎月の実践ノウハウを共有しながら積み上げています。月商300万円から2億5,000万円を達成した経営者も、同じ場所から動き始めました。入会案内ページで、クラス別の内容と料金を確認してみてください。

増益繁盛クラブの入会案内を見る——仕組みを一緒に作る場があります

  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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