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高単価のお店の作り方|客単価を2倍にした店が変えた3つのこと

先日、和歌山県で飲食店を経営しているオーナーと長話になりました。

彼が入会してくれた当初、月商は130万円。「客単価が低くて、ランチは満席でも全然儲からない」という典型的な悩みを抱えていました。それが今では月商450万円。しかも値引きは一切していない。

「何が変わったんですか?」と改めて聞いてみたところ、「変えたのは3つだけです」という答えが返ってきました。

今日は、その3つを軸にして「高単価のお店の作り方」を掘り下げていきます。客単価を上げたい、でも押し売りになりたくない――そう感じている店主さんに、特に読んでもらいたい内容です。

📋 この記事でわかること

  1. 客単価が上がらない本当の原因(「料理の問題」じゃないケースが大半)
  2. 客単価を2倍にした店が実際に変えた3つのこと
  3. 値引きゼロで「選ばれる高単価メニュー」を作る具体的な設計法
  4. 今日から使える「ご利益の言葉」への書き換え実例

こんな方におすすめ

  • ✅ 忙しく働いているのに手元にお金が残らないと感じている方
  • ✅ 客単価を上げたいが、どう伝えれば押し売りにならないか悩んでいる方
  • ✅ 値引きクーポンに頼らずに集客したいと思っている飲食店経営者
  • ✅ 「料理には自信があるのに、価値がお客さんに伝わっていない」と感じている方
  • ✅ メニュー構成や価格設計を根本から見直したい方
高単価のお店の作り方|客単価を2倍にした店が変えた3つのこと | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

「客単価が低い」の原因は、料理ではなく「見せ方」にある

多くの店主さんが陥りがちな思い込みがあります。「客単価が低いのは、料理のレベルがまだ足りないからだ」というものです。でも、僕がこれまで20年以上、全国の飲食店・美容室・小売店の経営者を指導してきた経験からはっきり言えることがあります。

客単価が低い店のほとんどは、料理のレベルの問題ではありません。「見せ方」と「伝え方」の問題です。

冒頭の和歌山の経営者も、料理の腕は入会前から変わっていません。変えたのは、お客さんに何をどう提示するかという「設計」の部分だけでした。

「お客さんは『このメニューを注文したら自分にどんないいことがあるか』を知りたいんです。でも多くのお店のメニューには、料理名と値段しか書いていない。それでは選びようがないですよね」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 代表取締役)

たとえば「ハンバーグ 1,200円」と書いてあるメニューと、「毎朝仕入れる黒毛和牛の粗挽きハンバーグ 切ると肉汁があふれる一皿 1,500円」と書いてあるメニューとでは、お客さんの受け取り方がまったく違う。後者のほうが高いのに、注文される率が上がる。これが「ご利益の言葉」の力です。

変えたこと① メニュー名を「作業名」から「ご利益の言葉」に書き換えた

和歌山の経営者が最初に手をつけたのは、メニューブックの言葉の見直しでした。

「カット」「ハンバーグ」「鶏の唐揚げ」――これらは全部「作業名」です。作業名は価格の安い順に選ばれます。なぜなら、差がないから。同じ「ハンバーグ」なら、安い方を選ぶのは当然の心理です。

ところが、そのハンバーグが「〇〇産黒毛和牛を使った粗挽き炙りハンバーグ 切った瞬間に広がる肉汁の香り」と表現されていたら、話が変わります。お客さんの頭の中に映像が浮かぶ。「食べたい」という欲求が先に立つ。価格よりも「食べてみたい気持ち」が判断基準になるんです。

実際、この経営者はランチメニューを「ハンバーグ・ハラミステーキ・エビフライのメイン3つ同時盛り」という独自のプレートに変え、価格を2,300〜2,500円に設定しました。地域にそのコンセプトのお店はなかった。結果、客単価と集客数が同時に上がりました。

❌ 作業名メニューのよくある問題

  • どのお店のメニューとも差がなく、価格だけで比べられる
  • 一番安いメニューから順番に選ばれる構造になってしまっている
  • 「おすすめ」と書いても、なぜおすすめなのかが伝わらない

✅ ご利益の言葉への書き換えで変わること

  • お客さんの頭に「食べたい映像」が浮かぶ
  • 価格より「体験への期待」で選ばれるようになる
  • 値上げしても離れない、価値で選ばれる常連客が増える

変えたこと② メニューの並び順と構成を「松竹梅」で設計し直した

多くの飲食店のメニューブックは、安い順に並んでいます。これ、じつはものすごくもったいない構造です。

心理学的に、人は最初に目に入った選択肢を基準に判断を始めます。だからメニューブックの最初に「サラダ350円」が並んでいると、お客さんの頭の中の価格基準がそこに設定されてしまう。その後に「特上焼肉2,800円」が出てきても、「高い」と感じて選ばれにくくなります。

この構造を逆にするだけで、客単価は変わります。

一番売りたいメニューを一番上に、一番目立つ場所に配置する。さらに「松(一番高い)・竹(真ん中)・梅(エントリー)」の3段階構成にすることで、お客さんは「どれにしようか」と選ぶモードに入ります。「頼むか頼まないか」ではなく「どれにするか」という思考に切り替わるのが、松竹梅設計の本質です。

「月商300万円→2億5,000万円を達成した会員さんも、最初の一手は『メニューブックの並び順を変える』という地味な改善でした。設備投資ゼロ、値引きゼロ。でも、確実に客単価が動いた。繁盛の法則って、地味で当たり前のことの積み重ねなんです」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 代表取締役)

✓ ここまでのポイント

  • 客単価が低い原因は料理レベルではなく「見せ方・伝え方」にある
  • メニュー名を「作業名」から「ご利益の言葉」に変えるだけで注文単価が変わる
  • メニューを安い順に並べると安いものしか売れない。松竹梅の順で一番売りたいものを上に

変えたこと③ 「名物メニュー」を1つだけ作り、そこに全力を集中した

高単価のお店には、例外なく「名物」があります。「あそこに行ったら、あれを食べないとダメだよね」という一品です。

奈良県のうどん店の事例が、これを端的に示しています。そのお店は既存の麺の幅を「少し広め」に変えただけでした。料理の種類を増やしたわけでも、高級食材を使ったわけでもない。ただ、その変化がSNSで話題になり、注文が1.5倍になった。「既存の要素の組み合わせを変えるだけで差別化できる」という典型です。

名物メニューを作るうえで大切なのは、「地域にまだないもの」という視点です。近所に同じようなものがある段階では、選ばれる理由がない。「あのお店といえばこれ」という脳内の1番ポジションを獲ることが、高単価経営の核心です。

チェックポイント①:あなたのお店に「地域で一番」と言えるメニューがあるか

近所の競合店のメニューと見比べたとき、明確に「うちにしかない」と言えるものがありますか?「同じようなものはあるけれど、うちのほうが美味しい」は、残念ながら名物になりません。見た目・組み合わせ・提供スタイルのどこかで「地域初」をつくることが出発点です。

✅ ポイント:まず1つのメニューに絞り、そこに「見た目のインパクト」か「地域初のコンセプト」か「ストーリーのある素材」のいずれかを足してみてください。

チェックポイント②:名物メニューの「価値をお客さんに伝える言葉」があるか

名物メニューを作っても、そのメニューの価値をお客さんに言葉で伝えられていなければ、宝の持ち腐れです。口コみ・SNS・メニューブックのキャッチコピーで「なぜこれが特別なのか」を伝える言葉が必要です。

✅ ポイント:鳥取県のラーメン店がGoogleの口コみをAIで分析してキャッチコピーを改善したように、既存のお客さんが感じている価値を言語化するところから始めてみましょう。

「高単価=押し売り」ではない。正しい順番で進めれば自然と選ばれる

ここまで読んで、「でも値上げしたら客が減るんじゃないか」と感じた方もいるかもしれません。その心配は、間違った順番で動いたときに起こることです。

正しい順番はこうです。

高単価店への移行 STEP 1

まず「価値の言語化」から始める

値上げより先に、今あるメニューの「ご利益の言葉」を書く。メニューブックのコピーを変える、POPを付ける、SNSで「この料理をおすすめする理由」を発信する。先に価値を伝えることで、価格への抵抗感が先に解消されます。

⚠️ よくある失敗:価値を伝える前に価格だけを上げてしまい、「値上げした割に何も変わっていない」とお客さんに思われてしまうパターン。

高単価店への移行 STEP 2

名物メニューを1つ設計し、松竹梅の中の「松」に置く

新しく高単価の名物メニューを1つ作り、それをメニューブックの一番目立つ場所に配置します。既存の人気メニューを「竹」、入りやすいエントリーを「梅」として3段階を構成する。お客さんは「どれにしよう」と考え始め、自然と客単価が上がります。

⚠️ よくある失敗:高単価メニューを1つ作っても、メニューブックの下の方に小さく載せてしまい、注文されずに終わるケース。目立つ位置に置かなければ存在しないのと同じです。

高単価店への移行 STEP 3

リピーターに「次のご利益」を伝える仕組みを作る

一度来てくれたお客さんが「また来たい」と思う理由は、「美味しかった」だけでは弱い。「次は〇〇を試してみたい」という具体的な理由を帰り際に渡すことで、再来店率が上がります。次回来店時に使えるシーズン限定メニューの案内や、LINEでの新メニュー情報が有効です。

⚠️ よくある失敗:新規集客ばかりに目が向いて、すでに来てくれているお客さんとの接触頻度を上げることを後回しにしてしまうこと。

「和歌山のお店がランチ単価2,300〜2,500円のプレートを出したとき、正直『高すぎて売れないんじゃ』と心配しました。でも3ヶ月でランチ客数が増えて、月商が130万円から450万円になった。お客さんは価格で選んでいるんじゃなく、『ここにしかないもの』で選んでいるんですね」

増益繁盛クラブ会員(和歌山県・飲食店経営者)

まとめ|高単価のお店は「変える勇気」より「変える順番」が大事

客単価を2倍にした店が変えた3つのことをまとめます。

① メニュー名を「作業名」から「ご利益の言葉」に書き換えた
② メニューの並び順と構成を「松竹梅」で設計し直した
③ 地域唯一の「名物メニュー」を1つ作り、そこに全力を集中した

どれも特別な設備投資は不要で、今日から着手できることばかりです。「値上げは怖い」という感覚は当然ですが、それは「価値を伝える言葉」が先にあれば、大きく和らぎます。押し売りにならず自然と選ばれる高単価の店を作るには、変える勇気よりも、正しい順番で動くことのほうがずっと大切です。

僕が主宰する「増益繁盛クラブ」では、今回紹介したメニュー設計・価値の言語化・名物メニュー開発の具体的な進め方を、毎月の会報誌やセミナーで継続的にお伝えしています。北海道から沖縄、アメリカ在住の日本人経営者まで、20年以上・全国の飲食店経営者がこのメソッドで売上と利益を伸ばしてきました。

まずは、当方のメソッドを体感できる無料メールセミナー「繁盛店になるための12のステップ」からお読みいただくのが、一番ハードルの低い始め方です。メニュー設計・客単価アップ・販促の考え方を12回のメールで体系的にお届けします。

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どちらも、まず「自分のお店でどう使えるか」を確認してからご判断いただければ大丈夫です。お気軽にのぞいてみてください。

  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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