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組み合わせ発想法で商品を作る|カツ+カレーが生んだ成功の法則

組み合わせ発想法で商品を作る|カツ+カレーが生んだ成功の法則 | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

「新しいものを作らないといけない」という思い込みが、発想を狭めている

朝晩の気温がぐっと下がってくるこの季節、みなさんの食欲はどうでしょうか。秋になるとあちこちで「秋の新メニュー」「季節限定」という言葉を目にします。テレビでも、コンビニ各社が新商品を発表するたびにニュースになりますよね。

そのたびに、こんなことを考える飲食店の経営者さんは少なくないと思います。「うちもなにか新しいメニューを考えないとな…でも何も思いつかない」。そしてそのまま、メニュー開発は先送りになる。

でも、ちょっと待ってください。

「新しい商品=ゼロから作るもの」という前提が、そもそも間違いだとしたら?

カツカレーを考えてみてください。あれは「カツ」と「カレー」という、もともと存在していたふたつの料理を組み合わせた料理です。消しゴム付き鉛筆も「鉛筆」と「消しゴム」の組み合わせ。どちらも、世の中になかったまったく新しい素材から生み出されたわけではありません。

新しい商品やメニューを作るのに、新しい素材も、大きな設備投資も、天才的なひらめきも、実は必要ないんです。必要なのは「組み合わせ発想法」というシンプルな視点の転換です。

今日は、この発想法を実際に使って商品を作り、業績を大きく変えた事例をいくつかご紹介しながら、明日から使える考え方をお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. なぜ「ゼロから考える」よりも「組み合わせる」ほうが成功しやすいのか
  2. 組み合わせ発想法を実際に使って売上を伸ばした飲食店の具体事例
  3. 自分のお店で組み合わせ発想法を実践する具体的な3ステップ
  4. 組み合わせで作った商品を「売れる言葉」に変換する方法

こんな方におすすめ

  • ✅ 新メニュー・新サービスのアイデアが浮かばずに困っている方
  • ✅ 設備投資なしで客単価を上げる方法を探している飲食店経営者の方
  • ✅ 「うちは普通の料理しかない」と差別化に自信が持てない方
  • ✅ 既存メニューをリニューアルして話題を作りたい方
  • ✅ SNSやロコミで自然に広がる商品の作り方を知りたい方

「メイン3つ同時盛り」が生まれた瞬間|和歌山県の飲食店の話

和歌山県のある飲食店さんの話から始めましょう。この店舗が私の指導を受け始めたとき、月商は130万円でした。立地は悪くない。料理も丁寧に作っている。でも、お客さんが増えない。

ヒアリングをしていくと、「ランチが弱い」という課題が見えてきました。近隣のランチ競合と比べたとき、価格も普通、メニューも普通、見た目の特徴もない。お客さんが選ぶ理由がひとつもない状態でした。

そこで試みたのが、組み合わせ発想法です。

「このお店が出せる料理の中で、お客さんが喜びそうなものを全部書き出してください」とお願いしました。ハンバーグ、ハラミステーキ、エビフライ……いくつかのメニューが並びました。

次に聞いたのは「ランチに来るお客さんが一番喜びそうな瞬間って、どんな場面ですか?」という質問です。少し考えてから、その店主さんはこう答えてくれました。「お皿がドーンと来たとき、ちょっとテンションが上がるみたいですね」。

そこで生まれたのが「ハンバーグ・ハラミステーキ・エビフライのメイン3つ同時盛りプレート」です。価格は2,300〜2,500円。一般的なランチ定食の倍近い値段ですが、地域に存在しない「全部のせ」の発想が話題を呼びました。

結果、月商は450万円へと伸長。約3.5倍です。新しい食材を仕入れたわけでも、厨房設備を替えたわけでもありません。もともとあったメニューを「3つ同時に盛る」というただそれだけの組み合わせが、お客さんの心を動かしたのです。

「新メニューを考えるとき、経営者の方はつい『今まで出したことがないもの』を探しがちです。でもお客さんが喜ぶのは『今まで見たことがない体験』のほう。素材が同じでも、組み合わせと見せ方が変わるだけで、お客さんの目には全く新しいものに映ります」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店コンサルタント)

麺の幅を変えただけでSNSがバズった|奈良県のうどん店の話

もうひとつ、印象的な事例を紹介します。奈良県のうどん店さんです。

この店主さんは、SNSをうまく活用したいと思っていたものの、「うちは普通のうどん屋だし、特別なものがない」とずっとためらっていました。インスタグラムを見ると、見た目が派手なグルメ投稿ばかり。「あんな映えるものはうちには作れない」と感じていたんですね。

ところがある日、思い切って麺の幅を従来より少し広くしてみたんです。味は変えていない。スープも同じ。ただ、麺の幅だけを変えた。

それをSNSに投稿したところ、予想外の反響がありました。「なにこれ、ワイルドすぎる」「食べてみたい」というコメントが相次ぎ、SNS経由の注文が1.5倍に増えたんです。

何が起きたのか。「うどん×ワイルドな幅広麺」という組み合わせが、見る人の記憶に残る個性になったんです。

これが組み合わせ発想法の面白いところです。完全に新しい素材を用意しなくても、既存の要素に「別の角度の要素」をひとつ加えるだけで、まったく違う印象を生み出せる。

✓ ここまでのポイント

  • 新商品開発に「ゼロから作る」必要はない。既存の要素の組み合わせで十分に差別化できる
  • 「3つ同時盛り」「麺幅の変更」など、小さな組み合わせの変更が、お客さんの記憶に残る体験を生む
  • 組み合わせ発想は設備投資なしで実践でき、3ヶ月以内に効果が出やすい

「和歌山の飲食店さんが月商130万円から450万円になったのも、奈良のうどん屋さんがSNS経由の注文を1.5倍にしたのも、特別な才能や大きな投資があったわけじゃない。『手元にあるものを組み合わせ直す』という視点の転換だけで、ここまで変わるんです」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店コンサルタント)

「最初は『うちのメニューでそんな工夫ができるとは思っていなかった』とおっしゃっていたんですが、プレートを出した初日から反応が全然違って。お客さんが写真を撮っていくし、リピートも増えた。値引きなんて一切していないのに、です」

和歌山県・飲食店経営者(増益繁盛クラブメンバー)

自分のお店で組み合わせ発想法を実践する3ステップ

では、実際にどうやって組み合わせを考えればいいのか。私がコンサルティングの現場でよく使うステップをお伝えします。

商品開発 STEP 1

自店の「素材」をすべて書き出す

まず、現在お店にある材料・技術・設備・スタッフのスキルを全部紙に書き出してください。「当たり前すぎて書くまでもない」と感じるものほど、大事な素材が隠れていることが多い。仕込みの時間、食器の特徴、店の立地、スタッフの得意なこと——全部リストにします。

⚠️ よくある失敗:「これは関係ない」と自分で判断して省いてしまう。まずは思いつくものを全部書く、というルールを守ることが大切です。

商品開発 STEP 2

「お客さんが喜ぶ瞬間」を起点に組み合わせを探す

書き出した素材を眺めながら、「これとこれを合わせたら、お客さんはどんな顔をするだろう?」という問いかけをします。大事なのは「技術的に可能か」ではなく「お客さんが喜ぶか」を先に考えること。3つ同時盛りプレートが生まれたのも、「お皿がドーンと来たときにテンションが上がる」というお客さんの喜ぶ瞬間を起点にしていたからです。

⚠️ よくある失敗:「うちのジャンルでそれはやらない」と業種の枠で組み合わせを制限してしまう。カツカレーも「とんかつ屋がカレーを出す」という枠を越えたから生まれた。

商品開発 STEP 3

「ご利益の言葉」に変換して伝える

組み合わせで生まれた商品に、お客さんにとっての「いいこと」を言葉にします。メニュー名が「ハンバーグ定食」のままでは、3つ同時盛りの魅力は伝わりません。「肉も魚も一度に全部楽しめる大満足プレート」というように、お客さんが注文することで何を得られるかを言葉にする。これが値引きなしで選ばれるための最後のひと押しです。

⚠️ よくある失敗:料理の説明(素材・調理法)だけを書いて終わってしまう。お客さんが知りたいのは「自分がどう良くなるか」という体験のイメージです。

「業種の外」から組み合わせを探すと、もっと面白くなる

千葉県のお好み焼き店さんの話もしておきましょう。このお店は、飲食店の枠を飛び出した組み合わせで新しい収益源を作りました。

製薬会社向けの弁当、いわゆるMR弁当と呼ばれるサービスです。単価は2,500〜3,000円で、朝50個を受注する安定収益ルートを構築しました。

「お好み焼き屋×法人向け弁当」という組み合わせは、一見すると関係なさそうに見えます。でもこれも発想法は同じ。「自分たちが持っているもの(調理技術・厨房・早朝の稼働できる時間帯)」と「地域に需要があるもの(法人向けランチ)」を組み合わせた結果です。

アメリカンエキスプレスはもともと運送業でした。それが保険業になり、トラベラーズチェックになり、クレジットカード会社になった。業種業態の枠を「お客さんの問題を解決する仕事」と再定義することで、どんな組み合わせも自分のビジネスになるんです。

❌ 業種の枠で発想を止めるパターン

  • 「うちは飲食店だから飲食だけ」という思い込みで選択肢を狭めてしまう
  • 新収益源を考えるとき、同業の競合しか参考にしない
  • 「そんな前例がない」という理由だけで組み合わせを却下する

✅ 業種の外から組み合わせを探すアプローチ

  • 「自店のリソース(人・時間・設備・技術)」と「地域の別業種の需要」を掛け合わせる
  • 「お客さんが本当に解決したい問題」から逆算して、提供できる価値を考える
  • 異業種の成功事例を「自分のお店に置き換えたらどうなるか?」という問いで読む

まとめ|組み合わせ発想法は、今日から使える最強の商品開発術

カツカレーが教えてくれることは、シンプルです。「カツ」も「カレー」も、どちらかひとつだけでは普通の料理。でも組み合わさると、100年以上愛され続けるメニューになる。

新しい商品を作るのに、まったく新しい何かは要りません。今あるものを見直して、別の角度から組み合わせ直す。それだけで、お客さんの目に「初めて見るもの」として映ります。

私がコンサルティングをしてきた20年間・全国の飲食店・美容室・小売店の経営者の中で、この発想法を実践して「3ヶ月以内に変化があった」という声を何度も聞いてきました。設備投資なし、値引きなし。ただ「組み合わせ方を変える」という視点の転換だけで。

もし「うちのメニューには特徴がない」「差別化のアイデアが出ない」と感じているなら、まず手元にある素材を全部書き出すところから始めてみてください。そこにヒントは必ずあります。

組み合わせ発想法をはじめ、値引きなしで客単価・客数を伸ばす具体的な手法については、以下の教材で体系的に解説しています。明日から実践できる販促アイデアが詰まっていますので、ぜひ手に取ってみてください。

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  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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