先日、千葉県のお好み焼き店オーナーから、こんなメッセージをいただきました。
「ジョイマンさん、ChatGPTって本当に使えるんですか?試してみたんですが、なんか教科書みたいな文章しか出てこなくて……」
正直、その感想はよくわかります。僕も最初は同じでした。
ここだけの話、僕はもともとお笑い芸人だったこともあって、「型通りの言葉」よりも「思わず笑えるくらい本質をついた言葉」が好きなんですよね。だから最初にChatGPTを使ったとき、「あ、これ使い方を間違えたら、どのお店も同じ言葉になるな」とすぐに気づきました。
でも、ちゃんと「教育して使う」と話が変わる。
今日は、飲食店経営者の方がChatGPTを使うときに知っておいてほしいプロンプトのコツと、すぐ使える実例10選をお伝えします。僕自身が実際に会員さんに伝えている内容なので、ぜひ手を動かしながら読んでみてください。
📋 この記事でわかること
- ChatGPTで「使えない文章」が出る本当の理由
- 飲食店オーナーがすぐ使えるプロンプトの型と10の実例
- AIに自分のお店を「覚えさせる」プロジェクトナレッジの作り方
- AI活用で販促・採用・接客まで効率化する具体的な流れ
こんな方におすすめ
- ✅ ChatGPTを使ってみたが、使い物にならないと感じた飲食店オーナー
- ✅ SNS投稿やメニュー説明文を書くのが苦手で時間がかかっている方
- ✅ 販促に使えるプロンプトの実例を知りたい方
- ✅ AI活用で作業時間を減らし、経営に集中したい方
- ✅ 求人文・お礼メール・口コミ返信など、文章作成全般を効率化したい方

目次
ChatGPTで「教科書みたいな文章」しか出ない理由
まず、最初のよくある失敗から整理しましょう。
「SNS投稿の文章を書いて」「メニューの説明を書いて」——こう入力するだけでは、どのお店の情報も入っていないので、当然ながら汎用的な文章しか出てきません。ChatGPTは「優秀なアシスタント」ですが、あなたのお店のことを何も知らない状態でお願いしても、型通りの言葉しか返せないんです。
たとえて言うなら、新しく入ったアルバイトスタッフに「いい感じに接客して」と言うだけで、お店の名前も料理のこだわりも客層も何も教えなかった場合と同じです。そんな状態では、どんな優秀なスタッフでも困りますよね。
ChatGPTは「教えた分だけ使える」ツールです。これを最初に腹落ちさせておくだけで、使い方が180度変わります。
❌ よくあるプロンプトの失敗パターン
- 「ラーメン屋のSNS投稿を書いて」→ どこにでもあるような文章が出る
- 「新メニューの説明文を書いて」→ 具体性ゼロ、あなたのお店らしさがない
- 「求人文を書いて」→ 他のどの店とも見分けがつかない内容になる
✅ 正しいプロンプトの考え方
- お店の名前・コンセプト・ターゲット客層・こだわりをあらかじめ伝える
- 「誰に」「何を伝えたいか」「どんなトーンで」を明示する
- 出てきた文章を「添削・修正」させることで精度をどんどん上げる
今日から使えるプロンプト実例10選
では、実際に飲食店で使えるプロンプトを10個ご紹介します。各プロンプトの冒頭に、お店の基本情報をセットで入力するのがコツです。
【基本情報テンプレート(毎回冒頭に入れる)】
以下の情報を踏まえて回答してください。
・お店の名前:○○
・業種:○○(例:こだわり居酒屋)
・ターゲット客層:○○(例:30〜50代のビジネスマン、地元の常連さん)
・お店のこだわり:○○(例:地元漁港直送の鮮魚、店主が毎朝仕入れ)
・提供したいお客さんの体験:○○(例:「今日は良い一日だった」と帰れる夜)
この基本情報を入れたうえで、以下のプロンプトをそれぞれ使ってみてください。
チェックポイント1:SNS投稿文の作成
「今日の日替わり定食(〇〇)を紹介するInstagramの投稿文を150文字以内で書いてください。ハッシュタグは5個つけてください。親しみやすいトーンで。」
✅ ポイント:文字数・ハッシュタグ数・トーンを指定すると、そのまま使えるクオリティに近づきます。
チェックポイント2:メニュー説明文の「ご利益化」
「以下のメニュー名を、お客さんが『食べたい』と感じるような説明文(50字程度)に書き換えてください。メニュー名:○○」
✅ ポイント:「作業名」から「ご利益の言葉」への変換です。「鶏の唐揚げ」→「外はサクッ、中はじゅわっと旨みが溢れる特製スパイス唐揚げ」のように、食べる瞬間がイメージできる表現になります。
チェックポイント3:Googleビジネスプロフィールの投稿文
「Googleビジネスプロフィールに掲載する投稿文を作ってください。今月の一押しメニューは○○です。地域の方に来店してもらうための内容で、200文字以内で。」
✅ ポイント:地域名・メニュー名を具体的に入れると、検索でヒットしやすい投稿文が作れます。
チェックポイント4:口コミへの返信文
「Googleの口コミに返信する文章を書いてください。口コミ内容:○○。感謝と次回来店への期待感を伝える、100文字以内の丁寧な返信で。」
✅ ポイント:良い口コミにも悪い口コミにも使えます。口コミ返信は「ザイアンス効果(接触頻度の積み重ね)」の一つ。毎回ちゃんと返信することが常連客づくりにつながります。
チェックポイント5:LINE配信の文章
「LINE公式アカウントで配信するメッセージを書いてください。内容:今週末限定の○○キャンペーン。読んだ人が来店したくなるような内容で、絵文字を2〜3個使い、150文字以内で。」
✅ ポイント:LINEは文体が短くフランクなほど読まれます。長文は開封後すぐ閉じられるので、短く・具体的に・行動を促す一言を入れましょう。
✓ ここまでのポイント
- ChatGPTは「お店の情報を教育してから使う」ことで初めて使い物になる
- プロンプトには「誰に・何を・どんな形で」を必ず明示する
- SNS投稿・口コミ返信・LINE配信など、繰り返し発生する文章作成を効率化できる
チェックポイント6:新メニュー開発のアイデア出し
「以下の食材を使って、SNSでバズりやすい新メニューのアイデアを5つ出してください。食材:○○。ターゲット:○○。今の流行り(〇〇)を参考にしてください。」
✅ ポイント:奈良県のうどん店さんが「麺の幅を変えるだけ」でSNSバズを起こしたように、既存要素の組み合わせを変えるだけで差別化できることがあります。アイデア出しの壁打ち相手としてChatGPTは本当に優秀です。
チェックポイント7:採用求人文の作成
「スタッフ募集のSNS投稿文を作成してください。給与・勤務時間の条件だけでなく、『このお店で働く意味・やりがい』が伝わる内容にしてください。店の理念:○○。求める人物像:○○。400文字以内で。」
✅ ポイント:条件だけで比較される求人から抜け出すためには、「理念型求人」の言葉が必要です。ChatGPTに「やりがいが伝わる文章に」と指示するだけで、大きく変わります。
チェックポイント8:お礼メール・DM返信の効率化
「来店後のお礼メッセージをInstagramのDM向けに書いてください。先日ご来店いただいたお客様へ、自然な形で次回来店を促す内容で。100文字以内のカジュアルな文体で。」
✅ ポイント:1通1通書いていたものをテンプレート化できます。ただし、完全に同じ文章を使い回すと機械的に見えるので、名前や注文メニューなど一部を手書きで変える工夫を加えるとより効果的です。
チェックポイント9:宴会・法人向けの提案文
「地元企業の歓送迎会幹事向けに、送る提案メールの文章を書いてください。お店の特徴:○○。コース内容:○○。500文字以内で、親しみやすく信頼感のある文体で。」
✅ ポイント:千葉県のお好み焼き店さんが製薬会社向けのMR弁当で安定収益を作ったように、「法人向けの提案文」を持っているだけで、新しい収益経路が開けます。
チェックポイント10:競合調査・口コミ分析のまとめ
「以下の口コミをまとめて、お客さんが特に評価しているポイントと、不満に感じているポイントをそれぞれ3つずつ整理してください。口コミ:(ここにコピペ)」
✅ ポイント:鳥取県のラーメン店さんが自店の口コミをAIで分析し、「スープの質・懐かしさ・立地利便性」という強みを言語化してキャッチコピーに反映したのと同じ手法です。自店の強みを「お客さんの言葉」で再発見できます。
「鳥取で一人でラーメン屋をやっています。ジョイマンさんに言われた通りに食べログの口コミをChatGPTに分析させたら、自分では気づいていなかった『懐かしさ』という強みが出てきました。そのままキャッチコピーに使ったら、リピーターが増えてきたんです。お金もかかっていないのに、こんなに変わるとは思っていませんでした。」
鳥取県・ラーメン店経営者(50代・男性)
AIに「自分のお店」を覚えさせる:プロジェクトナレッジの作り方
毎回「うちのお店は○○で……」と説明するのは手間ですよね。そこで活用してほしいのが、ChatGPTの「カスタム指示」やClaudeの「プロジェクト機能」を使った「プロジェクトナレッジ」の考え方です。
要するに、あなたのお店の情報(コンセプト・ターゲット・こだわり・NGワード・よく使うメニュー名)を一度テキストにまとめて、AIに「これを毎回前提として使って」と設定しておく方法です。
これをやると、毎回の入力が劇的に短くなります。「今日のランチのSNS投稿文を書いて」と打つだけで、お店の個性が反映された文章が返ってくるようになる。
「AIは道具です。でも、ただ使うだけでは他のお店と同じ言葉が出てくるだけ。自分のお店の『哲学』をAIに教え込む——そこに投資した人だけが、AIを本当の武器にできます。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所 代表)
実は僕自身、Claude・ChatGPT・Gemini・NotebookLMをそれぞれの用途で使い分けています。休日の朝(ちなみに土日は基本的にゆっくり読書しています。静岡市清水区の自宅近くの港を歩きながらアイデアを整理することも多いんですが)、そういうプライベートな時間に思いついたことを、すぐスマホでChatGPTに入力して記事の骨格を作る——という使い方が最近のお気に入りです。
「販促に時間がかかる」と感じている方ほど、AI活用で1日の作業が30分に変わる実感を得られると思います。
「AIを使うと個性が消える」は本当か?
この質問もよく受けます。答えはノーです。ただし条件があります。
AIは「方向性を決めた人」の手を速くするツールです。方向性を決めるのはあなた自身。「どんなお客さんに来てほしいか」「うちのお店で何を感じてほしいか」——この軸がある人が使えば、AIは個性を消すどころか、個性をより速く・広く伝える武器になります。
逆に、そこが曖昧なまま「とにかく文章を書いて」と使うと、どのお店も同じような投稿が量産されます。これが「ChatGPTは使えない」と感じる最大の原因です。
和歌山県の飲食店さんが月商130万円から450万円に伸びた事例も、メニュー開発のアイデア出しに「地域に存在しない独自コンセプト」という方向性があったから成果が出ました。方向性の設計こそが先で、AIはその実行を加速する道具です。
「和歌山のお店で月商130万円だったものが、独自の『メイン3つ同時盛り』プレートを開発して450万円になりました。アイデアの組み合わせ方を変えるだけで、地域に存在しない価値が生まれるんです。これはAIを使っても手書きでも同じ——何を提供するかの設計が先です。」
ハワードジョイマン(中小企業診断士・増益繁盛クラブ主宰)
まとめ:ChatGPTは「教えた分だけ使える」道具
今日お伝えしたことを一言でまとめると、こうなります。
ChatGPTはあなたのお店の情報を「教育してから使う」ことで初めて本当の武器になる。
プロンプト実例10選、ぜひ一つずつ試してみてください。最初から完璧な文章が出なくても大丈夫。出てきた文章に「もっとこだわりを強調して」「もう少し親しみやすく」と追加指示することで、どんどん精度が上がっていきます。
「AI活用でどこから始めていいか分からない」という方には、会員制コンサルティング「増益繁盛クラブゴールド」で具体的なAI活用の手順をステップごとにサポートしています。全国の飲食店・美容室経営者が20年以上にわたって実践してきたメソッドと、最新のAI活用術を組み合わせた内容です。北海道から沖縄、アメリカ在住の方まで、読者数1万人超のメルマガでも毎日発信しています。
まずは無料で僕のメソッドに触れていただける12回のメールセミナーから、気軽に始めてみてください。「このやり方、うちのお店に使えそうだ」と感じたら、その時に次のステップを考えていただければ十分です。
📩 販促の仕組みづくりをゼロから学びたい方はこちらから:
顧客の購買行動を軸とした 販促改善の教科書
🏆 本格的に利益体質の経営に変えたい方はこちら:
増益繁盛クラブ入会案内|https://haward-joyman.com/zhc20261001/
静岡市清水区(新清水駅から徒歩1分)にオフィスを構えていますが、サポートは全国対応です。まずはメルマガでお会いしましょう。