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赤字の美容室を立て直した経営者が、最初に変えたこと

美容室の廃業率は、開業から3年以内に約50%、5年以内に約70%というデータが業界内で語られ続けています(日本政策金融公庫の中小企業実態調査でも、飲食・サービス業の廃業率は高水準で推移しています)。でも、この数字を見てどう感じますか?「うちは大丈夫」と思う方ほど、実は危ういかもしれません。

赤字で苦しんでいる美容室の多くは、「技術が悪いから売れない」のではありません。実際に立て直しに成功した経営者が最初に変えたことは、技術でも設備でも立地でもなかった。それは「どこで利益を失っているかを正確に把握すること」でした。

この記事では、赤字の美容室が陥りがちなパターンを診断チェックリスト形式でお伝えします。自分の店がどの段階でつまずいているかを確認しながら読んでみてください。

📋 この記事でわかること

  1. 赤字美容室が共通して抱える「利益を失う4つの構造」
  2. 経営者が最初に手をつけるべき改善ポイントの診断方法
  3. 値引きに頼らずに客単価と利益を同時に伸ばす考え方
  4. 立て直しに成功した経営者の具体的な行動パターン

こんな方におすすめ

  • ✅ 売上は一定あるのに月末になるとお金が残らない美容室オーナー
  • ✅ ホットペッパーやクーポン集客に依存していて、やめられない状態から抜け出したい方
  • ✅ 値上げしたいけど客離れが怖くて踏み出せない方
  • ✅ スタッフが定着せず、採用コストと離職のループに疲弊している方
  • ✅ 「技術には自信があるが、売上が伸びない」と感じている美容室経営者
赤字の美容室を立て直した経営者が、最初に変えたこと | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

赤字の美容室には「共通する構造」がある

20年以上、全国の飲食店・美容室・小売店の経営者を指導してきて気づいたことがあります。赤字に苦しむ美容室は、業種・立地・規模が違っても、驚くほど同じ構造を抱えているということです。

技術力が低いわけでも、立地が悪いわけでも、スタッフの接客が悪いわけでもない。問題は経営の「設計図」にあります。

売上は、お客さんが「知る→興味を持つ→来店する→入店する→注文する→会計する→再来店する」という7段階の購買行動の結果です。この7段階のどこかで、確実に「お客さんが脱落している」箇所があります。そこを放置したまま新規集客だけを頑張っても、ザルで水をすくい続けるような状態になります。

まず、下の診断チェックリストで自店の状況を確認してみてください。

【診断】あなたの美容室は大丈夫?赤字を招く4つの構造チェック

チェックポイント1:「売上=頑張った量」で経営していませんか?

朝から夜まで施術に入り続けているのに、月末の通帳残高が増えない。この状態の根本原因は「利益から逆算した経営設計ができていない」ことです。何時間働いたか・何人のお客さんを施術したかという「投入量」で頑張りを測っている限り、利益は残りません。

✅ ポイント:まず「今月いくらの利益が必要か」を先に決め、そこから客単価・施術本数・人件費を逆算してください。売上の数字より先に利益の数字を設計するクセをつけることが、立て直しの第一歩です。

チェックポイント2:クーポン・値引きで新規客を集め続けていませんか?

ホットペッパーや食べログのクーポンで集客すると、確かに来客数は増えます。でも、クーポン目当てで来たお客さんは、次回もクーポンを求めます。割引なしで再来店してくれる「価値で選んでくれるお客さん」が育たず、粗利が薄い施術ばかりが積み上がっていきます。

✅ ポイント:クーポンを即日やめる必要はありませんが、並行して「なぜこのお店を選ぶのか」という価値訴求の言語化を始めてください。メニュー名を「カット ¥4,500」から「朝のセットが楽になる、扱いやすさ優先のスタイルカット」に変えるだけで、同じ価格でも選ばれ方が変わります。これが「ご利益の言葉化」という私のメソッドの核心です。

チェックポイント3:収益源が「来店施術」1本だけになっていませんか?

美容室の売上が店内施術だけに依存している場合、天候・季節・コロナのような外部要因で一気に売上がゼロに近づきます。千葉のお好み焼き店が法人向け弁当を新規収益源にして経営を安定させたように、美容室でも「物販(ヘアケア商品・トリートメント)」「撮影スタジオ使用料」「スタッフ育成研修」「出張ヘアセット」など、複数の「お賽銭箱」を設計できます。

✅ ポイント:今すぐできる最初の一手は物販の強化です。施術中に「自宅でも同じ仕上がりにするには、このシャンプーと組み合わせると効果的ですよ」と自然に伝える仕組みを作れば、1人あたりの会計単価が上がります。

チェックポイント4:オーナー自身が施術に入り続けていませんか?

「自分が現場に立たないと売上が落ちる」状態は、経営者として最もリスクの高い構造です。オーナーの腕に店の売上が依存しているということは、オーナーが倒れた瞬間に店が止まるということ。また、現場に入り続けることで「経営の仕組みを作る時間」が物理的に消えてしまいます。

✅ ポイント:1週間の時間の使い方を15分単位で書き出し、「自分にしかできない仕事」と「スタッフに任せられる仕事」を分けてみてください。多くの場合、実は「オーナーでなくてもできる施術」が大半を占めていることに気づきます。

✓ ここまでのポイント

  • 赤字の美容室は技術力の問題ではなく、経営設計の構造的な問題を抱えている
  • 「売上より利益を基準に逆算する経営」への切り替えが、立て直しの起点になる
  • 値引き集客への依存は粗利を薄め、リピーターが育たない悪循環を生む

立て直しに成功した経営者が「最初に変えたこと」

これまで全国の美容室・飲食店の経営者を支援する中で、立て直しに成功した方には共通のパターンがあります。それは「新しい何かを始めた」のではなく、「今やっていることのうち、利益を削っているものをやめた」ことです。

「経営が苦しい時ほど、何か新しいことを始めようとする経営者が多い。でも本当に最初にすべきことは、今の経営のどこで利益が漏れているかを正確に把握することです。穴の開いたバケツに水を注ぎ続けても、バケツは満たされない。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所 代表取締役)

具体的な立て直しのステップはこうです。

立て直し STEP 1

「今月の利益目標」を先に決める

65歳で引退するとして、そこから20年の生活に必要な老後資金を計算してみてください。そこから逆算して「今月いくらの利益が必要か」が決まります。その利益を出すために、客単価・来客数・粗利率をどう設計するかを考える。この順番を守るだけで、漠然と売上を追いかける経営から抜け出せます。

⚠️ よくある失敗:「目標は売上500万円」と売上だけを設定してしまい、粗利・人件費・固定費の設計が追いついていない。忙しいのにお金が残らない原因はここにあります。

立て直し STEP 2

「やめること」を先に決める

新しいことを始める前に、やめることを決めます。利益を削っているクーポン施策・費用対効果が出ていない広告・オーナーがやらなくてもいい現場作業。これらを棚卸しして、まず「やめる」ことで時間とキャッシュを取り戻します。

⚠️ よくある失敗:「やめると売上が下がるのが怖い」という心理で、効果のない施策を続けてしまう。しかし利益の出ない売上を続けることは、忙しさと引き換えにキャッシュを失い続けることです。

立て直し STEP 3

メニュー名と説明を「ご利益の言葉」に書き換える

「カラー ¥8,000」という表記は、作業の名前と値段を並べているだけです。お客さんが知りたいのは「このメニューを選ぶと自分がどうなれるか」。「白髪が気にならなくなる、自然な仕上がりのグレイカバーカラー」というように、選ぶことで得られる変化を言葉にするだけで、同じ価格・同じ技術でも選ばれ方が変わります。

⚠️ よくある失敗:メニュー名だけを変えて終わりにしてしまう。メニュー表全体・POPの文言・LINEでの案内文まで一貫して「ご利益の言葉」に統一することで初めて効果が出ます。

「月商130万円から450万円に伸びた和歌山の飲食店も、奈良のうどん店も、最初に変えたのは大きな設備投資でも新しい広告でもなかった。『今あるものを、お客さんの言葉で表現し直した』ことが起点でした。美容室も同じです。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・有限会社繁盛店研究所 代表取締役)

「値引きせずに」客単価を上げた美容室の実例

「入会前は、クーポンをやめたら客が来なくなると本気で怖かった。でもメニューの説明文を変えて、LINE配信でお客さんに価値を伝え続けたら、クーポンなしのお客さんの比率が少しずつ増えていった。今は忙しさが同じでも、手元に残るお金が全然違います。」

増益繁盛クラブ会員・美容室オーナー(40代)

これは特別な才能を持った経営者の話ではありません。「値引きに頼らず、価値を言葉で伝える」という方向に経営の軸を変えた結果です。

私が主宰する会員制コンサルティング「増益繁盛クラブ」では、北海道から沖縄、アメリカ在住の日本人経営者まで20年以上にわたって全国の美容室・飲食店・小売店のオーナーを支援してきました。立て直しに成功した経営者に共通しているのは、「大きな改革」ではなく「正しい順番で、小さな改善を積み重ねた」ことです。

鳥取のラーメン店がGoogleの口コミをAIで分析して自店の強みを言語化し、メニューのキャッチコピーに反映したように、今は低コスト・短時間で「自店の価値を言葉にする」ことが誰でもできる時代になっています。

まとめ:赤字の美容室が最初に変えるべきこと

改めて整理すると、赤字から脱出した経営者が「最初に変えたこと」は次の3つに集約されます。

  • 売上ではなく「利益から逆算する経営設計」に切り替えた
  • 値引き集客を手放し、「価値を言葉で伝える」メニュー表現に変えた
  • 自分が現場に立ち続ける構造を見直し、「経営の仕組みを作る時間」を確保した

これらは全て、特別な設備投資なしで、今日から手をつけられることです。「どこを変えればいいか分からない」という状態から「ここから変えればいい」という状態に変わるだけで、経営は大きく動き始めます。

もし「自分の店はどのチェックポイントが一番当てはまっているか」「具体的に何から手をつければよいか」をもう少し深く考えてみたい方は、まず無料のメールセミナーから始めてみてください。12回にわたって、売上より利益を重視する繁盛店の作り方を、専門用語なしでお伝えしています。

また、今すぐ具体的な改善の教科書を手にしたい方には、以下の教材がお役に立てます。

顧客の購買行動を軸とした 販促改善の教科書

そして、継続的に経営を改善していきたい方・仲間と学びながら実践したい方には、会員制コンサルティングの場をご用意しています。20年以上・全国の美容室・飲食店・小売店の経営者を支援してきた実績をもとに、あなたの店の状況に合わせたサポートをいたします。

https://haward-joyman.com/zouekihanjyou/

「まず読んでみる」から始めていただいて構いません。お気軽にのぞいてみてください。

  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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