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美容室のサンキューレター、二回目の来店を作る例文と書き方

美容室にとって「二回目の来店」を作れるかどうかは、経営の生死を分けるほど重要な問題です。実は、新規客のうち二回目に来店してくれるのは全体の約30〜40%というデータがあります。逆に言えば、6割以上のお客さんが一度来ただけで終わっているということ。その差を埋める最も即効性の高い手段のひとつが「サンキューレター」です。

ただ、多くの美容室オーナーさんが「サンキューレターは書いたことがない」か、書いても「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」で終わっている。それでは、来てくれたお客さんの心には何も残りません。

今回は、20年以上にわたって全国の飲食店・美容室・小売店の経営者を支援してきた中小企業診断士・ハワードジョイマンが、「読んだら来たくなる」サンキューレターの書き方と例文を具体的にお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. サンキューレターが二回目の来店に効く理由と仕組み
  2. 読まれて終わらない、行動を引き出す書き方の3つのポイント
  3. そのまま使えるサンキューレターの例文と構成テンプレート
  4. 値引き不要で「また行きたい」と思わせるNG例との比較

こんな方におすすめ

  • ✅ 新規客がリピートに繋がらずに悩んでいる美容室オーナーの方
  • ✅ サンキューレターを書いてみたいが何を書けばよいか分からない方
  • ✅ 値引きクーポンに頼らずリピート率を上げたい方
  • ✅ SNSやDMが苦手で、まず手紙から始めてみたい方
  • ✅ 客単価を上げながら、お客さんとの関係性も深めたい方
美容室のサンキューレター、二回目の来店を作る例文と書き方 | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

サンキューレターとは?美容室でなぜ効果があるのか?

サンキューレターとは、来店してくださったお客さんに「感謝の気持ち」を伝える手紙やメッセージのことです。ハガキでも、LINE配信でも、メールでも形式は問いません。

では、なぜサンキューレターがリピートに効くのか。

行動心理学に「ザイアンス効果」という法則があります。人は、同じ相手や情報に繰り返し接触するほど親しみと信頼感が高まるという原則です。来店後の2〜3日以内にサンキューレターが届くと、お客さんの頭の中にあなたのお店の記憶がもう一度鮮明によみがえります。「あのとき担当してくれたあの方が、こんな手紙を送ってくれた」――この体験が、次の来店のきっかけになるのです。

特に美容室は「施術してお金をもらって終わり」になりがちな業種です。でも、サンキューレターを一枚送るだけで、お客さんとの関係は「取引」から「つながり」に変わります。

「新規集客に月何万円も使う前に、一度来てくれたお客さんに手紙を一枚送ってみてください。コストは数十円です。でもそれが、一番利益率の高い販促になることがある」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所代表)

サンキューレターに何を書けばいい?3つの構成ポイントとは?

「ありがとうございました。またお待ちしております」だけのサンキューレターが機能しないのは、お客さんにとっての「ご利益(=自分にどんな良いことがあるか)」が何も伝わっていないからです。

サンキューレターの構成は、次の3つのパーツで作るのが基本です。

チェックポイント1:「あなただけ」感のある一文があるか

「〇月〇日にご来店いただいた○○様」ではなく、「今回、バックスタイルを軽くしたいというご希望をうかがって、レイヤーの入れ方を工夫しました」のように、その方のためだけに書かれた内容を必ず入れましょう。テンプレートのコピペ感が出た瞬間、手紙の価値はゼロに近づきます。

✅ ポイント:施術中の会話から一つでもエピソードを拾う。「パーマは3〜4ヶ月もつとおっしゃっていましたが、ご自宅でのスタイリングはうまくいきましたか?」など、来店後の生活を気にかける言葉が最も響きます。

チェックポイント2:「次に来るべき理由」が具体的に書かれているか

「またのご来店をお待ちしています」は来店の理由になりません。「今の状態をキープするには、だいたい2ヶ月後にリタッチをされると一番きれいな状態が続きます」「次回、カラーと一緒にトリートメントをされると、手触りの持ちが格段に変わりますよ」など、お客さんにとって具体的なメリットを伝えることが大切です。

✅ ポイント:値引きクーポンを添付する必要はありません。「次に来る理由」をちゃんと言葉にするだけで、クーポンなしでも再来店率は上がります。

チェックポイント3:行動を促す「一言」があるか

「2ヶ月後のご予約は、LINEからでもお気軽にどうぞ」「ご都合が合えば、次回もご指名いただければ嬉しいです」のように、読んだ後にどうすればよいかをさりげなく示しましょう。「案内している」と「促している」は全く違います。

✅ ポイント:LINE公式アカウントを開設している場合は、QRコードを同封するだけで友達追加率が跳ね上がります。手紙とLINEを組み合わせると接触頻度が一気に高まります。

✓ ここまでのポイント

  • サンキューレターはザイアンス効果(接触頻度)を活用したリピート対策の基本ツール
  • 「ありがとう」だけでなく「あなただけ」「次に来る理由」「行動の促し」の3点セットが必要
  • 値引きクーポンなしでも、言葉の設計次第で再来店率は高められる

サンキューレターの例文はどう書けばいい?

では、実際にどんな文章を書けばよいのか。参考例文を示します。

以下は「カラーとカットで来店した30代女性のお客さん」へのサンキューレター例です。


○○様

先日はご来店いただき、ありがとうございました。
今回、ご希望いただいた「赤みを消したアッシュ系のカラー」、いかがでしたか?
職場の方からも何か言われると嬉しいなと思いながら施術していました。

今の色味を一番きれいに保てるのは、だいたい2〜3ヶ月後のリタッチのタイミングです。
次回は、ヘアケアトリートメントと一緒にされると色の持ちがさらに良くなりますよ。
ご予約は、LINEまたはお電話でいつでもどうぞ。次回もお会いできるのを楽しみにしています。

〔サロン名〕 〔担当者名〕


シンプルに見えますが、このたった5〜6行の中に「あなただけ感」「来店後の生活を気にかける一言」「次に来る具体的な理由」「行動を促すひと言」がすべて入っています。

大切なのは「長さ」ではなく「誰に向けて書いているか」という温度感です。

「お客様の声(施術中の一言・希望・悩み)を、手紙の中に一つだけ拾って返してあげてください。それだけで、その手紙は世界に一枚しかない手紙になります」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所代表)

サンキューレターのNG例と推奨例はどう違う?

多くの美容室で見かけるサンキューレターには、共通した「もったいない」パターンがあります。

❌ よくあるNGパターン

  • 「先日はご来店ありがとうございました。またのご来店をスタッフ一同お待ちしております」だけで終わっている
  • 10%オフクーポンを同封して「お得感」で呼び戻そうとしている
  • 全員に同じ文面を送っていて、個人名以外は完全テンプレートになっている
  • メリットが「店側の目線」(「スタッフ一同お待ちしております」「ご連絡ください」)だけで、お客さん目線のご利益がない

✅ 推奨アプローチ

  • 施術内容・会話内容から一つだけエピソードを拾って、「あなたのための手紙」感を出す
  • クーポンではなく「次に来るとどう良くなるか」という価値を言語化して伝える
  • 来店後の生活(「職場で褒められましたか?」「朝のスタイリングは楽になりましたか?」)を気にかける一文を入れる
  • 次のアクション(予約方法・LINEのQRコード)をさりげなく添える

値引きクーポンで呼び戻すと、また来てくれても「次回も割引があれば来る」というお客さんが集まります。でも「あの担当さんに会いたい」「あそこに行くと自分がきれいになれる」という理由で来てくれるお客さんは、価格に関わらず定着し、客単価も自然に上がっていきます。

「奈良県のうどん店さんは、麺の幅を変えただけでSNSでバズりました。美容室でも同じです。既存のやり取りの中から一つだけ要素を変える。それだけで、お客さんの反応が大きく変わります」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所代表)

どのタイミングで・どんな手段でサンキューレターを送ればいい?

サンキューレターは、来店から3日以内に届くのがベストです。記憶が鮮明なうちに届くことで、「あ、あのサロンから」と開封率が上がります。

手段別の使い分けは以下の通りです。

STEP 1:LINE公式アカウントでの配信(即時性重視)

内容

来店当日または翌日に、LINEで短いメッセージを送る。「今日はご来店ありがとうございました。帰り際に気になる点があればいつでもご連絡ください」程度でOK。まず接触を切らさないことが目的。

⚠️ よくある失敗:LINEを「お知らせ配信ツール」として使い、クーポン情報ばかり送ってしまう。ブロック率が上がります。まず「感謝と気遣い」を送ること。

STEP 2:ハガキ・手書きカードで「特別感」を演出(2〜3日後)

内容

手書きの一言があるだけで開封率・印象が全く違います。全員に手書きが難しければ、常連さんや初回客を優先してハガキを送る仕組みを作りましょう。

⚠️ よくある失敗:「手書きが面倒だから」と印刷だけにしてしまう。せめて担当者名だけでも手書きにするだけで、受け取った方の印象は大きく変わります。

STEP 3:2週間後にLINEで「その後の状態」を確認(関係を深める)

内容

「そろそろパーマのスタイルが落ち着いてきた頃ではないでしょうか?」「カラーの色味はいかがですか?」と、来店後の生活に興味を持って連絡する。これが次の予約の自然な流れを作ります。

⚠️ よくある失敗:2週間後に「キャンペーン案内」だけを送ってしまう。「気にかけてもらっている」体験が大切で、販促色が強くなると関係は冷めます。

「和歌山の飲食店さんが月商130万円から450万円になったのも、千葉のお好み焼き店さんが法人向け弁当で第2の収益を作ったのも、最初のきっかけは『今いるお客さんとの関係を深める』ことでした。サンキューレターはまさにその入口です」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店研究所代表)

「最初は将来が不安で相談しました。でも教わったのは特別なことではなく、今いるお客さんをもっと大切にする具体的な方法でした。サンキューレターを始めたら、3ヶ月で二回目来店率が明らかに上がりました」

増益繁盛クラブメンバー・美容室オーナー(40代)

まとめ:サンキューレターは、最もコストパフォーマンスの高い集客ツールである

新規客の6割が二度と来ない。この現実を変えるために必要なのは、高額な広告費でも値引きクーポンでもありません。来てくれた方に「あなたのことを覚えています」「次に来るとこんな良いことがあります」を伝える、たった一枚の手紙です。

サンキューレターは、ザイアンス効果(接触頻度)を活用した最もシンプルで低コストな販促ツールです。「値引きに頼らず、価値で選ばれる店になる」という考え方の第一歩として、今日から取り組めます。

まずは今月来てくださったお客さんに、一枚だけ送ってみてください。その反応が、あなたの次の一手を教えてくれます。

「サンキューレターの書き方は分かった。でも集客全体の仕組みをどう作ればいいか分からない」という方には、顧客の購買行動を7段階に分解して一つひとつ改善していくメソッドをまとめた教材をご用意しています。

顧客の購買行動を軸とした 販促改善の教科書では、サンキューレターを含む「来店後の再来店対策」から「新規集客の仕組み化」まで、美容室・飲食店・小売店の経営者が今日から実践できる改善ステップを体系的にまとめています。販促初心者の方でも、専門用語なしで手が動く内容です。ぜひご覧ください。

また、毎月の会報誌・セミナー・個別サポートで継続的に実践を深めたい方には、会員制コンサルティングもご用意しています。全国の美容室・飲食店・小売店の経営者が参加し、実際の成果報告が毎月届く場です。

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  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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