お客さんを増やしたい

美容室のリピート率を上げる、地味でも続けたい接点

「先月来てくれたお客さん、今月は来ないな……」と、予約台帳を見ながら感じたことはありますか?

美容室の経営をしていると、新規のお客さんが来てくれたときは嬉しい。でも、次の予約につながらないまま、気づいたらお客さんが減っていた——そういうケースが本当に多いんです。

「料理が美味しければお客さんは来る」というのが飲食店でよくある思い込みなら、美容室で同じように蔓延しているのは「技術が高ければリピートしてくれる」という思い込みです。でも実際のところ、技術は「再来店しない理由をなくす」ためには機能しますが、「また来たい」と思わせる接点は、技術とは別の話なんです。

今日は、リピート率を上げるために「地味だけど続けると効く」接点づくりの考え方と、具体的な実践法をお話しします。難しいことは何もありません。ただ、ちゃんと仕組みとして回すかどうかの差が、1年後・2年後の売上に大きく効いてきます。

📋 この記事でわかること

  1. 美容室のリピート率が上がらない本当の原因
  2. 値引きに頼らず再来店を促す「接触頻度」の考え方
  3. 今日から始められる3つの接点づくりの実例
  4. 接点を「仕組み」にするためのステップ

こんな方におすすめ

  • ✅ 新規集客はできているのに、リピートにつながらないと感じている美容室オーナーの方
  • ✅ 値引きクーポンなしで再来店を促す方法を知りたい方
  • ✅ SNSやLINEを活用したいが、何を発信すればいいか分からない方
  • ✅ 「技術には自信があるのに、なぜか客数が安定しない」と悩んでいる方
  • ✅ 忙しくて販促に手が回らない美容室経営者の方
美容室のリピート率を上げる、地味でも続けたい接点 | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

リピートしない原因は「技術」じゃなく「記憶から消えること」

美容室のお客さんが次の来店を決めるタイミングは、だいたい施術から4〜8週間後です。「そろそろ髪が気になってきたな」と感じた瞬間に、頭の中に思い浮かんだお店に予約を入れる。

問題は、その瞬間に「あなたのお店」が思い浮かばないことなんです。

施術が終わって「ありがとうございました」でお客さんを見送った後、あなたのお店とお客さんの接点は何かありますか? LINE? Instagram? ハガキ?

何もなければ、お客さんは日常生活の中でどんどん他のものに意識を向けていきます。4週間後に「あの美容室、良かったな」と自発的に思い出してくれるお客さんは、実はとても少ない。だから、こちらから定期的に存在を思い出してもらう仕組みが必要です。

心理学の世界に「ザイアンス効果」という概念があります。人は繰り返し接触するものに対して好感を持ちやすくなる、という効果です。接触が増えるほど親しみが増し、「次もここに行こう」という判断につながりやすくなる。逆に言えば、接触がゼロの期間が長くなるほど、記憶はどんどん薄れていきます。

「接触頻度の低さが、リピート率の低さに直結しています。技術が優れていても、接触がなければ存在が薄れてしまう。お客さんに忘れられない工夫こそが、今の美容室に最も必要なことです」

ハワードジョイマン(繁盛店グループ総代表・中小企業診断士)

リピート率を蝕む「接触ゼロ地帯」を見直す

まず、自分のお店の現状を確認してみてください。

チェックポイント1:次回予約を取っているか

施術が終わったとき、「次回はいつ頃ご来店されますか?」と声をかけていますか? この一言があるかないかで、次回予約率は大きく変わります。

✅ ポイント:「6週間後のご予約を今日入れておきませんか?人気の時間帯はすぐ埋まってしまうので」という声かけをトークとして定番化する。次回予約をその場で取ることが、最も確実なリピート対策です。

チェックポイント2:LINE公式アカウントを活用しているか

お客さんにLINE友達追加をお願いしていますか? そして登録した後、定期的に配信を送っていますか?

✅ ポイント:LINE配信で大切なのは「クーポンを送ること」ではなく「役に立つ情報+存在を思い出してもらうこと」です。「梅雨前の湿気対策、〇〇がおすすめです」「秋に向けてトレンドカラーが変わってきました」といった季節の情報は、お客さんの生活に自然に溶け込みます。

チェックポイント3:施術カルテは「接点のタネ」になっているか

施術履歴・好みのスタイル・ライフスタイルの情報をカルテに記録していますか? そのカルテ情報を、次回来店時の会話や配信メッセージに活かしていますか?

✅ ポイント:「前回ご来店時にパーマをされた〇〇様へ、今の時期のケア方法をご案内します」のように、個人情報に紐づいた配信ができると、お客さんは「自分のことを覚えてくれている」と感じます。これが信頼感の積み上げになり、継続来店につながります。

✓ ここまでのポイント

  • リピートしない原因は技術ではなく「来店後の接触ゼロ期間」にある
  • ザイアンス効果——接触頻度が増えるほど再来店しやすくなる
  • 次回予約・LINE配信・カルテ活用の3点が接触頻度を上げる基本

値引きゼロでリピートを作る「接点の仕組み」の作り方

「接点を増やそう」と聞くと、多くの方が「クーポンを送れば来てくれる」と考えます。でも、それでは来てくれる方がクーポン目当ての方ばかりになってしまい、値引き分だけ粗利が削られ続けます。

私が提唱しているのは、「ご利益の言葉」で接点を作るアプローチです。クーポンで動かすのではなく、「この情報は自分のためになる」「このお店は私のことを気にかけてくれている」と感じてもらうことで、自然に予約したくなる状態を作るんです。

接点づくり STEP 1

LINE配信の「ネタ」を月1本作る

月に1回、季節や髪のお悩みに合わせた情報を配信します。「秋は乾燥が増える季節。自宅でできるケア3選」「卒業式シーズン前に試してほしいアレンジ」のような内容です。重要なのは、クーポンを貼るよりも先に、役に立つ情報を届けること。配信の最後に「ご予約はこちらから」と添えるだけで十分です。

⚠️ よくある失敗:LINE配信を「クーポン送付ツール」として使い続けること。お客さんはいつの間にか「またクーポンか」と感じて、メッセージを開かなくなります。

接点づくり STEP 2

インスタグラムに「スタッフの日常」を週2回投稿する

施術事例の写真だけでなく、「今日のまかないランチ」「季節のディスプレイを変えました」「スタッフが行ったおすすめカフェ」のような投稿も、立派な接点になります。お客さんはそれを見て「あのお店、今日も元気そうだな」と感じ、次回の予約を考え始めます。

⚠️ よくある失敗:投稿内容を「きれいな仕上がり写真」だけに絞ること。美容技術の発信は競合他店も同じことをしており、差別化にならない場合が多いです。

接点づくり STEP 3

来店翌日に「ひとことLINE」を送る

「昨日はありがとうございました! 新しいスタイル、ご家族に気づいてもらえましたか?」のような一言を送るだけで、お客さんの記憶の中でお店の存在感が大きくなります。自動化が難しければ週に2〜3人に手動で送るだけでも十分です。

⚠️ よくある失敗:全員に同じ文面を一斉配信すること。「〇〇様」と名前を入れ、施術内容に言及した個別感のあるメッセージにする。

「奈良のうどん店では、麺の幅を少し広げただけでSNSでバズが起きました。既存の要素を少し組み合わせるだけで、接点のタネは生まれます。美容室でも同じです。今あるもの——技術・スタッフ・カルテ情報——を使って、お客さんとの接点を増やすことができる。ゼロから何かを作る必要はありません」

ハワードジョイマン(繁盛店グループ総代表・中小企業診断士)

接点が積み重なると「選ばれる美容室」になる

❌ よくあるパターン:来店→技術→見送りで完結する美容室

  • 次の接触が「予約の電話が来たとき」だけになる
  • 来店から4〜8週間で記憶が薄れ、他店に流れやすくなる
  • リピートを増やそうとしてクーポンを出し続け、粗利が削られる

✅ 推奨アプローチ:来店→接点→接点→接点→再来店の循環をつくる美容室

  • LINE配信・インスタ投稿・翌日メッセージで存在感を維持する
  • お客さんは「自分を覚えてくれているお店」に愛着を持つようになる
  • 値引きなしで「このお店じゃないと」という指名が増える

「ジョイマンさんのメソッドを実践して、LINE配信とカルテを組み合わせた接点づくりを始めたところ、3ヶ月でリピート率が大きく改善しました。特別なことは何もしていません。ただ、お客さんとの接触を意図的に増やしただけです。それだけでこれほど変わるとは思っていませんでした」

(増益繁盛クラブメンバー・美容室オーナー)

私が20年以上にわたって飲食店・美容室・小売店の経営者を支援してきた中で感じるのは、「接点の少なさ」が売上の頭打ちの最大の原因であることが非常に多いということです。技術もある、立地も悪くない、スタッフも頑張っている。でも接触が少ないから、お客さんに忘れられている。

この構造に気づいて、地味でも続けられる接点の仕組みを作り始めた経営者は、3ヶ月以内にリピート率の変化を感じ始めることが多いです。特別な設備投資は不要です。今日から始められることばかりです。

まとめ:「地味な接点」が、1年後の安定経営を作る

リピート率を上げるために必要なのは、派手な施策でも大きなコストでもありません。

来店後に消えてしまう「接触ゼロ地帯」を埋めるための、地味でも続けられる接点の仕組み——次回予約の声かけ、月1回のLINE配信、週2回のインスタ投稿、翌日のひとことメッセージ——これを1つずつ日常の業務に組み込んでいくだけです。

焦らなくていい。全部いっぺんにやる必要もない。でも、始めた人と始めなかった人では、1年後に大きな差が生まれます。

もっと具体的に「自分のお店でどう実践するか」を知りたい方は、まず無料のメールセミナーから始めてみてください。専門用語なしで、飲食店・美容室の実例を交えながら、繁盛店の仕組みづくりを12回でお伝えしています。

また、リピート率を上げる接点づくりをより体系的に学びたい方には、購買行動の流れに沿って販促を設計するための教材もご用意しています。ぜひ参考にしてみてください。

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「自分のお店に合った接点づくりを一緒に考えてほしい」という方は、会員制コンサルティングでの伴走サポートも承っています。北海道から沖縄、アメリカ在住の日本人経営者まで、20年以上・全国の美容室・飲食店経営者をサポートしてきた実績をもとに、あなたのお店の状況に応じた改善策をご提案します。

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お気軽にのぞいてみてください。お待ちしています。

  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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