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美容室のヘッドスパ、お客さんに喜ばれる提案の流れ

先日、東北地方の美容室オーナーさんからこんな相談をいただきました。

「ヘッドスパのメニューを作ったんですが、スタッフが提案しても『結構です』で終わってしまって。どう伝えればいいのか、正直わかりません」

この悩み、美容室を経営していれば一度はぶつかる壁だと思います。ヘッドスパは客単価を上げるための大きな武器になり得るのに、なぜか提案がうまくいかない。「押しつけがましいと思われたくない」という気持ちも手伝って、スタッフも積極的になれない。

でも実は、うまくいかない理由はほとんどの場合「提案の流れが逆になっている」ことにあります。お客さんが「必要だ」と感じる前に、メニューを勧めようとしているんです。

今回は、お客さんに喜ばれながら自然にヘッドスパを選んでもらえる提案の流れを、ステップ形式でお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. ヘッドスパ提案が「断られる」のはなぜか、その本質的な理由
  2. お客さんが自然に「やってみたい」と思う提案の4つのステップ
  3. スタッフでも再現できる「ご利益の言葉」の使い方
  4. ヘッドスパを客単価アップだけでなく再来店につなげる設計の考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ ヘッドスパメニューを作ったのに注文率が上がらない美容室オーナー
  • ✅ スタッフに追加メニューの提案をさせたいが、押し売りになるのが怖い方
  • ✅ 値引きせずに客単価を上げる方法を探している美容室経営者
  • ✅ 再来店率を高めるための仕組みを整えたい方
  • ✅ ヘッドスパの魅力をどう言葉にすればいいか悩んでいる方
美容室のヘッドスパ、お客さんに喜ばれる提案の流れ | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

なぜヘッドスパの提案は「断られる」のか

ヘッドスパが断られる理由を「お客さんが興味を持っていないから」と思っているとしたら、それは少し違います。多くの場合、お客さんはヘッドスパに無関心なのではなく、「自分に必要だと思っていない」だけです。

考えてみてください。初めて行った飲食店で、着席した瞬間に「本日のコースはいかがですか?」と言われたら、どう感じますか。おそらく「えっ、まだ何も決めてないのに」という気持ちになるはずです。それと同じことが美容室のヘッドスパ提案でも起きています。

私がよく使う言葉に「購買行動の7段階」というフレームワークがあります。お客さんは「知る→興味→来店→入店→注文→会計→再来店」という段階を経て行動しています。ヘッドスパ提案が失敗するのは、お客さんがまだ「知る」か「興味」の段階にいるのに、いきなり「注文」を求めているからです。

「お客さんは業種業態で選んでいるのではなく、自分の悩みを解決してくれるお店を選んでいる。ヘッドスパが売れないのは、商品の問題ではなく、お客さんの悩みとの接続が弱いから」

ハワードジョイマン(有限会社繁盛店研究所 代表取締役・中小企業診断士)

だとすれば、提案の入口を「このメニューはいかがですか」から「あなたの頭皮、実はこういう状態です」に変えることが出発点になります。

ヘッドスパ提案の4つのステップ

うまくいかない提案には「順番」の問題があります。正しいステップを踏めば、スタッフが押し売りしなくても、お客さん自身が「じゃあやってみます」と言うようになります。

提案 STEP 1

施術中に「気づき」を届ける

シャンプーやトリートメントの施術中に、頭皮の状態をそのまま伝えてあげてください。「今日、頭皮が少し硬くなっていますね」「乾燥が気になる部分がありますよ」という観察を、ただの雑談のように伝えるだけでいい。ここで勧める必要はありません。お客さんの中に「そうなの?」という気づきが生まれれば、それで十分です。

⚠️ よくある失敗:気づきを伝えた直後に「だからヘッドスパをおすすめします」とつなげてしまうこと。これでは「セールストーク」として受け取られ、せっかくの観察が台無しになります。

提案 STEP 2

「ご利益の言葉」でヘッドスパを説明する

STEP1で気づきが生まれたら、次にヘッドスパが「どう役立つか」を伝えます。ここで重要なのが「ご利益の言葉」の使い方です。

たとえば、「ヘッドスパ30分4,500円」という案内をそのまま出しても、お客さんには何が得られるのかが伝わりません。でも「頭皮の血流が上がることで、夕方になっても頭が重くなりにくくなります。デスクワークが多い方に特に喜ばれています」と伝えたら、どうでしょう。「あ、それ私のことだ」と思ってもらえる可能性が大きく上がります。

メニュー名は「作業の名前」です。お客さんが本当に知りたいのは「これをすることで私の生活がどう変わるか」です。この視点でスタッフの説明の言葉を整えてあげるだけで、提案の通り方がまるで変わります。

⚠️ よくある失敗:「リラックス効果があります」という漠然とした言い方。「リラックス」は感覚的すぎて、お客さんがイメージできません。「首こりがほぐれて、翌朝の目覚めが違う」のように、日常の場面に落とし込んだ表現が効きます。

提案 STEP 3

「選んでもらう」状態を作る

提案は「やりますか?やりませんか?」の二択にしないことが大切です。「30分」「45分」「60分」の3コースを案内し、お客さんに選んでもらう形にすると、断られにくくなります。これは「松竹梅の法則」と呼ばれる考え方で、人は選択肢があると「どれにしようか」という思考に入り、「やるかどうか」という思考から離れます。

価格帯も真ん中のコースが最も選ばれやすいため、一番利益率が高いコースを真ん中に置くのが鉄則です。

⚠️ よくある失敗:「一番安いものからご案内します」という配慮。安い順に並べると、最初に提示した価格がアンカー(基準点)になり、お客さんはそれ以上の価格帯を選びにくくなります。

提案 STEP 4

次回予約と「体感の言葉」でリピートにつなげる

ヘッドスパを体験してもらった後が最も大切なステップです。施術後に「いかがでしたか」と聞き、お客さんが「気持ちよかった」「頭が軽くなった」という感想を口にしたら、それをそのまま記録してください。次回の来店時に「前回、頭が軽くなったとおっしゃっていましたが、今日はどうですか?」と会話できる材料になります。

また、会計時に「次回も合わせてご予約しておきますか?」と聞くことで、次回来店の習慣化を促します。ヘッドスパは一度体感したお客さんほどリピートしやすいメニューです。この体験を再来店の入口として設計することで、客単価の向上と再来店率の向上が同時に実現します。

⚠️ よくある失敗:施術後に「またどうぞ」で終わらせること。曖昧なお声がけでは、お客さんの行動につながりません。「次回いつ頃のご来店をお考えですか?」と具体的に会話を展開することがリピートの鍵です。

✓ ここまでのポイント

  • ヘッドスパ提案が断られるのは「順番が逆」になっているから。まず気づきを届け、次にご利益を伝える流れが基本
  • 「ヘッドスパ30分」という作業名ではなく「頭皮の血流が上がり夕方の重さが変わる」というご利益の言葉で伝えることが提案成功の核心
  • 松竹梅の3コース設計で「やるかどうか」ではなく「どれにしようか」という選択に誘導する

スタッフが自然に提案できる仕組みに落とし込む

ここまで読んで「なるほど、でもスタッフがちゃんとやってくれるか不安」という声が聞こえてきそうです。その感覚は正直だと思います。経営者がわかっていても、スタッフが再現できなければ意味がありません。

大切なのは「スタッフの個性に任せる」ではなく「仕組みとして設計する」ことです。具体的には次の3つを整えてください。

❌ スタッフ個人のトーク力に頼る提案

  • 提案するかどうかがスタッフの「やる気」次第になる
  • 月によって提案数にばらつきが出る
  • うまくいかなかった理由が「個人の問題」になってしまう

✅ 仕組みとして設計した提案フロー

  • 「シャンプー中に頭皮の観察コメントを必ず伝える」をルール化する
  • ご利益の言葉をスクリプトとして整備し、スタッフ全員が同じ表現で伝えられるようにする
  • 施術後の「体感確認」と「次回予約の声がけ」を接客フローの一部として組み込む

個人の能力に依存せず、誰がやっても同じ流れで提案できる状態を作ることが、継続的な客単価向上につながります。

「売上が伸びないのはスタッフの問題ではなく、仕組みがないことが問題。仕組みさえできれば、誰でも再現できる。これが繁盛店と普通のお店の違いです」

ハワードジョイマン(有限会社繁盛店研究所 代表取締役・中小企業診断士)

実際に変化が出た美容室の事例

私がサポートしてきた経営者の中には、こうした仕組みの整備によって短期間で大きく変化したケースが数多くあります。

「月商130万円だったのが450万円になりました。提案の言葉を変えただけで、こんなに違うのかと正直驚きました。値引きしなくてもお客さんに喜んでもらえることを、初めて実感できた気がします」

和歌山県・飲食店経営者(増益繁盛クラブメンバー)

これは飲食店の事例ですが、仕組みの本質は美容室でも同じです。「何をどう伝えるか」の設計を変えることで、値引きせずに客単価を上げ、お客さんにも喜ばれる状態が作れます。

私のコンサルティングでは20年以上にわたり、全国の飲食店・美容室・小売店の経営者をサポートしてきました。北海道から沖縄、アメリカ在住の日本人経営者まで、実践者が全国に存在しています。「販促初心者」「SNS苦手」という方でも、特別な設備投資なしで3ヶ月以内に効果が出た事例が多数あります。

まとめ:ヘッドスパ提案は「伝える順番」が9割

ヘッドスパが売れない理由は、メニューの価値が低いからでも、お客さんの関心が薄いからでもありません。「伝える順番」と「伝える言葉」が整っていないことがほとんどです。

今回お伝えした4つのステップをまとめると、次のとおりです。

  1. 施術中に頭皮の状態を「気づき」として届ける
  2. ご利益の言葉でヘッドスパの価値をお客さんの日常に結びつける
  3. 松竹梅の3コースで「選んでもらう」状態を作る
  4. 体感を記録して次回予約に結びつけるリピート設計をする

そして、この流れをスタッフ個人の頑張りではなく「仕組み」として店のフローに組み込むことが、継続的な変化の鍵になります。

「提案の言葉を変えるだけでこんなに違うのか」と感じていただける経営者が、全国にいます。まずは小さな一歩から始めてみてください。

もっと体系的に集客・提案・リピートの仕組みを整えたい方には、まず無料メルマガ「繁盛店になるための12のステップ」から始めることをおすすめしています。実践的な内容を12回にわたってお届けしていますので、読み進めながら「自分のお店でどこを変えればいいか」が見えてくるはずです。

また、提案の流れやメニュー設計をより具体的に学びたい方には、教材や会員制コンサルティングもご用意しています。お気軽にのぞいてみてください。

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  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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