お客さんを増やしたい

クーポン依存から抜け出した美容室が、最初に変えたこと

結論から言います。クーポン依存から抜け出した美容室が最初に変えたのは、「広告の予算」でも「メニューの数」でも「SNSの投稿頻度」でもありません。「お客さんに何を伝えているか」、つまりメニューの言葉を変えたことです。

ハワードジョイマンです。静岡県静岡市清水区を拠点に、飲食店・美容室・小売店の経営者を対象に20年以上、値引きに頼らず利益を伸ばす仕組みづくりをお手伝いしてきました。中小企業診断士(経済産業省登録番号402345)として、今日もどこかの美容室オーナーと向き合っています。

「クーポンをやめたら客が来なくなる」という恐怖、よく聞きます。でもそれは本当でしょうか。クーポンをやめた後に、むしろ売上と利益が伸びた美容室が実在します。その美容室が最初にやったのは、実はとてもシンプルなことでした。今日はその話をします。

📋 この記事でわかること

  1. クーポン依存が生み出す「儲からない構造」の正体
  2. 値引きなしで選ばれる美容室と、値引きが止められない美容室の決定的な違い
  3. クーポン依存から抜け出すために最初に着手すべき1つの行動
  4. 「再来店の仕組み」と「新規集客」、どちらを先に整えるべきか

こんな方におすすめ

  • ✅ ホットペッパービューティーのクーポンなしでは新規客が来ないと感じている美容室オーナー
  • ✅ クーポン目当ての一見客が多く、リピートにつながらないと悩んでいる方
  • ✅ 値上げしたいが「客が減る」と怖くて踏み出せないサロン経営者
  • ✅ 技術には自信があるのに、その価値がお客さんに伝わっていないと感じている方
  • ✅ 掲載費を払い続けながら「この費用、本当に回収できているのか」と疑問を持っている方
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クーポン集客が「じわじわ経営を蝕む」理由

クーポンで集客すること自体が悪いわけではありません。問題は、クーポンが「集客の手段」ではなく「集客の全て」になってしまっている状態です。

❌ クーポン依存型の集客(よくあるパターン)

  • ホットペッパービューティーに高い掲載費を払い続けている
  • 集まるのはクーポン目当ての一見客で、2回目は来ない
  • 「クーポン利用者」はリピーターにならず、売上は常に新規頼み
  • 値引きした単価が「うちの相場」として定着し、値上げができなくなる
  • 同じ作業量なのに手元に残るお金が増えない

✅ 価値訴求型の集客(推奨アプローチ)

  • 「なぜこのサロンで施術を受けるのか」がお客さんに伝わっている
  • 新規客がリピーターに転換する仕組みが店内に存在する
  • 値引きではなく「ご利益(お客さんにどう良くなるか)」で選ばれている
  • クーポンがなくても「また来たい」という動機が生まれている

クーポン依存の最大の問題は、お客さんが「価格」でサロンを選んでいる状態を、サロン自ら作り出してしまっているという点です。価格で来た人は、より安い価格に動きます。それだけのことです。

「クーポンが止められない本当の理由は、お客さんが離れるのが怖いからではなく、クーポン以外の言葉でお客さんを引き寄せる方法を知らないからです。言葉を変えれば、集まるお客さんが変わります。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店コンサルタント)

値引きなしで選ばれる美容室と、そうでない美容室の「決定的な差」

私がこれまで20年以上、全国の美容室オーナーと話してきて気づいたことがあります。クーポン依存から抜け出せない美容室と、抜け出せた美容室を分ける差は、技術力でも立地でもありません。「メニュー名の言葉」です。

クーポン依存が続いているサロンのメニューを見ると、例外なくこうなっています。

「カット 4,400円」
「カラー 8,800円」
「トリートメント 3,300円」

これは作業名と価格の一覧です。お客さんの立場に立てば、「カット4,400円」という言葉から得られる情報は「料金」だけです。自分がそのカットを受けることでどう良くなるかが一切伝わっていない。

私はこれを「ご利益の言葉」と呼んでいます。お客さんが本当に知りたいのは、そのメニューを体験した後の自分の姿です。

例えばこう変えるだけで、お客さんの受け取り方が変わります。

  • 「カット」→「朝のスタイリングが3分で決まる、扱いやすさ優先カット」
  • 「カラー」→「色落ちしても褪せ感がオシャレに見える、ニュアンスカラー」
  • 「トリートメント」→「シャンプー後のタオルドライが気持ちよくなる、髪内部補修プログラム」

技術は同じです。でも言葉が変わると、価格で比較されなくなります。「この感じ、他のサロンでは受けられないかも」という判断基準に変わるからです。

✓ ここまでのポイント

  • クーポン依存の本質は「価格以外でお客さんを引き寄せる言葉を持っていないこと」にある
  • メニュー名を「作業名」から「お客さんが得られるご利益の言葉」に変えるだけで、価格比較の土俵から降りられる

クーポン依存から抜け出すための3ステップ:優先順位と落とし穴

多くのサロンオーナーが最初に「新規集客を増やす方法」を探します。でもそれは順番が逆です。新規客を増やす前に整えるべきことが2つあります。

改善 STEP 1

「店内の言葉」を整える(1ヶ月目)

メニューブック・POP・受付周りの言葉を、作業名からご利益の言葉に書き換えます。これは費用ゼロ、今週からできます。同時に、一番売りたいメニューをメニューブックの最初に配置します(安い順に並べると一番安いものしか売れません)。施術後に「このトリートメントをプラスすると、次の来店まで手触りが続きますよ」とひと言添えるだけで注文点数が増えます。

⚠️ よくある失敗:「うちのお客さんはシンプルなメニューを好む」と思い込んで言葉を変えないこと。試さずに判断しないでください。

改善 STEP 2

「再来店の仕組み」を作る(2ヶ月目)

お客さんが帰る前に、次の来店を設計します。「次は6週間後にいらっしゃると、カラーのキレイが続きますよ」と伝えながら次の予約を取る。LINE公式アカウントに友達追加してもらい、来店3週間後に「そろそろ気になり始めた頃じゃないですか?」とメッセージを送る。これだけでリピート率が大きく変わります。

⚠️ よくある失敗:LINEを登録だけして一切配信しないこと。登録直後の接触がリピートの可否を決めます。

改善 STEP 3

「新規集客の自力化」を始める(3ヶ月目)

STEP1・2が整ってから、Googleビジネスプロフィールの最適化・Google広告(月3万円〜)・LINE友達追加広告を順に展開します。この順番が大切な理由は、新規客を増やしても再来店の仕組みがなければ意味がないからです。

⚠️ よくある失敗:STEP1・2を飛ばして広告費だけ増やすこと。入口を広げても、店内が変わっていなければ同じ結果が繰り返されます。

「ハワードジョイマンさんのメソッドで、メニューの言葉を全て書き換えました。最初は半信半疑でしたが、2ヶ月目からトリートメントの同時注文が増えて、客単価が自然に上がっていったんです。クーポンを使う前より手元に残るお金が増えています。」

増益繁盛クラブ会員・美容室オーナー(40代)

「再来店対策」と「新規集客」、どちらを先に整えるべきか

これは多くのサロンオーナーが迷う部分なので、はっきり比較してお伝えします。

❌ 新規集客を先に強化するパターン

  • 広告費・掲載費をかけて新規客を集める
  • しかし店内の言葉・再来店の仕組みが整っていないため、一度来ておしまい
  • 毎月「新規をどう集めるか」という消耗戦が続く
  • クーポン依存とまったく同じ構造のまま

✅ 再来店対策を先に整えるパターン

  • まず既存客のリピート率を高める(LINE配信・次回予約・ご利益訴求)
  • 既存客1人が2回・3回来てくれれば、集客コストゼロで売上が増える
  • 再来店が安定した段階で新規集客の投資をスタートする
  • 新規客も「また来たい」と思う店内が整っているので転換率が高い

飲食店・美容室・小売店問わず、私が20年以上の指導経験で繰り返し確認してきた法則があります。「客数を増やすより、来てくれているお客さんの来店頻度を高める方が、投資対効果は何倍も高い」ということです。

奈良県のうどん店では、既存メニューの麺の幅を少し広げただけでSNSでバズが起き、SNS経由の注文が1.5倍に増えました。ゼロから何かを作る必要はなく、今あるものを少し変えるだけで結果が出ることは少なくありません。

チェックポイント1:あなたの店のリピート率を把握しているか

先月の来店客数のうち、初来店が何人で、2回目以降が何人かを把握していますか?この数字を知らないまま「集客策」を考えることは、穴の開いたバケツに水を注ぎ続けることと同じです。

✅ ポイント:まずPOSレジや予約台帳で「初回客」と「再来客」の比率を確認してください。再来客が全体の50%未満なら、新規集客より再来店対策が最優先です。

チェックポイント2:メニューに「作業名」しか書かれていないか

今のメニューブックを広げてみてください。そこに書かれている言葉は、お客さんが施術後にどう変わるかを伝えていますか?それとも「カット・カラー・パーマ」という作業名だけですか?

✅ ポイント:メニュー名を「〇〇になる△△」という形式に書き換えるだけで、価格比較から抜け出す第一歩が踏み出せます。まず1つのメニューから試してみてください。

チェックポイント3:施術後の「次の来店」を設計しているか

お客さんが帰るとき、次の来店日の話をしていますか?「また気が向いたら来てください」で終わっていませんか?

✅ ポイント:施術後に「〇週間後に来ると◯◯がキレイに保てます」と具体的な来店タイミングを伝え、その場で予約を取るか、LINEでリマインドを送る仕組みを作ります。これだけでリピート率は変わります。

「和歌山県の飲食店では、独自コンセプトのプレートメニューを1つ開発しただけで月商が130万円から450万円に伸びました。美容室も同じです。地域にない独自メニューを1つ作り、その価値を言葉で伝えられれば、値引きなしで選ばれる理由が生まれます。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店コンサルタント)

まとめ:クーポンをやめるのではなく、「クーポン以外の理由で来てもらう仕組み」を作る

クーポン依存から抜け出した美容室が最初に変えたのは、「クーポンをやめること」ではありませんでした。メニューの言葉を変えて、お客さんに「価値」を伝えることから始めたのです。

難しいことは何もありません。今日から変えられることがあります。

  • メニュー名を「作業名」から「お客さんが得られるご利益」に書き換える
  • 施術後に次の来店タイミングを伝える
  • LINEで来店後の接点を作る

この3つだけで、クーポン依存の構造は少しずつ変わっていきます。特別な設備も、大きな広告費も必要ありません。

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何かご質問があれば、お気軽にご連絡ください。静岡県静岡市清水区(新清水駅 徒歩1分)の事務所にて、平日10時〜15時で対応しています。一緒に、値引きなしで選ばれるサロンを作っていきましょう。

  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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