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美容室の経営コンサルへの依頼を始めた理由、現場オーナーの話

「新しいことをやらなきゃ、とは思っているんです。でも、何から手をつければいいのか全然わからなくて……」

美容室を経営されているオーナーさんと話していると、こういう言葉が出てくることがよくあります。思い当たる方も多いんじゃないかと思います。

忙しい毎日をこなしながら、心のどこかでずっと引っかかっている感覚。「このままでいいのか」「何か新しい収益の柱を作らないと」という焦り。でも具体的に動こうとすると、途端に手が止まる。

「美容室だから、やることは美容だよな」
「他の業種のことなんて、私にはわからない」
「ゼロから新しいビジネスを作るなんて、資金も時間もない」

こうして頭の中でぐるぐると考え続けて、結局何も変わらない——そんな状態が半年、1年と続いていませんか。

今回は、そういう状態から一歩動き出した、あるオーナーさんのお話をしたいと思います。

📋 この記事でわかること

  1. 「美容室だから美容だけ」という思い込みがなぜ新規事業の壁になるのか
  2. ゼロから作らなくても新しい収益の柱を生み出せる「組み合わせ発想」の考え方
  3. 経営コンサルに依頼したオーナーが実際にどう視点を変えて動き出したか
  4. 今日から自分の店で試せる、最初の一手のヒント

こんな方におすすめ

  • ✅ 新規事業を考えているが、何から始めればいいかわからない美容室オーナーの方
  • ✅ 「美容室だから美容しかできない」という枠から出られずにいる方
  • ✅ 売上の柱が施術1本しかなく、収益の安定に不安を感じている方
  • ✅ 経営コンサルに依頼した人が実際に何を相談したのか知りたい方
  • ✅ フル稼働の限界を感じていて、仕組みから変えたいと思っている方
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「美容室だから美容だけ」——その思い込みが見えない壁を作っていた

40代のあるオーナーさんは、自分とアシスタント1名の小さなサロンを切り盛りしていました。技術には自信がある。リピーターにも恵まれている。でも月商はずっと横ばい。フル稼働しているのに、手元に残るお金が増えない。

「何か新しいことをしなきゃ」と思いながら、頭の中に浮かんでくるのはいつも「メニューを増やす」「単価を上げる」「新規を増やす」——つまり全部、美容室の枠の中の話でした。

「私は美容師だから、できることは施術だけ。他のビジネスなんて知識もないし、お客さんもそれを求めて来ている」

これ、すごくよくわかる発想です。でも実は、ここに落とし穴があります。

お客さんが選んでいるのは、「美容室」という業種じゃないんです。「自分のこの悩みを解決してくれる人」「自分のなりたいイメージを叶えてくれる人」を探して来ている。業種業態は関係ない。

その視点から見ると、自分のお店が持っているリソース——長年通ってくれているお客さん、立地、スタッフのスキル、信頼関係——は、施術以外のことにも使える可能性があるんですよね。

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「組み合わせ発想」が、新規事業の怖さを消してくれた

経営コンサルへの相談を決めたのは、「ゼロから何か作るのは怖い」という気持ちがずっとあったから、とそのオーナーさんは話していました。

「新規事業って聞くと、多額の資金が必要だとか、全然知らない分野に飛び込むイメージがあって。私には無理だって最初から思い込んでいたんです」

でも、相談の中で気づいたことがある。新規事業は「ゼロから作るもの」じゃなくて、「すでにある要素を新しく組み合わせるもの」だ、ということ。

わかりやすい例で言うと、カツカレーです。カツとカレーは別々に存在していた。それを組み合わせたら、全く新しいメニューになった。材料はどちらもすでにあったもの。

美容室で考えてみると——

  • 毎月通ってくれる既存客(信頼関係というリソース)
  • 施術中に自然と出てくる「お客さんの悩み」(ニーズというリソース)
  • スキンケアや栄養など、美容に関連する知識(ノウハウというリソース)
  • 自分のサロンのスペースと時間(場所というリソース)

これらを、他の何かと組み合わせたら?

たとえば「施術 × 物販」「技術指導 × オンライン講座」「サロンスペース × 他業種との共同企画」——ゼロではなく、すでに持っているものを起点に考えると、選択肢は一気に広がります。

「業種の枠で考えるから選択肢が狭くなる。お客さんの悩みを起点に考えると、自分が持っているリソースの使い道が全く変わって見えてくる」

ハワード・ジョイマン(中小企業診断士/繁盛店研究所代表)

✓ ここまでのポイント

  • 「美容室だから美容だけ」という業種の枠が、新規事業の思考を狭めている
  • お客さんは業種ではなく「自分の悩みを解決してくれる人」を選んでいる
  • 新規事業は「ゼロから作る」のではなく「すであるリソースを組み合わせる」発想で考える

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依頼後に何が変わったか——「目的地ができた」という言葉

そのオーナーさんが経営コンサルに依頼したのは、実は「新規事業の具体案を作ってもらいたい」という気持ちよりも、「自分一人では視点が変わらないと気づいたから」という理由でした。

「一人で考えていると、どうしても今と同じ枠の中でしか発想できないんです。誰かに"その枠自体を外す"手伝いをしてもらいたかった」

実際に取り組んだのは、まず「今すでに持っているリソースを書き出す」こと。お客さんは誰か、どんな悩みを話してくれるか、自分やアシスタントはどんなスキルを持っているか、サロンの時間帯に空きはあるか。

そこから「これとこれを組み合わせたらどうなる?」という問いを立てていく。アイデアの質より量。最初は荒削りでいい。

その後、客単価の見直しにも取り組みました。「値引きしなくても選ばれる」仕組みを整えることで、月商は230万円を達成。フル稼働しなくても回る体制に近づいた——そう語ってくれたのが印象に残っています。

そして何より変わったのは、精神的な部分だったと言います。「毎日に目的地ができた」という言葉が、全てを表していると思いました。

日々の施術をこなすだけの毎日から、「この先どこへ向かっているか」が見えるようになった。それだけで、同じ仕事が全く違って感じられる。

「客単価が改善できて月商230万を達成できました。フル稼働しなくても回る体制に近づいてきて、毎日に目的地ができた感覚があります」

オーナー1人+アシスタントのサロン(女性・40代)

アメリカン・エキスプレスに学ぶ「事業は変わっていいもの」という発想

ここで少し視点を広げると、アメリカン・エキスプレスという会社の歴史が面白いんです。

もともとは運送業でした。荷物を運ぶ会社。それが保険業に転換し、旅行者向けのトラベラーズチェックを展開し、最終的にクレジットカード会社になった。今私たちが知っている姿とは全然違う出発点だったわけです。

「○○だからこれしかできない」という思い込みは、実は経営にとって大きなリスクになります。時代は変わる。お客さんのニーズは変わる。自分のお店が持っているリソースを柔軟に組み合わせて、形を変えていく発想が、長期的な繁盛につながります。

美容室オーナーさんが「施術だけが自分のビジネスだ」と思い込んでいる間、実はお客さんは他にもいろいろな悩みを持って来ています。「肌のこと、どこに相談すればいいかわからない」「産後の体型をどうにかしたい」「子育ての息抜きの時間が欲しい」——施術以外の場所に、自分だからできることが埋まっているかもしれない。

美容室の集客コンサルに依頼する前に比較したい、外部専門家の選び方と見極めのポイントでも触れていますが、コンサルに依頼するかどうか以前に、「自分のリソースを棚卸しする」視点を持つだけで、見える景色は変わります。

「まず何から動くか」——今日からできる最初の一手

新規事業のアイデアを考え始めるとき、多くのオーナーさんがいきなり「具体的な商品やサービスを決めようとして」詰まります。順番が逆なんです。

最初にやることは、リソースの棚卸しと、お客さんの「潜在的な悩み」の掘り起こしです。

チェックポイント1:自分のお店のリソースをリスト化する

「誰が(スタッフのスキル)」「誰に(お客さんの属性・悩み)」「どんな場所で(立地・時間帯・スペース)」「どんな信頼関係があるか」を書き出してみてください。頭の中にあるものを紙に出すだけで、組み合わせの候補が見えてきます。

✅ ポイント:「美容に関係すること」に絞らなくていい。お客さんが困っていることなら、業種の枠を超えて考える。

チェックポイント2:施術中のお客さんの会話を思い出す

「最近疲れてて」「肌荒れが続いてて」「子どもの受験で」「仕事が変わって」——施術中に出てくるこういう言葉が、新規事業のヒントです。お客さんが業種を超えて話してくれている悩みは、あなたが解決できる可能性を秘めています。

✅ ポイント:新しいサービスは「お客さんが口にした悩み」から逆算して考えると外れにくい。

チェックポイント3:すでにあるものを組み合わせてみる

「技術 × 教える」「スペース × 別の時間帯」「既存客 × 別の商品」——3つのリソースを縦軸・横軸で掛け合わせてみると、意外な組み合わせが出てきます。最初は実現できるかどうかより、「面白いかどうか」で考えてみてください。

✅ ポイント:アイデアの評価は後でいい。まず「組み合わせの量」を出すことが先。

なお、ヘアサロンの集客コンサルに頼む前に語る、相談して売上が変わった店がやっていたことでは、実際に動き出したサロンがどういう順番で動いたかを詳しく紹介しています。合わせて読んでみてください。

まとめ——「美容室の枠」の外に、あなたの次の一手がある

「新規事業」という言葉が持つ「大がかりなもの」というイメージは、一度横に置いてみてください。

今すでに持っているお客さんとの信頼関係、施術中に聞いてきた悩みの声、スタッフのスキル、サロンのスペース——これらはすべて、あなただけのリソースです。それを「美容以外のこと」と組み合わせた瞬間に、収益の新しい柱が生まれる可能性がある。

「業種業態の枠で考えるから選択肢が狭くなる」——これが、経営コンサルに依頼したオーナーさんたちが口を揃えて言う、最初の気づきです。

大切なのは、「目的地を作ること」。毎日が施術をこなすだけの繰り返しではなく、「ここへ向かっている」という感覚が生まれると、同じ仕事が全く違って見えてくる。

美容室の経営相談にかかる費用の相場と、コンサル契約で得られる成果の事例も参考にしながら、次の一歩を考えてみてください。

一人で考え続けていて、どうしても同じ枠から出られないと感じているなら、外からの視点を借りることも一つの選択です。大事なのは、今日から手が動くかどうか。

「目的地ができた」という感覚を手に入れたオーナーさんに共通しているのは、一人で考え続けるのをやめたことでした。増益繁盛クラブでは、同じ課題を持つ全国の飲食店・美容室オーナーと一緒に、毎月実践ノウハウを積み上げる環境を提供しています。1か月単位の契約で、引き止めの連絡は一切ありません。

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  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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