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飲食店の顧客リストの作り方|売上の土台になる宝の山を作る

飲食店の顧客リストの作り方|売上の土台になる宝の山を作る

秋になると、スーパーの店頭に「今年も新米が入りました」というポップが貼られますよね。それを見た瞬間に「そういえばお米を買わなきゃ」と思い出す。あの感覚、すごく大事だと思いませんか。

お客さんも同じです。あなたのお店のことを「嫌いじゃない」どころか「好き」と思っているのに、ただ思い出すきっかけがないだけで来ていない――そういう人が、あなたの周りに何百人もいます。

その人たちに「今月、こんなメニューが出ました」と知らせる手段が、顧客リストです。チラシを配れば知らない人に1万枚撒かないといけない。でも顧客リストがあれば、すでに来てくれたことがある人に直接届く。費用対効果がまるで違います。

にもかかわらず、飲食店経営者の方と話すと、「顧客リストって、どうやって作るんですか?」という声が本当に多い。今回は実際の事例をもとに、顧客リストの作り方から活用法まで、具体的にお伝えします。

こんな方におすすめ

  • ✅ ホットペッパーや食べログに頼らず自力で集客したいと考えている飲食店経営者
  • ✅ 以前来てくれたお客さんに再来店してもらう方法を知りたい方
  • ✅ 顧客リストの作り方が分からず何もできていない方
  • ✅ LINEやメルマガを使った集客に興味はあるけど、まず何から始めればいいか分からない方
  • ✅ 値引きやクーポンに頼らず、利益を残せる経営に変えたい方
飲食店の顧客リストの作り方|売上の土台になる宝の山を作る | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

顧客リストがない飲食店は「出会いっきり」の商売をしている

少し厳しい言い方になりますが、顧客リストを持っていないお店は、毎月ゼロから集客しているのと同じです。

お客さんが来るたびに「はじめまして」を繰り返している状態。せっかく気に入ってもらえても、次の接点を作れないまま終わってしまう。

コンサルティングの現場でよく使う言い方があります。売上は「お客さんの購買行動7段階」の結果だ、と。「知る→興味を持つ→来店する→入店する→注文する→会計する→再来店する」という流れのなかで、リストがないお店は最後の「再来店する」の段階に手を打てていない。

新規集客にお金をかける前に、すでに来てくれたお客さんをリピートさせることのほうが、コストも低くて効果も高い。これはどの業種でも変わらない鉄則です。

「うちのお客さん、みんなまた来てくれてるよ」と思っている方も多いですが、実際に測ってみると、来店客のうち2回目以降に来ているのは3割に満たないお店がほとんどです。残りの7割は、一度来て終わり。顧客リストを持っていれば、その7割にアプローチできます。

実際の事例:月商130万円から450万円へ。顧客との接点を作り直した和歌山の飲食店

和歌山県のある飲食店オーナーが、私のコンサルティングを始めたときの月商は130万円でした。料理の腕は確かで、来てくれたお客さんの評判も悪くない。でも翌月にはまた新しいお客さんを探す繰り返しで、売上が伸びない状態が続いていました。

そのオーナーが最初に取り組んだのが、顧客リストの構築です。具体的には、レジ横に「LINE公式アカウントのQRコード」を設置し、「登録するとランチの裏メニュー情報をお知らせします」という一言POPを置きました。特別な設備投資は一切なし。QRコードを印刷したA5の紙一枚だけです。

最初の1ヶ月で50名の友達登録。3ヶ月で200名を超えました。そこに向けて「今週のランチ新メニュー」や「今月限定のおすすめ定食」を週1回配信するようにしたところ、平日のランチタイムの来客数が目に見えて増えてきた。

さらに、ランチメニューに「ハンバーグ・ハラミステーキ・エビフライのメイン3つ同時盛りプレート(2,300〜2,500円)」という地域唯一のコンセプト商品を追加。このメニューをLINEで先行告知したところ、「これ食べたくて来ました」というお客さんが増え始め、客単価と客数が同時に伸びた。

結果、月商は130万円から450万円へ。3.5倍近い伸びを、値引きもクーポンも使わずに達成しています。

この事例で重要なのは「何か特別なことをした」わけではないという点です。LINEを使って、来てくれたお客さんと継続的につながる仕組みを作った。それだけです。

「入会当初は月商130万円でしたが、顧客リストを作ってLINE配信を始めたところ、3ヶ月で手応えを感じ始めました。今は月商450万円になっています。値引きは一切していません。お客さんとの接点さえ作れれば、こんなに変わるんだと実感しています。」

和歌山県・飲食店経営者(増益繁盛クラブメンバー)

飲食店が顧客リストを作る3つの方法

では実際に、どうやって顧客リストを集めるのか。飲食店で実践しやすい方法を3つお伝えします。

①LINE公式アカウントのQRコードをレジ・テーブルに設置する

現在、飲食店の顧客リスト収集において最も効果的な方法です。テーブルのメニュースタンドやレジ横にQRコードを置き、「登録特典」を設定します。

ポイントは、「割引クーポン」を特典にしないこと。「登録すると200円引き」にすると、クーポン目当ての人が集まり、価値で選ばれなくなります。代わりに「今月の裏メニュー情報をLINEだけでお知らせ」「新メニューを先行公開」といった情報型の特典にすることで、本当にあなたのお店に興味があるお客さんが登録してくれます。

②来店カード(アンケートハガキ)で名前・メールアドレスを収集する

テーブルに簡単なアンケート用紙を置く方法です。「今日のお料理はいかがでしたか?」という一言から始まり、名前・メールアドレス・来店のきっかけを書いてもらう。記入していただいた方にはドリンク1杯サービスなどの特典を用意します。

この方法は少し手間がかかりますが、お客さんのリアルな声(感想・要望)も同時に集められるメリットがあります。鳥取県のラーメン店では、お客さんの声をAIで分析し「スープの質・懐かしさ・立地利便性」という強みを言語化。メニューのキャッチコピーに活かして集客力を強化した事例もあります。

③Googleビジネスプロフィールの口コミ返信でメールアドレスへ誘導する

口コミを書いてくれたお客さんへの返信に「詳しい情報はメルマガ・LINE登録でお知らせしています」と一言添える方法です。すでにお店に好意を持っているお客さんが登録してくれる可能性が高く、質の高いリストが集まります。

✓ ここまでのポイント

  • 顧客リストがないと、毎月ゼロから集客する「出会いっきり」の商売になってしまう
  • LINE公式アカウントを使えば、特別な投資なしにリスト収集と配信の仕組みが作れる
  • リスト集めの特典は「割引クーポン」より「情報の先行提供」が長期的に効果的

集めたリストを「売上」に変える使い方

顧客リストは集めるだけでは意味がありません。大切なのは「接触頻度を高める」こと。心理学でいう「ザイアンス効果」です。接触回数が増えるほど親近感が生まれ、「次の外食、あのお店にしよう」と思い出してもらいやすくなる。

具体的な配信内容のアイデアをいくつか挙げます。

  • 今月の新メニュー・季節メニューの先行告知:「来週からスタートします」という予告が来店の動機になります
  • 食材の仕入れ話・料理へのこだわり:「今週は地元漁師から直接仕入れた〇〇が入りました」という裏話は、お客さんがお店への愛着を感じる内容です
  • 誕生月・記念日メッセージ:登録時に誕生月を記入してもらい、その月に特別なメッセージを送る。これだけで来店率が上がります
  • 平日の集客強化メッセージ:「今週の水曜ランチ、特別席ご用意できます」という連絡で、空席を埋めることができます

ここで一つ気をつけてほしいのが、配信頻度です。週に1〜2回が目安。あまり頻繁すぎると「また来た」と思われてブロックされます。逆に月1回では存在を忘れられる。「週1回、短い内容で」がちょうどいいバランスです。

また、配信する内容に「お店のこだわり」「料理人の想い」「季節の話題」を織り交ぜることで、読んでもらえる配信になります。「今日は〇〇のセールです」だけでは、すぐに飽きられます。

「最初はLINEをどう使えばいいか全然わからなくて。でも『週1回、季節の食材の話を送るだけでいい』と言われてやってみたら、常連さんから『また来たくなりました』というメッセージが届くようになりました。顧客リストって、本当にお宝だったんですね。」

増益繁盛クラブ会員・飲食店経営者

リスト集めを「仕組み」にするための一歩

「やってみたいけど、続けられるか不安」という声をよく聞きます。その気持ちは分かります。でも、仕組みさえ作れてしまえば、あとは流れていくものです。

まず最初の一歩として、今日からできることをひとつだけ提案します。

LINE公式アカウントを開設して、QRコードを印刷してレジ横に置く。それだけでいい。配信内容は、最初は「今週の一品メニュー」を写真1枚と一言コメントで送るだけで十分です。

千葉県のお好み焼き店のオーナーは、顧客リストを使って製薬会社向けのお弁当事業を立ち上げ、朝50個の安定注文を獲得しました。もともとの顧客接点があったからこそ、法人ルートへの展開ができた事例です。店内の売上だけに頼らない「第2のお賽銭箱」を作る発想も、顧客リストがあってこそ動き出せます。

顧客リストは一度作れば、毎月の集客コストを下げながら売上を積み上げていく「土台」になります。ホットペッパーや食べログに毎月お金を払い続けるより、自分のリストに配信するほうが、長期的にはずっと強い。

まとめ:顧客リストは「今いるお客さん」との関係を深める道具

顧客リストの本質は、名前やメールアドレスの「データ」ではありません。「あなたのお店が好きな人たちとの関係」そのものです。

一度来てくれたお客さんは、すでにあなたのお店に好意を持っている人たち。そのご縁を「出会いっきり」で終わらせてしまうのは、もったいない。定期的に接触し、価値のある情報を届け続けることで、リピーターが増え、口コミが生まれ、売上の土台が育っていきます。

特別な予算も、IT知識も必要ありません。LINEのQRコードを一枚置くところから、今日始められます。

「購買行動のどの段階に何の手を打てばいいか」を体系的に学びたい方は、ぜひ下記の教科書から始めてみてください。顧客リストの作り方だけでなく、集めたリストを売上に変える販促の全体設計まで、実践ベースで解説しています。

顧客の購買行動を軸とした 販促改善の教科書

また、毎月のセミナーと会報誌で「今月から使える販促ネタ」を継続的に学びたい方は、全国の飲食店・美容室経営者が集まる会員制コンサルティングも覗いてみてください。北海道から沖縄、アメリカ在住の日本人経営者まで、実践者が全国にいます。

https://haward-joyman.com/zouekihanjyou/

まずは無料メールマガジン「繁盛店になるための12のステップ」から、気軽に触れてみていただけると嬉しいです。全12回の実践メールセミナーで、顧客リスト活用を含む販促の全体像が掴めます。お待ちしております。

  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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