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飲食店の客単価アップ方法|メニュー表の並べ替えだけで変わる話

飲食店の客単価アップ方法|メニュー表の並べ替えだけで変わる話

お客さんが席に着いて、メニュー表を開いて、しばらくして「じゃあ、これで」と言った。その一言で決まった金額——あなたのお店の場合、それはいくらでしたか?

「もう少し高いメニューを頼んでくれたら…」と思う場面、正直、ありますよね。でも、ここで多くの飲食店経営者が選ぶのは「頼まれなかったから仕方ない」か「押し売りみたいでいやだから何もしない」のどちらかです。

実は、メニュー表を「見直す」だけで——印刷し直すどころか、今夜から試せる方法で——客単価が自然に上がることがあります。今日は、押し売りゼロで客単価を上げるための「メニュー表チェックリスト」をお届けします。

私はハワードジョイマン。静岡市清水区を拠点に、飲食店・美容室・小売店の経営者を対象に「値引きに頼らず利益を伸ばす仕組みづくり」を指導して20年になります。中小企業診断士(経済産業省登録番号402345)として、市役所勤務の傍ら6年かけて資格を取り、週末はイタリアンレストランで無給の現場修行も積みました。その経験から言えるのは、「メニュー表はお店の無言の接客スタッフ」だということです。

こんな方におすすめ

  • ✅ 客単価を上げたいが押し売りになりそうで怖い飲食店経営者
  • ✅ メニュー表を作ったまま何年も見直していない方
  • ✅ 「料理の質は自信がある」のに注文金額が伸びないと感じている方
  • ✅ 値引きクーポン以外の方法で売上を上げたい方
  • ✅ 今すぐできる・設備投資不要の客単価改善策を知りたい方
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あなたのメニュー表、安い順に並んでいませんか?

まず最初の診断です。今すぐご自身のメニュー表を思い浮かべてください。

ランチメニューでも、ドリンクメニューでも、コースの選択肢でも構いません。価格が安い順に上から並んでいませんか?

これ、実は多くの飲食店で起きていることなのですが、「お客さんへの配慮」のつもりで安いものを先に見せると、人間の目線は左上から流れるので、最初に目に入った安いメニューが「基準値」になってしまいます。

心理学的にいうと「アンカリング効果」です。最初に見た数字が判断の基準(アンカー)になる。だから先頭に「680円のランチ」を置くと、その後に「1,200円のランチ」が出てきたとき「高い」と感じる。逆に先頭に「1,800円のランチ」があれば、「1,200円のランチ」は「お得」に見える。

これ、順番を変えるだけです。今日から試せます。

チェック①:メニューの並びが「安い順」になっていないか確認する

「一番売りたいメニュー」がどこに置いてありますか?

次の診断です。あなたが「一番売りたいメニュー」——一番利益率が高くて、お客さんにも喜ばれるメニュー——は、メニュー表のどこにありますか?

もし「2ページ目の真ん中へんにある」とか「ランチメニューの下の方に書いてある」なら、それは問題です。

人間の目線が自然に向かう場所があります。メニュー表を開いたとき、視線が最初に落ちるのは「右ページの上部」か「見開き全体の中央よりやや右上」です。この「黄金のゾーン」に、あなたが一番売りたいメニューを置いてください。

さらに言えば、そのメニューの名前が「作業名」になっていませんか。

たとえば「煮込みハンバーグ」という名前は、調理法の説明です。でも「鉄板で仕上げる肉汁あふれる和風煮込みハンバーグ」という名前は、食べる前からお客さんの想像力を刺激します。食べたときの自分の姿が浮かぶかどうか——これが注文率を左右します。

私はこれを「ご利益の言葉化」と呼んでいます。お客さんが知りたいのは「このメニューを頼んだら自分はどう幸せになれるか」。その答えをメニュー名・メニュー説明に盛り込む。値段は1円も変えていないのに、注文率が変わります。

チェック②:一番売りたいメニューが「黄金のゾーン」にあるか確認する
チェック③:メニュー名が「作業名」ではなく「ご利益の言葉」になっているか確認する

松・竹・梅の3段階構成、できていますか?

「コースは1種類だけ」「ランチは全部同じ価格」というメニュー構成のお店、意外と多いです。

これ、機会損失になっています。なぜかというと、お客さんには「もう少しリッチに食べたい日」と「手軽に済ませたい日」と「今日は特別な日だから奮発したい」という3種類の気分があるからです。

選択肢が1つしかなければ、「奮発したいお客さん」の欲求を受け取れない。逆に「手軽に済ませたい」気分のお客さんを逃がすことにもなる。

日本には古来から「松・竹・梅」の三段構成という知恵があります。3つの価格帯を並べると、多くの人は中間(竹)を選ぶという心理が働きます(これをマーケティングでは「妥協効果」と言います)。つまり、意識的に「梅」を設けることで、「竹」を選ぶお客さんが増える。

具体的に言えば、コースを「5,000円・7,000円・10,000円」と3段階設定したとします。以前「5,000円のコースしかなかった」お店が、この3段構成にしただけで平均客単価が7,000円近くになる——これはよくある話です。

チェック④:コース・メニューに「松・竹・梅」3段階の価格帯があるか確認する

✓ ここまでのポイント

  • メニューを「安い順に並べる」とアンカリング効果で安いメニューしか売れなくなる
  • 一番売りたいメニューは「黄金のゾーン(右上)」に置き、名前も「ご利益の言葉」に変える
  • 「松・竹・梅」3段階の価格構成で、自然に中間価格帯を選ばれる設計にする

サイドメニューとドリンクの「提案順」を見直す

客単価を上げるもう一つの軸は「注文点数を増やす」こと。ここで重要なのが、サイドメニューとドリンクの「見せ方の順番」です。

たとえば、お客さんがメインを注文した後に「お飲み物はいかがですか?」と声をかけるのは当然ですが、それ以前に、メニュー表の構成で「一緒に頼みたくなる流れ」を作れているかどうかが問われます。

料理の写真の横に「このメニューには○○スープと相性抜群です」という一文があるだけで、追加注文率が変わります。居酒屋なら「〆には○○ラーメン(+400円)」という誘導をメニュー表に入れておくだけで、深夜帯の売上が変わる。スタッフが口頭で言わなくても、メニュー表が「無言のおすすめ」をしてくれる設計です。

これを私は「メニュー表をもう一人の接客スタッフにする」と表現しています。スタッフが10人いなくても、メニュー表が適切に設計されていれば、24時間・全席で「売りたいものを自然に勧める」ことができます。

チェック⑤:サイドメニュー・ドリンクを「追加したくなる」文脈でメインメニューの近くに配置しているか確認する

「ランチのメニューにハンバーグ・ハラミステーキ・エビフライを一皿に盛り合わせた『メイン3つ同時盛り』プレートを作ったんです。2,300〜2,500円で、地域に他にないコンセプトだったので、来てくれたお客さんがSNSに投稿してくれて。月商が130万円から450万円になりました。メニューの見せ方と価値の作り方って、本当に大事なんだと実感しました。」

和歌山県・飲食店経営者(増益繁盛クラブメンバー)

このケースも、まず「価値を感じられるメニュー」を作り、それをどう見せるかを設計した結果です。値段を下げたわけではなく、むしろ客単価を上げながら集客も増えた。これが「ご利益の言葉化」と「メニュー設計」の組み合わせです。

今夜からできる5つのチェックリスト:あなたのメニュー表は何点?

ここまでお伝えしたポイントを、まとめてチェックリストにしました。今夜、自分のメニュー表を手に取って確認してみてください。

飲食店・客単価アップ メニュー表チェックリスト

  • ☐ チェック①:メニューが「安い順」ではなく「売りたい順・価値の高い順」に並んでいる
  • ☐ チェック②:一番利益率の高いメニューが「右ページ上部」などの黄金ゾーンにある
  • ☐ チェック③:メニュー名が「作業名(○○炒め、○○ランチ)」ではなく「食べる場面や得られる感動が伝わる言葉」になっている
  • ☐ チェック④:コースや商品に「松・竹・梅」の3段階価格構成がある
  • ☐ チェック⑤:サイドメニュー・ドリンクが「一緒に頼みたくなる」文脈でメインの近くに置かれている

5つ全部チェックできた方は、すでに相当意識が高い。3つ以下だった方は、今日から手をつける余地があります。特に「チェック②」と「チェック③」は、今日中に試せます。印刷し直す必要すらなく、手書きのPOPをメニュー表に挟むだけでも効果が出ることがあります。

ひとつ付け加えておきます。こうしたメニュー改善は、「売上を客数×客単価で考える」のではなく、もっと細かく「購買行動の7段階(知る→興味→来店→入店→注文→会計→再来店)」で考えたときの「注文フェーズ」の改善です。実は、新規客を増やすよりも、すでに来てくれているお客さんの注文点数・客単価を上げるほうが、最短で利益に直結します。

「口コミをAIで分析して、お客さんが評価してくれているポイントをメニューのキャッチコピーに入れ直しました。スープの質や懐かしさが自分では見えていなかった強みだったんです。それが言葉になってから、注文されるメニューが変わった気がします。」

鳥取県・ラーメン店経営者(増益繁盛クラブメンバー)

メニュー表の改善は「技術」でも「センス」でもなく、「お客さんの目線から設計し直す」という発想の転換です。そしてそれは、今日から始められます。

まとめ:メニュー表は「無言の接客スタッフ」として機能しているか

今日お伝えしたことを一言で言えば、「メニュー表の設計次第で、お客さんは自然と客単価の高い選択をする」ということです。押し売りは一切不要。スタッフへの負担増もなし。必要なのは、今のメニュー表を「お客さんの目線」で見直す時間だけです。

・並び順を「価値の高い順」に変える
・一番売りたいメニューを「黄金のゾーン」に移す
・メニュー名を「ご利益の言葉」に書き換える
・「松・竹・梅」3段階の価格構成を作る
・サイドとドリンクを「一緒に頼みたくなる」配置にする

この5つ、設備投資ゼロ・追加コストゼロで今夜から試せます。

もし「自分の店のメニュー表、どこから手をつければいいか分からない」「購買行動の7段階って何?もっと体系的に学びたい」と感じた方には、まず下記の教材から読み始めることをお勧めします。販促の基本から、メニュー設計・注文点数アップ・再来店対策まで、お店の現場で使える内容を体系化しています。

→ 顧客の購買行動を軸とした 販促改善の教科書

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ご質問・ご相談はお気軽にどうぞ。あなたのお店が「値引きなしで利益が残る繁盛店」に変わることを、静岡・清水から応援しています。

  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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