先日、増益繁盛クラブの会員さんからこんな声をいただきました。
「ジョイマンさん、うちのお客さん、帰り際に『また来ますね』って言ってくれるんです。でも本当に戻ってくる方が少なくて……。あの言葉はリップサービスだったんでしょうか」
これ、すごくよくある話なんです。「また来ますね」は嘘じゃないんです。その瞬間はお客さんも本気でそう思っている。でも日常に戻れば、あなたのお店のことはすぐに記憶の端に追いやられてしまう。人間ってそういうものですよね。
だから問題は「お客さんの気持ち」じゃなくて、「再来店を促す仕組みがあるかどうか」なんです。今日はリピーターを増やすために何をすべきか、実際の事例も交えながらお話ししていきます。
こんな方におすすめ
- ✅ 新規客は来るのに、リピーターがなかなか増えない飲食店経営者
- ✅ 「また来ます」と言われても再来店につながらないと感じている方
- ✅ 食べログやホットペッパーへの依存から抜け出したいと思っている方
- ✅ LINEやSNSを活用したいが何から始めればいいかわからない方
- ✅ 値引きなしでお客さんに戻ってきてもらいたいと考えている方

目次
「また来ます」が再来店につながらない本当の理由
少し冷静に考えてみてください。あなたのお客さんは、日常の中で何十店舗もの飲食店と接点を持っています。通勤途中のランチ、友人との食事、接待、家族サービス——それぞれのシーンで別の選択肢がある。あなたのお店が「また行こう」と思われていても、それが行動になるためには「きっかけ」が必要なんです。
この「きっかけ」を作るのが、お店側の仕事です。
心理学の世界に「ザイアンス効果」という考え方があります。人は接触回数が増えるほど、その対象に親近感と信頼を抱くようになるというものです。つまり、来店後も定期的にお客さんと接点を持ち続けられているお店が、リピート率で圧倒的に有利になる。これはカリスマシェフがいるかどうかより、ずっと大きな要因です。
ではその接点をどう作るか。一番シンプルで効果的な方法から順番にお伝えしていきます。
一番効果が出やすい「退店時の次回予約」という習慣
リピーターを増やす施策の中で、最も即効性が高いのが「その場で次回予約をもらう」ことです。
当たり前すぎると思いますか? でも実際にこれを仕組みとして運用できているお店は、驚くほど少ないんです。
ポイントは「お声がけのタイミングと言葉」です。会計の瞬間、お客さんの満足度が最も高い。そのタイミングで「今日はお越しいただきありがとうございました。来月、春の食材を使った新メニューを出す予定なんですが、よろしければご予約はいかがですか」と一言添えるだけで、予約率が大きく変わります。
重要なのは「理由」を添えること。ただ「またぜひ来てください」では動機になりません。「〇月限定メニュー」「来週から始まる新コース」「季節の食材が入る時期」——来る理由を作ってあげると、お客さんは「じゃあ、その時期に」と動きやすくなります。
和歌山県の会員飲食店では、ランチタイムに「メイン3つ同時盛り」プレートを開発し、地域にないコンセプトで話題化した際に、この退店時の声がけを組み合わせることで客単価と来店頻度を同時に上げることができました。料理の力と、仕組みの力を合わせて使った好例です。
LINE公式アカウントは「月1回の常連化ツール」として使う
次回予約をその場でもらえなかったお客さんに対して、次の接点を作るのがLINE公式アカウントです。
「LINEは難しそう」「SNSが苦手で……」という声はよくいただくのですが、始め方さえ間違えなければ、実は飲食店との相性が最も良いツールのひとつです。
ここで大切なのは「何を発信するか」ではなく「どんな頻度で、どんな言葉で送るか」です。
週に何度も送るのは逆効果。月に1〜2回、「今月の旬のおすすめ」「次回ご来店時にお渡しするプレゼントのご案内」「スタッフの裏話」など、読んで少しうれしくなるような内容を送る。これだけでじわじわとお客さんの記憶に定着していきます。
注意したいのは「クーポン配信が中心になってしまうこと」です。値引き情報ばかり送っていると、「得した時だけ来る客」しか集まらなくなる。LINE配信は値引きではなく「価値の提供」として設計してください。「このお店のLINEを登録していると、ちょっと得した気分になる」という状態を目指すのが正解です。
✓ ここまでのポイント
- リピーターが増えない原因は「お客さんの気持ち」ではなく「再来店を促す仕組みの欠如」にある
- 退店時の次回予約声がけは、来る理由(限定メニュー・季節食材など)をセットにすることで効果が大きく変わる
- LINE配信は「値引きクーポン」ではなく「価値の提供」として設計することが長期的なリピート定着につながる
お客様の声が証明する「仕組みの力」
ここで実際の会員さんの声をご紹介します。
「以前は食べログとホットペッパーだけで新規客を呼んでいました。でも来てくれるのはクーポン目当ての方ばかりで、リピートが全然なかった。ジョイマンさんに教わってLINE登録の声がけと、次回予約のトークスクリプトを作ったら、3ヶ月で月商が130万円から450万円になりました。値引きは一切していません」
和歌山県・飲食店経営者(40代・男性)
「SNSなんて自分には無理だと思っていたんですが、メニューの見た目を少し工夫しただけで口コミが広がって、SNS経由の注文が1.5倍になりました。新しいことを全部やらなくていいんだな、と気づいた瞬間でした」
奈良県・うどん店経営者(50代・男性)
共通しているのは「特別な設備投資なし」「値引きなし」で成果が出ているという点です。リピーターを作る仕組みは、お金をかけなくても作れます。必要なのは「お客さんとの接点の設計」をちゃんとやること、それだけです。
「顧客購買行動の7段階」でリピートの穴を見つける
私がよく使う考え方に「顧客購買行動の7段階」があります。お客さんが店を「知る→興味を持つ→来店する→入店する→注文する→会計する→再来店する」という流れを7段階に分解したものです。
リピーターが増えないお店は、この7段階のうち「再来店」のステップだけが設計されていないケースがほとんどです。料理の質も接客も申し分ない。でも帰った後の接点が何もない。
たとえば次の3つを組み合わせるだけで、再来店のステップは大きく改善します。
①会計時に「再来店チケット」を渡す(2週間以内有効の特典付き)
②LINE登録でポイントまたは特典を提供する
③翌週にLINEで「先日はありがとうございました。来月の新メニューのご案内です」と送る
この3つを組み合わせると、「会計後→LINE登録→来月再来店」という自然な流れができます。難しいことは何もない。でもこれをやっているお店と、何もやっていないお店では、半年後のリピート率に明確な差が生まれます。
鳥取県のラーメン店では、GoogleビジネスプロフィールとAIを使って口コミを分析し、「スープの質・懐かしさ・立地の良さ」という自店の強みを改めて言語化しました。その言葉をメニューや発信に反映させることで、新規客が「また来たい」と感じる理由を明確に伝えられるようになった。リピーターを増やすには、再来店の仕組みだけでなく「何のために戻ってくるのか」をお客さんに伝える工夫も欠かせません。
まとめ:仕組みがある店だけが、リピーターを育てられる
「また来ます」という言葉を、実際の再来店に変えるのはお客さんの意志ではなく、お店の仕組みです。
・退店時に次回予約をもらう仕組み
・LINE公式アカウントで月1〜2回接点を持ち続ける仕組み
・再来店チケットや特典で「来る理由」を作る仕組み
この3つを順番に整えていくだけで、今いるお客さんからのリピートが確実に増えていきます。新規集客に費用をかける前に、まずここから手をつけてください。今いるお客さんをしっかりファンにする方が、コストもかからず成果も出やすいんです。
どこから始めれば自分のお店に合っているか、もっと具体的に知りたい方には、無料メールセミナー「繁盛店になるための12のステップ」をおすすめしています。リピート対策・集客の仕組みづくりを、専門用語なしで一つずつ解説しています。まずはそこから読んでみてください。
また、「購買行動の7段階のどこに自分の店の穴があるか」を体系的に整理したい方には、以下の教材が役に立ちます。実際に全国の飲食店経営者が実践して成果を出しているメソッドをまとめたものです。
👇 リピート率・客単価・集客を同時に改善したい方へ
顧客の購買行動を軸とした 販促改善の教科書
毎月の学習コンテンツと個別サポートを通じて、本格的に売上の仕組みを作りたい方はこちらもどうぞ。北海道から沖縄、アメリカ在住の日本人経営者まで、全国の飲食店・美容室経営者が参加しています。お気軽にご覧ください。
👇 継続的な仕組みづくりを伴走サポートで進めたい方へ
https://haward-joyman.com/zouekihanjyou/