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飲食店が食べログ依存から脱却する3ステップ|自力集客への道

先日、ある飲食店経営者のSさん(千葉県・お好み焼き店)と話していて、こんな一言が出てきました。

「ジョイマンさん、正直に言うと、食べログの掲載をやめるのが怖くて。毎月けっこうな掲載料を払ってるんですけど、やめたら本当に誰も来なくなりそうで…」

2024年の秋口の話です。物価上昇・光熱費の高騰・人手不足、と頭を抱えることが増えてきた時期に、この「やめたいけどやめられない」という声は、全国の飲食店経営者からじわじわと増えています。

今回はSさんとのやり取りをベースに、食べログ依存から自力集客に切り替えるための3ステップをお伝えします。これは「食べログを全否定する話」ではありません。「食べログだけに頼らない状態をどう作るか」という話です。


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まず確認したいこと:あなたの新規客は今、どこから来ていますか?

Sさんに最初に聞いたのがこれです。

「今月の新規のお客さん、どこで店を知ってくれた人が一番多かったですか?」

少し考えてから、Sさんは言いました。「…食べログか、ホットペッパーか、どっちかだと思います。でもちゃんと調べたことはないです」

これが依存の本質です。「たぶん食べログから来てるはず」という体感で掲載費を払い続けている。でも実際に何人がどこから来ているかは、計測していない。

まず手をつけるのは、「集客経路の見える化」です。Googleビジネスプロフィールのアクセス解析を見れば、Google検索・Googleマップからどれだけのお客さんが来ているかが分かります。食べログからの流入と比較すると、「実は食べログ経由は思ったより少なかった」と気づく経営者は少なくありません。

依存から脱却する第一歩は、「見える化」です。根拠のある数字を持たずに、恐怖で掲載費を払い続けるのは、経営判断ではなく感情判断です。


ステップ1:店内の既存客から「次の新規客」を生む仕組みを作る

Sさんに最初に取り組んでもらったのは、新しい集客施策の前に「今いるお客さんからの口コミと再来店を設計すること」でした。

多くの経営者が「新規集客 → 食べログに頼る」という一直線の発想に陥っていますが、実はもっと低コストで効果的な入口があります。今来てくれているお客さんが「口コミを書きたくなる体験」と「また来たくなる仕掛け」を作ることです。

具体的には、

  • 会計のタイミングで「Googleマップへの口コミをお願いする」一言カードを渡す
  • 満席でお断りしたお客さんに「2週間限定の再来店招待状」を手渡す
  • LINE公式アカウントに登録してもらい、月1〜2回の情報配信で接触頻度を維持する

Googleマップの口コミが増えると、Googleビジネスプロフィールの表示順位が上がります。「〇〇駅 お好み焼き」と検索したときに上位に出てくるようになれば、食べログを経由しない新規流入が増えていきます。これが「0円に近い新規集客」の出発点です。

Sさんの店でも、口コミ数が増えたことでGoogleマップ経由の問い合わせが3ヶ月で1.5倍に増えました。食べログの掲載費を払わずに、です。


ステップ2:「食べログにしかない機能」と「自分で代替できる機能」を切り分ける

「食べログをやめる」と聞くと怖く感じるのは、食べログが担っている機能を丸ごと失う気がするからです。でも冷静に分解すると、食べログには2種類の機能があります。

①「お店を知ってもらう」機能(認知)
これは自分でも代替できます。GoogleビジネスプロフィールやGoogle広告、Instagramでの投稿、地域のフリーペーパーやポスティングなど。

②「信頼の証明」機能(口コミ・評点)
これもGoogleの口コミで代替できます。むしろGoogleの方が検索連動性が高く、「今すぐ食べに行きたい」という熱量の高い層に刺さりやすい。

食べログが圧倒的に強いのは「食べログ内のリサーチ」に特化したユーザーへのリーチです。食事の前に食べログで調べることを習慣にしているヘビーユーザー層へのアプローチは確かに強い。しかし、そこに月額数万円を払い続けることが自店のビジネスモデルに合っているかは、別の話です。

ここでSさんと話した「判断基準」がシンプルで使いやすかったので、共有します。

「食べログ経由で来てくれたお客さんが、リピーターになっていますか?」

クーポン目当ての一見客ばかりで、2回目・3回目に来てくれない。そうなら、その掲載費は「新規集客費」ではなく「永遠に続く割引原資」になっています。来てもらうたびに利益が削られる集客から、来てくれたお客さんがファンになる集客へ。ここが転換のポイントです。


ステップ3:Google広告とLINE配信で「自力集客の柱」を作る

ステップ1・2で土台ができたら、いよいよ自力集客の仕組みを外に向けて展開します。

私がSさんに提案したのは、月3万円からのGoogle広告(検索広告)と、LINE友達追加広告の組み合わせです。

「Google広告って難しそう…」と言いかけたSさんに話したのは、こういうことです。

食べログの掲載費が月5万円だとして、その5万円を「自分で運用するGoogle広告」に振り替えるとどうなるか。食べログはプラットフォーム側のルールで表示順位が決まりますが、Google広告は自分のお店の特徴を最大限に打ち出したキーワード・広告文・リンク先(LP)を自分で設計できます。

「宴会向け」「ランチ向け」「記念日向け」と、ターゲットごとにLP(着地ページ)を分けて用意しておけば、広告のクリックが来店予約に直結しやすくなります。鳥取県のラーメン店の事例では、Googleビジネスプロフィールの口コミをAIで分析して強みを言語化し、それをキャッチコピーに落とし込んだことで訴求力が大きく改善しました。

LINEについては、既存客を友達登録してもらうことで「忘れられない店」を作るのが目的です。月1〜2回の配信で新メニュー情報や季節の特典を届けるだけで、再来店率は確実に上がります。新規集客の前に、まず「来てくれた人を逃さない仕組み」を整える。これが資金効率のよい集客設計の順番です。


Sさんの現在:食べログ費用を半減し、Google広告に振り替えた結果

この3ステップを実践して約5ヶ月後、Sさんから近況報告をもらいました。

「食べログの掲載費をプランダウンして半分にして、差額をGoogle広告に回しました。Googleマップの口コミも増えてきて、先月は新規のお客さんの4割がGoogleから来てくれてました。一番うれしいのは、クーポン目当てのお客さんが減って、普通に料理を食べに来てくれる方が増えた気がすることです」

売上の数字だけでなく「来てくれるお客さんの質が変わった」という感想が、実は一番大事な変化です。値引きで集めた客は値引きがなくなれば来なくなる。でも「この店の料理が好きだから来る」という客は、多少価格が上がっても来続けてくれます。

食べログ依存からの脱却は、集客チャネルを変える話ではなく、「どんなお客さんと長く付き合うか」という経営の軸を決める話です。


まとめ:怖くて動けないうちに、できることから始める

食べログをやめることへの恐怖は、実は「自分で集客できる自信がない」という不安の裏返しです。でも自力集客は、一気に全部やらなくていい。

まずGoogleマップの口コミを増やす。次にLINEで既存客との接点を作る。そこから少額のGoogle広告を始める。この順番で動けば、3ヶ月後にはポータルサイトへの依存度が確実に下がります。特別な設備も、大きな初期投資も、いりません。

私は静岡・清水を拠点に20年間、全国の飲食店経営者の集客と利益の仕組みづくりをサポートしてきました。中小企業診断士の視点と、実際の店舗現場で磨いてきた経験をもとに、「専門用語なし・今日から動ける」メソッドを届けることをこだわりにしています。

食べログ依存から抜け出したい。でも何から手をつければいいか分からない。そんな方には、まず集客の仕組みを体系的に整理した教材から読んでみてください。「こういう順番で考えればよかったのか」と腹落ちするものがあると思います。

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また、毎月全国の飲食店・美容室経営者が実践報告を共有し合う会員制コンサルティング「増益繁盛クラブ」では、食べログ依存の脱却からGoogle広告運用、LINE配信の設計まで、一緒に取り組んでいます。北海道から沖縄、アメリカ在住の日本人経営者まで、幅広いメンバーが参加しています。

詳しくはこちらからどうぞ。気軽に覗いてみてください。
増益繁盛クラブ入会案内

  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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