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美容室の多店舗展開の方法|2店舗目を出すタイミングと条件

「そろそろ2店舗目を出してもいいのかな」と考え始めたとき、頭の中はこんな問いで渦巻いていませんか。

・今の店が安定してきたから次のステップに進みたい。でも、何を基準に「出せる」と判断すればいい?
・資金はなんとかなりそうだけど、自分が2つの店を掛け持ちで見られるか不安……。
・スタッフに任せようにも、今の店でさえ教育が追いついていない。
・2店舗目を出してから失敗した同業者の話を聞いて、怖くて踏み出せない。

多店舗展開の話になると、こういった不安と期待が入り混じった状態になるオーナーさんは非常に多いです。正直なところ、「なんとなくのタイミング」で2店舗目を出してしまって、1店舗目まで共倒れになった美容室を、私はこれまで何軒も見てきました。

逆に、しっかりと条件を整えてから出店したオーナーは、2店舗目が軌道に乗るまでの期間が圧倒的に短い。その差はどこにあるのか、今日はそこを具体的にお話しします。

📋 この記事でわかること

  1. 美容室が多店舗展開を失敗する根本的な原因
  2. 2店舗目を出していいタイミングの具体的な判断基準
  3. 出店前に整えておくべき「仕組み」の正体
  4. 多店舗展開を成功に導くための段階的なステップ

こんな方におすすめ

  • ✅ 1店舗目が安定してきて、そろそろ2店舗目を検討している美容室オーナー
  • ✅ 多店舗展開に興味はあるが、何を基準に決断すればいいかわからない方
  • ✅ スタッフ育成・店舗管理の仕組みが自信を持って作れていない方
  • ✅ 「自分がいないと回らない店」から抜け出したいと感じているオーナー
  • ✅ 値引きや価格競争に頼らずに売上を伸ばしたい美容室経営者
美容室の多店舗展開の方法|2店舗目を出すタイミングと条件 | 全国の繁盛店がやっている増益繁盛店作りの強化書

多店舗展開で失敗する美容室に共通する「ある問題」

2店舗目を出して苦しくなる美容室の話を聞くと、ほぼ例外なく同じ原因が出てきます。それは「1店舗目が社長(オーナー)個人の力で回っていた」という状態のまま、2店舗目を出してしまったということです。

オーナー自身の技術力・センス・人柄でお客さんがついている。スタッフはいるけれど、オーナーが現場にいないと売上が落ちる。指名客の大半がオーナー指名。こういう状態のまま2店舗目を開けると、どうなるか。

オーナーが1店舗目と2店舗目を行き来することになります。すると1店舗目のサービス品質が落ち、既存客が離れ始める。2店舗目はまだ集客も安定していない。両方を同時に抱えながら体力・精神力・資金が削られていく――この「共倒れの構図」が出来上がるわけです。

つまり、多店舗展開の可否を判断する前に問うべき本当の問いは、「資金はあるか?」でも「立地は良いか?」でもなく、「今の店は、自分がいなくても売上を維持できるか?」なのです。

「多店舗展開は、2店舗目を出す話ではなく、1店舗目を仕組みで回せる状態にする話です。その順番を間違えると、必ず詰まります。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店グループ総代表)

2店舗目を出していいタイミングの判断基準

では具体的に、どういう状態になったら「出してもいい」と判断できるのか。私がコンサルティングの現場で使っている基準をお伝えします。

チェックポイント1:オーナーなしで月商が維持できているか

オーナーが1週間完全に不在でも、スタッフだけで売上の80%以上が維持できる状態かどうかを確認してください。実際に1週間、意図的に現場を離れてみることをおすすめします。売上が大きく落ちた場合、それは「まだ仕組みが完成していない」というサインです。

✅ ポイント:まず現場を離れる実験をしてみる。数字で現状を把握することで、何が足りないかが明確になります。

チェックポイント2:顧客リストと再来店の仕組みがあるか

LINEや顧客管理システムで、お客さんと継続的に接触できる仕組みがあるかどうか。ポータルサイト頼りの新規集客だけで成り立っている場合、2店舗目でも同じ依存構造が繰り返されます。既存客へのリピート促進・フォロー連絡の仕組みが1店舗目で機能していることが条件です。

✅ ポイント:LINE公式アカウントの友達登録数と、配信への反応率を一度確認してみてください。ここが薄いままでの出店は、集客コストが跳ね上がります。

チェックポイント3:育てたスタッフが2店舗目の店長候補になれるか

2店舗目の責任者を外部採用で賄おうとすると、教育コストと採用リスクが重なります。理想は、1店舗目で育てたスタッフが「この店のやり方」を体で理解した状態で、2店舗目の店長として動ける状態になっていること。このために、1店舗目での権限委譲・育成が先行していることが重要です。

✅ ポイント:店長候補が「自分の目標としてのビジョン」を持っているかどうかも聞いてみてください。やらされる店長と、やりたい店長では、定着率も店舗の雰囲気も全く違います。

✓ ここまでのポイント

  • 多店舗展開の失敗の根本原因は「オーナー個人依存のまま出店すること」にある
  • 2店舗目を出す前提条件は「資金」ではなく「1店舗目が仕組みで回っているか」
  • 顧客リスト・再来店の仕組み・店長候補の3つが揃っているかを先に確認する

「奈良県のうどん店では、麺の幅を変えるだけでSNSにバズが起き、注文数が1.5倍になりました。既存の要素の組み合わせを少し変えるだけで、大きな変化が起きることがある。多店舗展開も同じで、新しい何かを付け加えるより、今あるものを整えることで大きく変わります。」

ハワードジョイマン(中小企業診断士・繁盛店グループ総代表)

出店前に必ず整えておくべき「仕組み」の作り方

2店舗目を出す前に作っておくべき仕組みは、大きく分けて3つです。これを1店舗目で完成させることが、多店舗展開の成功率を大きく左右します。

集客STEP 1

「新規→再来店→固定客」の流れを自動化する

新規客が来店した瞬間に、LINE登録を促す仕組みを作ります。次回予約の取り方・フォロー連絡のタイミング・クーポンに頼らない再来店の声掛け文などをマニュアル化し、スタッフ全員が同じように動ける状態にします。これができていれば、2店舗目でも同じ仕組みをそのまま展開できます。

⚠️ よくある失敗:LINE登録を促すことをオーナーしかやっていない。スタッフが「なんとなく声掛け」している状態では、2店舗目に移植できません。

集客STEP 2

メニューと価格の「価値訴求」を言語化する

「カット6,000円」というメニュー名のままでは、お客さんは価格でしか比較できません。「朝のスタイリングが3分で決まる、扱いやすさ重視のカット」のように、そのメニューを選ぶことでお客さんがどう良くなるかを言語化する。この「ご利益の言葉」への書き換えを、メニュー表・Instagram・Googleビジネスプロフィールで統一します。値引きせずに客単価が上がるベースが、ここで作られます。

⚠️ よくある失敗:2店舗目のオープンに合わせてキャンペーン割引を打つこと。安さで集めた客はリピートしません。価値で選ばれる仕組みを先に整えてください。

集客STEP 3

スタッフの「役割分担」を購買行動7段階で設計する

お客さんが美容室を選ぶ行動は、「知る→興味を持つ→予約する→来店する→施術を受ける→会計する→また来る」という7段階に分けられます。この各段階を誰が担当するかを明確にすることで、スタッフが作業者ではなく「役割を持った担い手」として動けるようになります。オーナーでなくても売上が回る構造は、この役割設計から生まれます。

⚠️ よくある失敗:役割を決めずに「みんなで頑張ろう」にすること。誰の仕事かが曖昧なまま2店舗目に突入すると、両店ともグダグダになります。

実際に多店舗展開を成功させた経営者に共通すること

「ジョイマンさんのアドバイス通りに、まず1店舗目のLINE集客とメニューの言葉を変えました。値引きをやめたのに月商が130万円から450万円になったとき、正直自分でも信じられませんでした。この仕組みができてから、2店舗目の話が現実味を帯びてきました。」

和歌山県・飲食店オーナー(増益繁盛クラブ会員)

これは飲食店の事例ですが、美容室でも同じ構造が起きています。売上を伸ばした後に「仕組みができた」と感じ、そこで初めて多店舗展開に現実感が出てくる。この順番です。

私がこれまで20年以上にわたって全国の飲食店・美容室・小売店の経営者をサポートしてきた中で、多店舗展開に成功したオーナーに共通するのは「2店舗目を出す前に、1店舗目を手放せた人」という点です。

手放すとは、サービス品質を下げることではありません。「自分がいなくてもお客さんに価値を届けられる仕組み」を作って、それをスタッフに渡すことです。

❌ よくあるパターン(失敗の構図)

  • オーナーが現場から離れられないまま2店舗目を出す
  • 1店舗目の売上が落ちても「様子を見よう」と放置する
  • 2店舗目の集客をオープンキャンペーンの値引きで賄おうとする
  • 店長候補を育てないまま外部採用に頼る

✅ 推奨アプローチ(成功の構図)

  • 1店舗目でオーナー不在でも回る仕組みを先に完成させる
  • LINEや顧客リストで「再来店の仕組み」を自動化しておく
  • メニューの言葉を「ご利益の言葉」に書き換えて値引きなしで選ばれる状態を作る
  • 店長候補を育て、権限委譲を1店舗目で実践しておく

まとめ|2店舗目を出す前に、今の店を「仕組みで回せる店」にする

多店舗展開のタイミングと条件を一言でまとめると、「1店舗目がオーナーなしで80%の売上を維持できるようになったとき」です。それ以前に出店しても、成功する確率は決して高くない。

逆に、その状態を作る過程で「ご利益の言葉」「再来店の仕組み」「購買行動7段階の役割設計」を整えると、1店舗目の売上自体がまず上がります。多店舗展開の準備が、そのまま1店舗目の増益につながるわけです。

「どこから手をつければいいかわからない」という方は、まず顧客購買行動の分解から始めることをおすすめします。今の店のどの段階でお客さんを逃がしているか、それが見えると、次にやることが自然に決まってきます。

以下の教材では、この購買行動7段階の考え方と、1店舗目を仕組みで回すための販促改善の具体的な方法を体系的にまとめています。多店舗展開を本気で考え始めたオーナーさんに、特に読んでほしい内容です。

まずは一度、手に取ってみてください。

👉 顧客の購買行動を軸とした 販促改善の教科書

また、全国の飲食店・美容室・小売店の経営者が集まる「増益繁盛クラブ」では、多店舗展開を実際に進めているオーナーとの情報交換や、個別の経営相談も可能です。一人で抱え込まずに、仲間と学びながら進める環境があります。

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  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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