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個人飲食店の集客方法|大手と同じ土俵で戦わない3つの戦略

個人飲食店の集客方法|大手と同じ土俵で戦わない3つの戦略

最近、街を歩いていると「ランチ500円」「食べ放題1,980円」といった看板をよく目にします。大手チェーンや資本力のある飲食グループが、価格の力で集客をかけてくる光景です。

「うちも何か打ち手を考えないとまずい」と感じながら、でも何をすればいいかわからない。そう頭を抱えているオーナーさんが、最近とくに増えているように感じています。

結論から言ってしまいます。個人飲食店が大手と同じ土俵で戦うのは、最初から負け戦です。価格で張り合っても、広告費で張り合っても、消耗するだけ。でも、土俵を変えれば話はまったく別になります。

今回は、値引きや大規模広告に頼らずに集客できる3つの戦略をお伝えします。私・ハワードジョイマンは静岡県清水区を拠点に、中小企業診断士として20年以上、全国の飲食店オーナーの経営改善を支援してきました。テレビ東京「ガイアの夜明け」にも取材いただいた独自メソッドをベースに、今日からすぐ動けることだけを話します。


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なぜ個人飲食店は「集客=値引き」と思い込んでしまうのか

多くのオーナーさんと話していると、「販促=クーポン・割引」という等式が頭の中に出来上がっていることに気づきます。ホットペッパーや食べログに登録して、クーポンを出して、来てもらう。この流れを繰り返している方は本当に多いです。

ところが、クーポン目当てのお客さんというのは、次に来るときもクーポンを探します。割引がなければ来ない。結果、リピーターは増えず、広告費だけが積み上がっていく。売上は立っているのに手元にお金が残らない、という状態です。

問題は集客方法そのものではなく、「誰に・何を・どう伝えるか」の設計がないまま値引きだけで人を引き寄せようとしていることにあります。

大手チェーンの強みは「価格」と「知名度」です。個人店がそこで戦うのは得策ではありません。個人店の強みは別のところにある。まずここを腹落ちさせることが、集客改善の第一歩です。


戦略①「脳内SEO」で地域に一つの存在になる

日本で二番目に高い山の名前を即答できる人は、ほとんどいません(北岳、です)。でも富士山は誰でも知っている。一番と二番の差というのは、実は圧倒的です。

集客において最も強力なのは、お客さんの頭の中で「○○といえばあの店」と一番に浮かぶ存在になることです。私はこれを「脳内SEO」と呼んでいます。

全ジャンルで一番である必要はありません。「このエリアで鉄板焼きといえばあの店」「ランチの海鮮丼はあそこ」という、ジャンルを絞った一番でいい。

具体的に何をするかというと、「名物メニューを一つ作る」ことです。見た目にインパクトがあって、SNSで写真を撮りたくなるもの。他の店では食べられないもの。「あのメニューを食べに行こう」と指名されるメニューが一つあるだけで、来店動機の質がまったく変わります。

和歌山県の飲食店で、ランチにハンバーグ・ハラミステーキ・エビフライを一皿に盛り合わせた「メイン3つ同時盛り」プレートを開発した事例があります。2,300〜2,500円という価格設定でも、「地域に存在しない体験」として話題になり、客単価と来店数を同時に伸ばしました。

名物メニューを作ったら、次はその存在を地域に知らせる。Googleビジネスプロフィールの写真に真っ先に載せる、SNSに投稿する、店頭のメニューボードに大きく書く。「知る」というスタート地点に立ってもらわない限り、来店は起きません。


戦略②お客さんの「購買行動7段階」を分解して、どこが弱いかを見つける

売上が伸び悩んでいる店のオーナーさんに「どこが課題だと思いますか?」と聞くと、ほぼ全員が「新規集客です」と答えます。でも実際に分析してみると、問題が新規集客にある店は意外と少ない。

お客さんが来店してお金を払うまでの行動を、私は次の7段階で捉えています。

  1. 知る
  2. 興味を持つ
  3. 来店を決める
  4. 入店する
  5. 注文する
  6. 会計する
  7. 再来店する

売上が伸びない本当の理由は、この7段階のどこかでお客さんが脱落しているからです。新規集客が問題なのか、入店率が問題なのか、注文点数が少ないのか、リピートされていないのか。どの段階に穴があるかによって、打つべき手はまったく変わります。

たとえば「満席で帰ったお客さんに、再来店を促す一言があるか」を考えてみてください。「今日はご来店ありがとうございました。次回は事前にご予約を」と一枚のカードを渡すだけでも、7段階目の「再来店」に影響します。

あるいはメニューブック。一番安いメニューが最初のページに載っていませんか?人は最初に見たものを基準に判断する習性があるため、安いメニューから並べると注文全体の単価が下がります。一番売りたいメニューを先に見せる。これだけで「注文」の段階が変わります。

いきなり広告費を使って新規集客を増やそうとする前に、すでに来ているお客さんへの対応を改善するほうが、コストゼロで売上が変わります。


戦略③「ご利益の言葉」で価値を伝え、値引きしなくても選ばれる店にする

個人飲食店のメニュー表を見ると、「カルビ焼き」「本日の魚」「ランチセット」といった、料理の名前だけが並んでいることがほとんどです。これは「作業名」であって、お客さんへの提案になっていません。

お客さんがメニューを選ぶときに考えていることは「これを頼んだら自分はどうなるか」です。美味しいのか、見栄えがするのか、特別な体験ができるのか。その答えがメニュー表から読み取れない限り、お客さんは価格だけで判断するしかなくなります。

そこで大切になるのが「ご利益の言葉」への書き換えです。

  • 「本日の魚」→「漁師から直送。今朝〆たばかりの鮮魚を塩でどうぞ」
  • 「煮込みハンバーグ」→「48時間煮込んだデミグラスが絡む、肉汁あふれる煮込みハンバーグ」
  • 「ランチセット」→「野菜たっぷり、地元産食材を使った体にやさしいランチ」

メニュー名と一行の説明を変えるだけです。特別な設備もコストも要りません。でもこれだけで、「頼んでみようかな」という気持ちが動きます。

鳥取県のラーメン店では、Googleと食べログの口コミをAIで分析し、お客さんが評価していたポイント(スープの深み・懐かしさ・立地の便利さ)を言語化してメニューの説明文に反映しました。お客さんが感じている価値を、お店側が言語化して伝え返す。これが「ご利益の言葉」の本質です。

価値が伝わっていれば、値引きをしなくても選ばれます。逆に言えば、値引きが必要になっているときは「価値の伝達」に問題がある、というサインです。


まとめ|大手に勝てる土俵は、すでにあなたの店の中にある

今回お伝えした3つの戦略を整理します。

  1. 「脳内SEO」を仕掛ける――地域で一つの名物を作り、指名来店を生む
  2. 購買行動7段階を分解する――新規集客より先に、既存のお客さんへの対応を改善する
  3. 「ご利益の言葉」に書き換える――価値を伝えて、値引きせずに選ばれる構造を作る

どれも今日から動けることです。大きな設備投資も必要ありません。必要なのは「何から手をつけるか」の優先順位と、継続する仕組みです。

ただ、「頭ではわかるけど、自分の店のどこが弱いのかが見えない」という方も多いと思います。7段階のどこが問題か、ご利益の言葉にどう書き換えるか――これは自分一人で客観視するのが一番難しい部分でもあります。

そのための入口として、まずは私のメソッドをメールマガジンで体験してみてください。「繁盛店になるための12のステップ」は全12回・完全無料のメールセミナーで、読者数は1万人を超えています。専門用語なし、今日からできる内容だけをお届けしています。

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  • この記事を書いた人

ハワードジョイマン

利益倍増アドバイザー 中小企業診断士(経済産業省登録番号 402345) 絵本作家(構想・シナリオ担当) ・有限会社繁盛店研究所 代表取締役 ・株式会社繁盛店研究出版 取締役 ・繁盛店グループ総代表 ・株式会社トクスル 代表取締役 ・株式会社日本中央投資会 代表取締役 1975年 静岡県清水市生まれ(現在:静岡市清水区) 自営業の家に生まれ、親戚一同も会社経営をしていることから、小さい頃より受付台にたち、商売を学ぶ。 大学入学と同時にお笑い芸人としての活動を経験。活動中は、九州松早グループの運営するファミリーマートのCMに出演。急性膵炎による父の急死により大学卒業後、清水市役所に奉職。 市役所在職中に中小企業診断士の取得を始める。昼間は市役所で働き、夜は診断士の受験勉強。そして、週末は現場経験を積むため無給でイタリアンレストランでの現場修行を経験。6年間の試験勉強を経て、中小企業診断士資格を取得。 取得を契機に7年目で市役所退職。退職後、有限会社繁盛店研究所(旧:有限会社マーケット・クリエーション)を設立。 お笑い芸人として活動していた経験から、小売店や飲食店、美容室、整体院の客数増加や店内販売活動に、お笑い芸人の思考法や行動スタイル、漫才の手法などを取り入れることで、クライアントの業績が着実に向上していく。 こうした実績を積み上がるに従い、信奉者が増える。独自の繁盛店メソッド「笑人の繁盛術」の考え方で、コンサルティングを行う。 発行するメールマガジンは、専門用語を使わない分かりやすい内容から、メルマガ読者からの業績アップ報告が多く、読者総数は1万人を超える。 会員制コンサルティングサポート「増益繁盛クラブ」を運営。人気テレビ番組ガイアの夜明けにも取り上げられるなど注目を浴びる。これまで北は北海道から南は沖縄、そして、アメリカからも参加する方がいるなど、多くの方が実践を続けている。 コンサルタントが購読する「企業診断」(同友館)からもコンサルタントに向けた連載を依頼されるなど、コンサルタントのコンサルタントとしても活躍中。 どんなに仕事が忙しくとも毎月1回の先祖のお墓参りを大事にしている。家族を愛するマーケッター。

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